フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

2019-01-01から1年間の記事一覧

3者連携から見えてきた不登校支援の葛藤

「フリースクールという選択肢(居場所)があることを知って欲しい。」 「本当にその子が必要としている支援や居場所とは何なのか?」 私は、沖永良部のNPO法人で学習指導員として働いています。学習指導員として働く中で、学校の校長先生、特別支援員の先生…

「違い」を受け入れられる子どもたち

沖永良部のある小学校の相撲大会に参加してきました。沖永良部島では、学校行事の一環として相撲大会というものがあります。 この相撲大会には、サランセンターに通う子どもたちも参加していました。 この小学校は全校児童が約50名の小規模校です。そして、…

放課後等デイサービスの役割とは?

私は、今「放課後等デイサービス」と「子どもの居場所(フリースクール)」の学習指導員として働いています。日々葛藤しながら子どもたちと向き合っています。 「私たちの役割って何でしょうか?」 「私たちが頑張って、考えて、何かを準備すればするほど、…

不登校の捉え方

日本では、現在14万人の不登校児童がいると言われていますが、このニュースを聞いてどのように捉えるでしょうか? A:(ー)不登校の児童生徒が増えているのは、学校に問題があるのではないかな? 或いは、 B:(+)不登校児が増えているのは、学校以外の選…

子どもの「好き」を「学び」に

「私たち教師の役割は何でしょうか?」 学校に通えていない中学1年生の男の子の変化についてまとめていきます。 私のスクールにある男の子が通い始めて1週間が経過しました。 基本的に、ここは「子どもの居場所」としてオープンしているので、 こちらから子…

学校の中にある子どもの落ち着ける「居場所」とは?

「学校に行きたくないという子どもの気持ち」とは? サランセンターでは、毎月サランセンターの子どもが通う学校を訪問し、サランセンター での子どもの様子と学校での様子の意見交換等を行っています。 私たちは、放課後等デイサービスに加え「子どもの居場…

学校に通えない子どもが一歩踏み出す瞬間

5月28日の1本の電話から物語は始まります。 「明日サランセンターにお話を伺いに参ります」 ここから私たちの一歩は始まりました。 そして次の日、お母様と中学1年生の男の子がサランセンターにやってきました。 (イメージ画像▼) 初めて受け入れる学校に通…

第1弾フィンランドGTPハイライト

▼▼▼詳細は写真をクリック DAY1 スタキャンスタート DAY2 ヘルシンキ観光 DAY3 小学校2校訪問 DAY4 小学校訪問 DAY5 中学校・高等学校訪問 DAY6 専門学校訪問 DAY7 実践の場 日本文化のワークショップ DAY8 最終日 決起会

第1弾:フィンランドスタディキャンプ8日目

いよいよスターディーキャンプ最終日を迎えました。 14人全員で撮る最後の集合写真! 思い返すとあっという間の8日間でした。 初めてこのメンバーで集まったのは今からちょうど1週間前です。 不思議なことにこのメンバーは会ったその日から初めて会った気持…

第1弾:フィンランドスタディキャンプ7日目

このスタキャンの大きな企画の1つである小学校でのワークショップの日を迎えました! この企画の目的は以下の通りです。 【参加者】 ①事前に参加者同士のコミュニケーションの促進を図ること。 ②子どもと実際に関わることで子どもの実態を知ること。 【学校…

第1弾:フィンランドスタディキャンプ6日目

あっという間にこのスタキャンも6日目を迎えました。 1日目は田舎の小学校とモンテッソーリ教育実践校の視察 2日目は新設の小学校を視察 3日目は中学校と高等学校の視察 そしていよいよ本日は専門学校の視察に行きました。 最初は専門学校の先生からフィンラ…

森と私〜 forest and I 〜

「私にとっての森って何だろうか?」 今の私にとって森とは、安らぎとか安心を与えてくれる大切なものです。 人は生活の中に新しいものとか刺激を求めて生きていることが多いと思います。 そして、田舎で暮らしている人はこんなことを口にしているのを聞いた…

「子ども主体」の学習をするための道のり

「フィンランドのような学校を作りたい。」 「では、フィンランドの学校ってどんな学校でしょうか?」 このようなイメージがあるのではないのでしょうか? 「じゃあ!子ども主体の自由な教育を始めます!子どもたち!どうぞ!」 しかし、これがなかなか難し…

「自分は何者なのか?」メタ認知が生み出す幸せ効果。

「メタ認知とは何か?」 1.「メタ認知」とは何か? 2. 小学校現場における自己実現に繋がるプロセス ②「ありのまま」の他者を受け入れられる人に(他者理解) ③「自分はどう在りたいのか?」を考える。 ④「自分に合った学びの環境・方法」を考える。 最後に…

フィンランドの学校はオルタナティブスクール?

「フィンランドの学校は日本の学校とオルタナティブスクールのバランスを取ったもの?」 本日のブログの問い Q:「フィンランドの学校は日本の学校やオルタナティブスクールと比較した時に、どんな学校なのか?」 A:「フィンランドの学校は、日本の公立学校…

スクールの時間割紹介〜どんな力を育むことを目的としているのか?〜

「どんな力を育むことを目的としてるのか?」 Q:「サランセンターとは何か?」 A:「児童発達支援・放課後等デイサービスとして支援を行っています。」 Q:「放課後等デイサービスにはどんな役割があるのか?」 A:「厚生労働省のガイドラインによると、放…

フィンランドの小学校が学級崩壊しない訳〜職員室のティール化〜

「フィンランドの小学校では学級崩壊が起きない?」 *フィンランドの職員室の風景です。 フィンランドの小学校では、殆ど学級崩壊はありません。 https://t.co/BNEa0RlENX— ちかちゃん@フィンランド教育 (@tomofinedu) 2019年4月7日 本日のブログでは、この…

フィンランドのインクルーシブ教育の葛藤と成果?〜子どもの変容エピソード〜

「フィンランドでは、特別支援教育をどのように捉えているのか?」 今日本でも話題になっている特別支援教育。私自身もフリースクールの運営に携わっているので、特別支援教育や心理学も学んでいきたいと思っているところです。 本日は以下の3つについてまと…

未来の学校の在り方〜これから作るフリースクールの理念〜

「このフリースクールは誰の何を幸せにするのか?」 *写真はフィンランドの子供達の授業風景です。ソファに座って学ぶ子どももいれば、床に座って学んでいる子どもたちもいます。「どうやったら自分は集中できるのか?」も子ども自身で選びながら学んでいき…

対話をすることの重要性〜ティールのチーム作り

「これからどんなチームを作って行くのか?」 *フィンランドの職員室の風景 本日は、第1回のスタッフ全体ミーティングが行われました! 本ブログでは「チーム作り」について、私が実際に見てきたフィンランドの職員室とティール組織と絡めてまとめていきたい…

プロジェクトアドベンチャー導入と今後の展望

「自分を表現できる人になって欲しい。」 本日から、活動の中にプロジェクトアドベンチャーを取り入れはじめました。 Q:「なぜ、プロジェクトアドベンチャーを取り入れようと思ったのか?」 A:「今サランセンター に通っている子ども達は、極端に自己肯定…

目の前の子どもに合わせた教育を〜実践と内省の繰り返し〜

「子どもが社会の中でよりよく生きる力」をつけるために (タイトル) 1.「けてぶれ」学習法とは何か? 2. 実際の取り組み 3. これからについて 本日から、子どもたちに「集中力」を育むための取り組みを始めていきました。 Q:「どのようにして「集中力…

サランセンターってどんな場所?〜私たちのこれからの思い〜

「自立できる子どもを育てたい」 *放課後のサランセンターの様子 本日から、サランセンターでの活動が本格的に始まりました。 感動の再会は、港の予定でしたが、私が船で寝坊したので、本日再会となりました。 まずは子どもたちと顔合わせをして、集合写真…

沖永良部島に無事に到着できなかった?〜平成最後のハプニング〜

「見つけました!!!」 私の沖永良部島でのスタートはこの一言で始まりました! 沖永良部での初日ということで、決意表明をまとめよう!!! 意気込んでいましたが、 今の心境は「感謝の気持ち」と「申し訳ない気持ち」でいっぱいです。 *鹿児島での出席の…

フィンランドGTP〜ムーミンの街メリマスクの学校訪問 DAY1〜

「ムーミンの住む街の学校へ訪問!!」 いよいよGTPフィンランドとしてのプログラムが開始しました!!!! 最初に私たちが訪れた場所は、ムーミンが住む旧首都turkからバスで30分の所にある「ナーンタリ」という場所です。ここではヨーロッパの古い建物の景…

航空券は大丈夫だったの?〜航空券の名前を間違えてしまった時の最終対処法!〜

「申し訳ございません。お客様の航空券は名前と苗字が反対に登録されてます。」 私が今回の渡航で何度も耳にした言葉です。毎回チェックインカウンターや機械のチェックインで何度も弾かれました。 まさか、自分が名前と名字を反対に登録しているとは、思っ…

波乱万丈の1ヶ月!フィンランドとセブで教育実習実施!!

「今の仕事に誇りとやりがいを改めて感じた3週間!」 *フィンランドGTP小学校見学にて 1月30日に日本を経ち、今日が2月22日です。 約3週間の海外生活が終わりを迎えようとしています。 この3週間の私のスケジュールは、4年前の自分からは全く想像もつかない…

私がフィンランドで学びたい「問い①」〜個を尊重する教育と社会性を育む教育のバランス〜

「個を尊重する教育と社会性を育む教育のバランスをどのように取っているのか?」 これが私が今回フィンランドの学校現場を視察する上で立てた1つ目の問いです。 この問いを立てた自身の実体験として、私は昨年6ヶ月間フィンランドの学校現場でインターンを…

フィンランドで「先生」として働くまでの道のり〜1st Step:現地の校長先生との面接〜

「教育先進国であるフィンランドで先生として働いてみたい」 私が「フィンランド教育」に興味を持ち、4年が経ちました。 「いつかフィンランドで先生をしてみたい」 その夢に向かって少しずつ動き始めました。 私の来年度のキャリアとして ❶沖永良部でのフリ…

「人生に疲れたら立ち止まってもいいんだよ。」

「走り過ぎたから休養!とりあえず何も考えない!」 フィンランドに無事に着いてホッとしたのもつかの間、本日朝起きたら熱が39度まで上がっていました。出発前の体調不良から、航空券のトラブル、そして高熱と今回は盛りだくさんです。 自分の中では1)イ…