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Unit6 WEEK4 子ども発祥!ゴミ美術館プロジェクト!

Unit6 アートの創造や鑑賞は自分自身や周りの世界の理解につながる

いよいよUnit6の学習も総括評価課題に本格的に入っていきます。

ユニット6では、以下の知識とスキルの構造で概念型の探究を進めていきます。

・総括課題「ゴミ美術館」

こちらがゴミ博物館のプロジェクトの総括課題になります。この課題のアイデアも子ども発祥で、昨年度の10月のユニットのアクションで生まれたものでした。このように、これまでに学んだことがユニットを超えたアクションで繋がっていくことに面白さを感じています。

・アイデアが生まれた背景

このアイデアが生まれたのも子どもたち発祥でした。

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Unit3(2023年9月〜10月)で「私たちが住んでいる岐阜市では水がどのように管理されているのか?」について探究し、学んだことを社会に向けたアクションに繋げるアイデアとして子どもたちから長良川のクリーンアップ作戦のアイデアが出てきました。
このユニットでは、岐阜市上下水道の施設の見学、長良川の環境調査を通して、岐阜市の水は綺麗に保たれるために税金を使って管理されていることを学んできました。しかし、家庭から流れる油による影響やポイ捨てを川の周辺で起きていることで影響が少しずつ出ている話も聞きました。このことについて学んできた子どもたちが生み出したのが清流長良川周辺の清掃活動でした。

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ゴミを実際に拾ってみると、様々な種類のゴミが落ちていることに気づく子どもたち。そして、ゴミが多く落ちている場所の特徴として、信号の横の堤防に沢山のゴミが落ちていることを発見し、これは信号待ちの間に多くのゴミを捨てるドライバーがいると推測をしていました。また、拾ったゴミを集めてみると「何かゴミで作れそう!」「もしかしたらこのゴミは売れるかもしれない!」と拾ったゴミに価値を生み出している子どもたちの声がありました。この時に生まれたアイデアが「ゴミ美術館」のアイデアです。

そして時は流れ、Unit6(2024年2月〜3月)のアートの鑑賞と創造について探究していく学習に入っていきました。ユニットの前半では、アートの鑑賞スキルを深める中で、アートには作った人の思いや価値観がこめられてることを学んできました。
そして、いよいよこの1年間で学んできたことをアートを通して伝えていく最終課題に入っていきました。この時に再び、ゴミ美術館のアイデアの発起人である1人の子どもが「ゴミ美術館をしたい!」と再び声を出してくれました。この時点で残された期間は2週間とちょっとです。もう既にゴミ美術館を手伝ってくれる地域の方は見つかってる状況でした。この際思いっきり子どもの声をカタチにするサポートができたらと思い、この企画が再び動き始めました。

子どもたちがこれから作っていくゴミアートのテーマとして次の2つを設定しました。背景としては、このユニットで子どもたちに「アートの創造や鑑賞は自分自身や周りの世界の理解につながる」ことを体感しながらこの意味をアートともに作り上げる機会になるといいなと考えています。

① 自分自身の成長や葛藤(Unit5)を表すアート
② 社会の中に起きている問題(Unit2-4)を表すアート

まずは、頭で考えるより手を動かしながらアートを作っていくことを大切にし、子どもたちは思いのままにテーマに沿って作り始めました。ゴミ美術館の発起人である生徒は「ポイ捨てが起きている社会の問題」についてゴミを使ったアートで表現するアイデアを生み出していました。どのようなアートになるのか楽しみです。

・ゴミ美術館の会場準備(学校外アクティビティ)

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早速、ゴミ美術館の発起人である児童の繋がりで生まれたゴミ美術館の会場を貸し出してくれる方との挨拶も兼ねて、会場の清掃のサポートに子どもたちと保護者で行ってきました。
どのようにしてこの場所を繋がったのかというと、この場所を運営されている方の考え方に共感した保護者の方がゴミ美術館のアイデアを話したところ「是非一緒にやりましょう!」ということで賛同をして下さり、今回このプロジェクトが偶発的に実現することになりました。

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実際に会場を掃除するために土日であるのにも関わらず保護者や子どもたちも有志で集まり、みんなで雪が降る中ワイワイ掃除を行いました。歴史がある場所でもあることから、昔の新聞が出てきたり、不思議な形をした石が出てきたり今では見られない家具が見れたりと、楽しみながら準備を行うことができました。

こうやって、緩やかに学校での学びが地域社会と繋がっていくことは子どもにとっても学びが社会とつながっていくことや、自分たちが学んだことを社会に発信していけることを感じるきっかけになるのではないかなと思いました。

・ゴミアートの伝えたいメッセージと設計図を考える

ただゴミアートを作るのではなく、ゴミアートのテーマと、そのテーマで伝えたいメッセージを考えていきました。そして、作品の設計図を書いて、友達にフィードバックをもらった人からいよいよ制作開始です。ここで大切にしたのは、あまり計画しすぎず大事なコンセプトのようなものを決めて、あとは作りながら理解したことを書き足していくことを大切にしました。

また、ここで子どもたちがアートを作るときに具合的な設計図が多かったので、フィールドトリップで訪れた養老天命反転地で感じた「アートとは何か?」の振り返りをしていきました。

養老天命反転地の振り返り

・アートは正解が分からないもの
・アートは人によって捉え方が違う
・アートは人の心を引き寄せる
・アートはそうぞうのもの
・アートは今見ているものだけではない
・アートは創造力が試されているものetc...

子どもたちは自分の設計図を見直して、具体物からより様々な解釈が生まれるように抽象度を上げられるように修正をしていました。

子どもたちの探究は続いていきます!