フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

Unit5 テーマ概要

ユニット5では「私たちは誰なのか」をテーマに探究していきます。

▼ 私たちはどのような場所と時代にいるのか?(*PYPのつくり方参照リンク

自分自身の性質、信念と価値観、個人的・身体的・精神的・社会的そしてスピリチュ アルな健康、家族・友人・コミュニティー・そして文化圏を含めた人間関係、権利と 責任、人間であるということはどういうことなのか、ということに関する探究。

では、具体的にユニットの概要について紹介していきます。

▼ ユニット⑤の概要

▼ 教科の枠を超えたテーマ
who we are 

私たちは誰なのか

▼ セントラルアイデア
Changes that people experience in stages of their lives affect their sense of self. 
身体の変化は心の変化をもたらす

▼ 探究の流れ
- Physical, emotional and social changes
身体、精神的、社会的変化

- Cause and effect of these changes
身体的、精神的、社会的変化の影響と原因

- How to cope with the changes
変化への適応

このユニット5では、身体の変化は心の変化をもたらすことについて探究を深めていきます。

心の模様

私たち人間は、それぞれの発達段階に応じて発達の課題と出会います。考え方のヒントとして、エリクソンの発達段階によると、私たちは人間の一生を8段階に分け、心理的課題やその課題の達成により、獲得する要素を分類することができると言われています。

今回のユニットでは、私たち人間がどのように身体的、精神的、社会的に変化をしていくのかについて、探究的学びを通して理解を深めていきます。

しかし、身体の発達と聞くと、思春期を迎える子どもたちにとっては、どこか恥ずかしいトピックに感じてしまい、自分自身の心と身体の変化について正しく理解しないまま思春期を迎え、大人になっていく子どもが多いようにも思われます。これにより、自分自身の心身の変化が訪れた時に、自分自身を責めてしまったり、誰かをせめてしまったりして、心身の変化に適応できず、苦しむ子どもが多いように思えます。

「では、私たちは自分自身の心身の変化をどのように学んでいけばよいのか?」

ユニットの導入では、精神的な変化にフォーカスを当て、自分自身に今起きている心の変化と向き合っていきます。また、ユニットの中盤では、身体の変化にフォーカスする切り口として、心の変化をもたらす原因の1つに、ホルモンが関係していることから生物学的に理解を深めていきます。

これから思春期を迎え、大人になっていく子どもたちが、既に次の人生のステージにいる身近な大人にインタビューを通して、それぞれの発達段階にはそれぞれの人生の課題があることを掴んでいくことで、ユニットの終わりでは、これから迎える自分自身の変化にちょっとでも向き合う準備ができているスキルとマインドを持つことができている状態を目指していきます。

ゲスト講師では、学校の外に出て学ぶというよりも、学校コミュニティの中に自分自身の悩みがいつでも相談できる大人がいることを感じられるように、身近な大人をゲストに招いて、これから健やかに成長していくために必要な考え方や知識について学んでいきます。

最後のアセスメント課題は現在検討中です。