フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

Unit2 テーマ概要

ユニット②では「世界はどのような仕組みになっているのか」をテーマに探究していきます。

▼ 世界はどのような仕組みになっているのか?(*PYPのつくり方参照リンク

自然界とその法則ついて、自然界(物理学的および生物学的な)と人間社会のかか
わり、科学の原理について理解したことを人間がどのように利用しているか、科
学的・技術的な発展が社会と環境に与える影響に関する探究。

では、具体的にユニットの概要について紹介していきます。

▼ ユニット②の概要

▼ 教科の枠を超えたテーマ
How the world works
世界はどのような仕組みになっているのか
▼ セントラルアイデア

Humans adapt to natral phenomenon in order to survive.
人々は生きるために自然に対応する
▼ 探究の流れ
- Systems to adapt to natural phenomenon 
天気と気候の関係
- Measuring and predicting natural phenomenon
気象観測と天気予報
- The impact of and response to extreme natural phenomenon and disasters
異常気象や自然災害の影響と対策

知識の構造

前回のブログでも言及しましたが、ここで一番上に書いてあるセントラルアイデアというのは、この単元を通して子どもたちに一番伝えたいメッセージのようなもの(中心的な概念)だと考えています。

このユニット2では、気象現象について探究を深めていきます。

雲の様子

私たちの生活は、自然現象と大きく関わっています。例えば、私たちが生きていくために必要な水は、雨が降ることで確保できており、水があることで私たちが生きていく上で必要な作物も育ち、ご飯を食べることができています。

その一方で、近年異常気象が世界各地で起きており、私たちが住む日本でも熱中症になるリスクが年々高まっていたり、温暖化の影響で台風の規模も大きくなっていると言われています。

私たちは、自然現象から恩恵を受けている一方で、自然現象に適応するために、テレビやインターネットで天気予報を確認しながら生活をしています。

「では、私たちは身近にある気象情報を用いて、自分たちで天気を予報することはできないでしょうか?」

このユニットでは、実際に私たちの身の回りに起きている自然現象である雲、雨、風等がどのようなメカニズムで起きているのかを理解した上で、気象データの意味を理解しながら様々な気象データを解釈するスキルを高めていく探究を行っていきます。

フィールドトリップでは、実際に気象台や災害対策本部を訪ね、自然災害に備えるためのシステムや実際の天気を予報するシステムについて専門家ら学んでいきます。

最後のアセスメント課題では、子ども気象台として、気象情報を得るための装置を作成し、実際の気象データと自分たちで収集した気象データを統合して、子ども気象予報士になることを目指して探究していきます!