フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

Unit1 WEEK1 身近なもので気になるものを探してみよう!

Unit1 政治は市民生活に影響する

ユニットの概要リンク

まずは、ユニットに入る前に子どもたちにFeel度walkをしてもらい、身の回りの気になるものを写真に撮ってもらいました。

実際に学校の周りを子どもたちと一緒にFeel度walkをするところから探究をスタートが始まりました。

Feel度walkのアウトプット1

Feel度walkのアウトプット2

Feel度walkのアウトプット3

子どもたちと一緒に学校の周りを歩きながら「なんとなく気になるモノやコトを追い求め、あてもなく学校の外を歩いてみる」そして、学校に戻ってきて、気になったモノを絵や言葉で1枚の紙にまとめた「知図」を作りました。

▼子どもたちが気になったもの

・なんでナンバープレートがあるの?
・なんでお金はあるのか?お金は誰が作っているの?
・電柱に書かれている番号は何を意味しているの?
・電柱に付けられている看板のようなものは誰が何のために作ったの?
・何が原因で道路にヒビが入るの?
・ヒビがどのくらい大きくなると修理するの?
・道路は誰が修理するの?
・電気はどうやって繋がっているの?
・誰が交通ルールを作ったの?etc...

Feel度walkをする前は、セントラルアイデアである「政治は市民生活に影響する」とは関係ないことが多く出てくるのかなと思ったのですが、セントラルアイデアにつながりそうな種を自分たちで見つけてきたことに驚きました。

そして「診断的評価」として、誰が何のために、いつ社会の中に決まりのようなものを作ったのかを尋ねてみました。

診断的評価「世の中にある決まりのようなものについて」

子どもたちは、世の中にある決まりのようなものについて何となく掴んでおり、決まりのようなものを作った人は誰かという問いには、警察官、神様、大統領というような言葉が出てきました。そして作られたのいつなのかという問いには、大昔、誰かが事故を起こしたとき、誰かが苦しんだときに誰かが提案したとき等という言葉が出てきました。

ここから子どもたちの探究がスタートしていきました。

12人の子どもたち一人一人がFeel度walkで見つけた「なんとなく気になるモノやコト」を書いてみて、それぞれ予想を立ててリサーチが始まりました。

12人一人一人が自分が興味があることをリサーチする中で、クラスの中で色々な情報が集まり始めました。

その中でも印象的だったとある子どものリサーチを紹介します。

▼ リサーチテーマ

「道路はどれくらいヒビが入ると、誰が修理をするのだろう?」

▼ リサーチ方法
① 予想を立てる
② 実際に市役所に行って市役所の職員にインタビュー
③ インタビューして更に疑問に思ったことを本で調べる
④ 探究したことをまとめる

▼ リサーチ結果
・道路には公道(国道、県道等)と私道があること
・道路の修理の予算は国道は国の予算が伝われていること
・お金は国民の税金で集められていること

その他にも、
・身の回りにある法律が国会によって作られていることを知った子
・身の回りのお金が印刷局によって作られ、それが日本銀行を通じて地方の銀行に繋がっていることを知った子
・田舎と都会にある格差と地方交付税の仕組みを知った子等
それぞれが身の回りのあるもので気になったものをシェアしながら事実となる情報をリサーチしていきました。リサーチを通じて、身の回りにある身近なものが何か大きなものと繋がっていることを感じたのではないでしょうか?

ここで、身の回りのある「なんとなく気になるモノやコト」のリサーチは一旦休止して、市民生活と政治を繋げる役割がある「市議会議員選挙」のアクティビティを取り入れました。

 

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