フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

Unit1 テーマ概要

ユニット1では「私たちは自分たちをどう組織しているのか」をテーマに探究していきます。

▼ 私たちは自分たちをどう組織しているのか?(*PYPのつくり方参照リンク

人間作ったシステムとコミュニティーの相互的な関連性、組織の構造と機能、
社会的意思決定、経済活動とそれが人間と環境に与える影響に関する探究。

では、具体的にユニットの概要について紹介していきます。

▼ 教科の枠を超えたテーマ
How we organise ourselves
私たちは自分たちをどう組織しているのか
▼ セントラルアイデア

Structure of goverment impacts the way we live.
政治は市民生活に影響する
▼ 探究の流れ
- Responsibilities which government has
政府が持つ責任
- Different govenment systems
異なった政府の形態
- The rights and responsibilities of citizens
市民の責任と役割

知識の構造

ここで書いてあるセントラルアイデアというのは、この単元を通して子どもたちに一番伝えたいメッセージのようなもの(中心的な概念)だと考えています。

このユニット1では、「政治」について探究を深めていきます。

実際の選挙活動の様子

私たちの生活は、政治と大きく関わっているのですが、政治が遠い存在のように感じている人が多いと思います。

例えば、私たちの身の回りには、安心して暮らせるように様々な仕組みが選挙で選ばれた人によって決められています。

「例えば、私たちの身の回りにはどのような安心して暮らせる仕組みがあるでしょうか?」

身の回りにある公園(災害時の避難場所)

町を歩いていると、交通標識や道路、交通ルール、病院では3割負担で受診することができたり、警察や消防は無料で私たちが安心して暮らせるように機能しています。

「この仕組みは、なぜ、いつ、誰が、どのように作られたのでしょうか?」

私たちにとって政治は身近であるはずなのに、選挙率を見ると若者の選挙率は低く、選挙率はなかなか上がらない現状もあります。

このユニットでは、実際に私たちの身の回りにある長い歴史の中で生まれた国会、内閣、裁判所の仕組みや私たちにとって身近な消費税などの税金や公共サービスがどのようなシステムで機能しているのかを理解した上で、自分たちの生活をより良くするために私たち市民一人一人ができることについて探究していきます。

フィールドトリップでは、実際に私たちが住んでいる町にある市役所、市議会、裁判所、税務署を訪れ、私たちの社会がどのようなシステムで機能してるのかを専門家から学んでいきます。

最後のアセスメント課題では、子ども市議会議員立候補者として、実際に選挙活動を行います。選挙の公約を考えるために、実際に学校の先生、保護者、地域の方にインタビュー調査を行い、町の人のニーズをベースに岐阜市の課題を解決するための公約を考え、選挙活動を通して、政治が私たちの暮らしに影響を与えていることと市民一人一人の役割(責任)に気づいていく探究を行います!