フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

フィンランドGTP〜ムーミンの街メリマスクの学校訪問 DAY1〜

ムーミンの住む街の学校へ訪問!!」

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いよいよGTPフィンランドとしてのプログラムが開始しました!!!!

最初に私たちが訪れた場所は、ムーミンが住む旧首都turkからバスで30分の所にある「ナーンタリ」という場所です。ここではヨーロッパの古い建物の景観を楽しむことができます。

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(初日のスケジュール)

07:30    サマーコテージ出発

08:00    学校訪問

・授業見学

・給食

クロスカントリースキー

15:00 学校出発

16:00 ナーンタリ観光・買い物

19:00 サウナ

20:00 ご飯

 

朝は7時に起きて学校まで40分かけて歩いて行きました。

外の気温はマイナス10度です。外は真っ暗です。

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フィンランドは暗くて、寒いのに歩いて学校に行くの?」

フィンランドでは、次のような法律があります!

1~3年生:家から3km以上はスクールタクシー無料

4~6年生:家から5km以上はスクールタクシー無料

つまり、家から5km以内であれば、マイナス30度でも歩いて学校に行きます。

 

ということで、今回は40分かけて歩いて学校に向かいました!!!

まだか、まだかと思いながら〜

無事に学校に到着しました!!!

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最初に担当の先生から1日の流れの説明を受けました。

この学校では、私たちはそれぞれが持っている問いに沿って自由に授業の見学を行うことができました。

 

私の問い①

「個を尊重する教育と社会性を育む教育のバランスをどのように取っているのか?」

大きく3つの視点で学びを整理していきます。

1)学級経営の視点

フィンランドには日本のように、学級経営というものは存在していませんでした。例えば、クラスには学級目標や日直等のようなものはありません。しかし、先生と子どもたちの間にルールは存在していました。 このクラスのルールは「先生が話を聞くように指示を出した時に、3回同じことで注意されたら廊下に出る」というルールがありました。クラスの8割は、しっかり先生の話を聞きますが、数人話を止めない生徒がいることに先生は苦労していました。この状況は日本と似ていると感じました。では、このような生徒に対して、先生はどのように対応しているのでしょうか?具体的に❶授業中の対応と❷保護者との連携について話を聞いてみました。

2)授業の視点

先生が、授業中に大切にしていることがとても印象的でした。

❶ 先生は極力強く生徒を叱りたくない。

❷ 100パーセントを生徒に求めない。メリハリがつけられれば大丈夫。

その理由がまさに、子どものことを考えていました。

1)先生が強く叱ることで、ちゃんとしている子どもも先生もストレスを感じます。

2)先生が子どもに100パーセントを求めることで、子どもは教室という空間に窮屈さを感じてします。

 

3)家庭との協働の視点

 では、どのようにして先生は家庭と連携を取っているのでしょうか?

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使っているアプリは「wilma」です。

この「wilma」はありとあらゆる情報共有をカバーしています。

❶ 先生同士の共有

1)生徒の情報

先生は、授業毎に、授業中の生徒の様子をwilmaに書くことが決められています。その授業の中での生徒の様子の情報がストックされていくので、先生はいつでも生徒の情報を共有することができます。日本のように、先生同士で直接会ったり、紙に書いて話をしなくても、wilma上に情報が上がっているので、いつでもどこでも共有が可能です。

2)相談

先生同士での情報共有にもwilmaが使われています。身近なものでいうと、グループラインのような機能です。教職員全体で情報共有する時も、wilma上に情報を流すことで情報を共有していました。フィンランドの学校はペーパーレス社会です。

❷ 保護者との共有

1)連絡事項

生徒の普段の様子は、wilmaを通して保護者に伝達されます。先生は保護者に対して、wilmaを使って説明責任を果たしていました。しかし、フィンランドにも、保護者の中には、子どものマイナス面には素直に耳を傾けようとしない人もいました。いわゆる「モンスターペアレント」もフィンランドには存在するみたいです。先生が保護者に対して、家庭でも指導して欲しい内容を伝えても、先生の声に耳を傾けない過保護な親が増えていると話していました。それでも先生は保護者に対して押し付けるわけでもなく、先生として「子どもの未来の可能性」を信じて、伝え続けていました。

2)相談

先生は、もし保護者の方に伝えたいことがあると、wilmaで伝達を行います。wilmaは日本でいう連絡帳の役割を果たしていました。

❸ 生徒との交流(中学生以上)

1)時間割

生徒の時間割は一人一人異なります。しかし、生徒の時間割は全てwilmaに登録されているので、いつでも先生・生徒共に確認することができます。

2)相談

中学生以上となると、生徒はいつでも先生と連絡を取ることができます。私が訪れた高等学校では、生徒は先生と密に連絡を取っていました。

 

沢山学んだ後は、美味しい学校給食の時間です。

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フィンランドは世界初の無料で学校給食を全ての子どもに提供している」国です。

フィンランド給食の歴史)

フィンランドの学校給食無料化が正式に始まったのは二次大戦終わった後の1948年でした。給食の無料化は実にそれより数十年前から始まっていました。現在では、全土に渡って実施され、70年程続いています。

「さて、給食の味はどうでしょうか?」

正直なところは「食べれる???」って感じです。 今日はサーモンのスープで子どもたちも「美味しい」と言っていました。

フィンランドの給食の特徴としては、ベジタリアン用の給食も必ず用意されています。

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そして、フィンランドでは給食指導は日本のように力を入れていません。

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食べる量は子ども自身が決めるので、中には肉だけを食べる子ども、ほんの少しだけを食べる子どももいます。食育は家庭に委ねられていました。

 

ご飯を食べて授業を見学した後は、今日のメインパートの一つであるダウンヒルスキーに参加しました。

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5年生ともなればめっちゃ上手でした。ちなみに私は、丘を登れなくて、何度も心が折れそうになりました。(途中10分程雪の上で倒れました笑)

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15時になり学校を出る時間になりました。

「また40分かけて学校まで歩いて帰らないといけない。」

そう思っていたら担任の先生が神の一声をかけてくれました。

「コテージまで送るよ^^」

更に!!!!

「ナーンタリを案内しようか?」

急遽!ナーンタリ観光することになりました!

その他にも、アイスフィッシングをしてる地元の方と交流したり〜

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ナーンタリの旧市街地を歩いてみたり〜

 

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フィンランドの先生のホスピタリティに感動しました!

 

そして夜は念願のフィンランド式サウナに!

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サウナに入った後は、明日のプレゼンテーションに向けて最終調整を行いました。

私たちにとっても、ナーンタリの学校にとっても最初の日本文化のワークショップです!とても期待されているので、ドキドキです。

 

ではではモイモイ!!