フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

プロジェクトアドベンチャー導入と今後の展望

「自分を表現できる人になって欲しい。」

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本日から、活動の中にプロジェクトアドベンチャーを取り入れはじめました。

Q:「なぜ、プロジェクトアドベンチャーを取り入れようと思ったのか?」

A:「今サランセンター に通っている子ども達は、極端に自己肯定感が低い子ども達が多いです。本当は素晴らしい力を持っているのに、何かをしようとすると、周りと比べてしまったり、挑戦する前から諦めてしまう子もいます。このPAを通じて、安心して学べる環境を作り、子供が安心して成長していける環境を作ろうと思います。」

フィンランドでも「環境づくり」をベースにしています。

 

(タイトル)

1)PAとは何か?

2)実際の活動

3)これからの展望

1)PAとは何か?

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Q:「PA=プロジェクトアドベンチャーとは何か?」

A:「人が人間として成長するための『気づき』を効果的に体験するための手法

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Q:「具体的には、どんなことをするのか?」

A:「こちらのHPに沢山のアクティビティが載っています。」

http://www.nichinoken.co.jp/opinion/cfr/shien/pdf/pa_activity.pdf

Q:「体験の中で一番大切にしたいことは何か?」

A:「『人を信頼するこころ』を育むこと。

Q:「他にどんな体験を大切にしているのか?」

A:「自己との対峙、葛藤、自分自身に対する挑戦、仲間との協力、成功体験、達成感を大切にしています。

Q:「もっと詳しく知りたい!」

A:「こちらのHPに詳細が載っています。」

www.pajapan.com

 

2)実際の活動

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本日は、「後出しじゃんけん」を行いました。

本日のPAの目的は「楽しさを共有すること」「体験を言語化することでした。

PAなので、全員が強制的に参加する必要はありません。あくまでも本人の主体性、そして直接参加はしなくても、この場にいて何を感じたかなど、チームに何か協力できることを考えられる子どもを育成していきたいと思っています。また、体験を学びに変えていくために、活動の後は振り返りを行いました。

本日の良かった点は、「どうしたらゲームが面白くなるのか」を提案してくれた子がいたことです。そして、それを皆んなが受け入れて、挑戦できた事です。

(体験学習のサイクル)David Kolbが提唱した理論をもとに。

① 実際の体験「後出しじゃんけん

❶ 普通のじゃんけん

❷ 後出しで勝つじゃんけん→ 後出しで負けるじゃんけん

❸ 足で後出しで勝つじゃんけん→足で後出しで負けるじゃんけん

❹ 右手と左手で後出しじゃんけん

② ふりかえりを含む観察

「楽しかった人?」→「何が楽しかったのか?」

「少し難しかった人?」→「どこが難しかった?」

→ 本日はここまででした。

③(抽象的な)概念化

(これからの質問)

「何でみんなが楽しいって感じたんだろう?」

→「失敗しても大丈夫だから」

④ 積極的な実験(適用)

(これからの質問)

「今やっている100マス計算に生かせる事って何かない?」

→「集中すること」

3)これからの展望

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本日のPAを通して、再認識したことは、「自分を表現できる子どもになって欲しい」ということです。

今学校に通っているこの中には、一人一人に素敵な感性があります。

もしかしたら、「ミュージカル」ができるのではないかと思っています。

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・音楽が大好きで絶対音感を持っている男の子

・島のエイサーを踊るのが上手な女の子

・自分のことを「大福」のような人と例え、「優しく人を包み込める人」を言語表現が豊かなユニークな男の子

・想像力が豊かで、いつも空想上の話をしてくれる女の子

 

あくまでも子どもたちが「したい」ことを大切にしながら、一人一人が持っている素敵な力を掛け合わせて、皆んなが笑顔になれる場を創れたらと思っています。

 

この何かを「自分たちで創り上げる」経験を通して「自分を表現」でき、「自信」を持つきっかけとなる体験学習ができたらと思っています。

 

ではでは!!!

 

本日もここまで読んでいただき有難うございます!