フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

子どもの「好き」を「学び」に

「私たち教師の役割は何でしょうか?」

 

学校に通えていない中学1年生の男の子の変化についてまとめていきます。

私のスクールにある男の子が通い始めて1週間が経過しました。

基本的に、ここは「子どもの居場所」としてオープンしているので、

こちらから子どもに学習を強制することはありません。

 では、

「このフリースクールで子どもたちは何をして過ごしているのか?」

 

ここに通っている男の子は、毎日プログラミングの学習を行っています。

▼詳細は下の画像をクリック!(iPadがあれば、無料で学習可能!)

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この学校では、一人一人の興味関心に応じて学びの選択肢を子どもたちに作っています。

「では、どのようにして、どんな学びの選択肢を与えているのか?」

フリースクール通う1人の男の子の例 )

スクールに通い始めた1日目は、男の子と色々なお話をしました。

比較的盛り上がるのは

「◯◯◯さんの好きなことって何?(^^)」

「時間のある時ってどんなことをしているの?」

という質問です。ポイントは学校に通っていない子なので、学習の話になると、それだけで抵抗を感じる子が多いです。最初はその子の普段していることから肯定して、その子について興味を持つことが重要になります。もちろん、この質問をする前に、どんな回答も受け入れるという「この人になら話してみようかな。」という信頼関係は必要になります。

 (実際の男の子との会話)

ス:「◯◯◯君の好きなことって何(^^)?」

子:「ん〜。(この人に話してもいいのかな?)」

ス:「どんなことでもいいよ〜ゲームとか〜寝ることとか〜。」

子:「結構するのは〜ユーチューブで動画をみること〜音楽を聞くこと〜モンスターハンターのゲームとかかな〜」

ス:「めっちゃ分かる!先生も〜〜好きだよ!例えばどんな動画見るの?」

子:「〜〜とか〜〜。」

ス:「(ユーチューブで検索)このこと?」

子:「それそれ!(一緒に動画を見る)」

 

その子の好きなことを共感することで、その子がこの新しい居場所にまずは「居心地の良さ」を感じて欲しいなと思っています。そして、次の日からこの男の子はフリースクールに通うようになりました。 

 

 (1日目)

男の子がスクールにやって来ました。

子:「何をしようかな〜」

ス:「好きなことを何でもしても良いよ〜」

子:「ユーチューブで〜〜を見よう。」

男の子とゲームの話になりました。

子:「ゲームを作ってみたいんだよね〜」

ス:「ゲームを作るためのプログラミングという言語を勉強してみる?」

子:「やってみる!」

男の子は1日目にして「Swift Playgrounds」のステージを2つクリアをしました。

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今男の子は、毎日2時間スクールに通っていますが、自分の中で1つのステージをクリアすることを目標にして取り組んでいます。スクールに通い始めて4日目になりますが、毎日1ステージずつクリアしているので、私たちも一緒に悩みながら学習を行なっています。

プログラミングでは、プログラミング思考だけでなく、読解力や論理力英語力も一緒に伸ばすことができています。プログラミングをきっかけにして、様々な力を一緒に伸ばしていきたいなと思っています。

 とてもレベルの高い内容になってきています。

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今日の最後に男の子が一言。

「簡単なゲームでもいいから作ってみたい。」

最初は「ゲームを作りたい。」でしたが、プログラミング学習を通じてゲームを作る難しさを感じながらも、挑戦したいという気持ちを言葉にしてくれました。

 

これからの男の子の成長が楽しみです。

 

本日のブログでは、フリースクールに通い始めた男の子が、プログラミング学習を通してどのような変化があったのかをまとめてみました。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。