私は、今「放課後等デイサービス」と「子どもの居場所(フリースクール)」の学習指導員として働いています。日々葛藤しながら子どもたちと向き合っています。
「私たちの役割って何でしょうか?」
「私たちが頑張って、考えて、何かを準備すればするほど、子どもたちがきつい表情になっていく経験ってないでしょうか?」
*沖永良部の夕方の風景
そもそも
「放課後等デイサービスとは?」
放課後等デイサービスは、児童福祉法第6条の2の2第4項の規定に基づき、 学校(幼稚園及び大学を除く。以下同じ。)に就学している障害児に、授業の終了後又は休業日に、生活能力の向上のために必要な訓練、社会との交流の促進その他の便宜を供与することとされている。
「放課後等デイサービスの役割とは?」
放課後等デイサービスは、支援を必要とする障害のある子どもに対して、学校や家庭とは異なる時間、空間、人、体験等を通じて、個々の子どもの状況に応じた発達支援を行うことにより、子どもの最善の利益の保障と健全な育成を図るものである。
私たちの役割は「子どもの発達支援を行うこと。」である。
では、「発達支援とは何か?」
例えば、このような子どもがいたとします。
ケース① 小学4年生の女の子
この女の子は、見通しを持って学習に取り組むことができるのですが、周りと合わせて行動をすることにストレスを感じる傾向があります。そして、周りの刺激に敏感であるので、集中して学習すればすぐに終わる課題も時間がかかってしまいます。
「この子どもに合った支援とは?」
● 周りの子どもと合わせるのがきつい
→ 個別学習で、自分で1日の計画を立てさせることで、自分で計画を立てて学習に取り組むことができるようになる。
● すぐに終わる課題も時間がかかり、ストレスを感じている。
→集中力を高めるトレーニングを行うことで、集中力を身につけ、効率的に学習に取り組み、結果的にその子の自由時間を増やすことができるようになる。
そこで、その子の集中力を高めるために、少し負荷をかけて支援を行なっていました。最初は、成長を実感していた女の子でしたが、ある時、ここで過ごす時間に対して「負担」を感じるようになっていました。
「この女の子の気持ちとは?」
学校では、周りの子どもと合わせることに負担を感じつつも頑張っている。
放課後等デイサービスでは、ゆっくりする時間がなく、学習している。
家では、宿題に取り組むように親に言われる。
「一体私はいつ休めるの?もう1日十分勉強してきたもん。」
ついに女の子は爆発してしまいました。
ここで、私たちスタッフは大切なことに気付かされます。
「子どもの最善の利益とは何か?」
「今この子どもは何を求めているのか?」
子どもも私たち大人と同じで、学習へのモチベーションが高まっている時と休みたい時があります。私たちは「子どもの声に耳を傾けること」が大事だということに気づかされました。
今私たちは、その子に合わせた個別の学習支援計画の作成を行なっています。改めて、スタッフ同士でその子のいいところやこれから伸ばしたいところを話すと、一人一人の成長を感じる瞬間が沢山ありました。
悩んだら立ち返る。
「私たちは何のために、ここで働いているのか?」
「一番はその子どもの幸せではないでしょうか?」
「こちらから求めすぎる」
のではなく、
「その子に合わせた、その子のやる気を引き出せる」
伴奏者でありたいなと最近感じています。
本日は、放課後等デイサービスで働く私たちの役割についてまとめてみました。
ここまで読んで頂きありがとうございました。