「子どもが社会の中でよりよく生きる力」をつけるために
(タイトル)
1.「けてぶれ」学習法とは何か?
2. 実際の取り組み
3. これからについて
本日から、子どもたちに「集中力」を育むための取り組みを始めていきました。
Q:「どのようにして「集中力」を育むのか?」
A:「100ます計算です。」
Q:「なぜ、100マス計算なのか?」
A:「誰でも、取り組むことができるから。」
Q:「ただ取り組ませるだけで、集中力は高まるのか?」
A:「より集中力を高めるために、タイムや正確性を意識してもらいます。そこで、どうしたら、タイムが早くなるのか?をこどもたち自身に考えてもらいます。」
Q:「子どもたち自身に考えさせるために、具体的にどのような方法を取り入れているのですか?」
A:「ケテブレ学習法です。」
Q:「ケテブレとは何か?」
A:「ケテブレとは・・・」
1. 「ケテブレ」学習法とは何か?
Q:「ケテブレとは・・・?」
A:「『自分で学習を進める力=学習力』を高めることを目的とした学習方法です。」
「大人の言葉でいうと, R-PDCAサイクルです。」
この考え方は、大人になってからも大いに力を発揮します。
Q:「小学生でけてぶれを例えるとどうなりますか?」
A:「目標(テスト100点)に向けて、「けいかく」を立て、「テスト」をして、実力を上げるためにはどうすればよいかを「ぶんせき」し、「れんしゅう」を繰り返すというサイクルです。各過程の頭文字をとって「けテぶれ」です。」
「けテぶれ」は学習内容の定着(学力向上)はもちろんのこと、自分なりの勉強法を確立することができます。
2. 実際の取り組み
本日が、サランセンターでの「けてぶれ×陰山メソッド」の実践日でした。
(現状)
ここに通う子どもたちは、「ADHDで集中することが難しい。」とこれまでに周りの人から言われて育ってきました。恐らく私も、知識だけが先行してそのように思っていたかもしれません。
(実践)
大切なことは、「手段(けてぶれ)をそのまま取り入れるのではなく、現場に合わせてカスタマイズして取り入れること。」です。
1)カスタマイズ❶
今回は「隂山メソッド」と「けてぶれ」を掛け合わせて取り入れることにしました。
Q:「なぜ組み合わせたのか?」
A:「子どもたちに身につけさせたい力が、学習力と集中力だったから。そして、組み合わせることで、相乗効果があると判断したから。」
2)カスタマイズ❷
100マス計算から25マス計算
Q:「なぜ25マス計算にしたのか?」
A:「子どもの発達段階に合わせた時に、25マス計算にして、負担を減らす方がいいと判断したから。」
子どもの現状として、本当は力を持っているのに、「集中力」と「自信」がない子どもたちです。そこで、今は「持続が難しい集中力」でも、取り組みやすいように「25マス計算」にカスタマイズして実施することにしました。今日の取り組みでも、個別化の指導が最初は必要な子も見えてきました。1つ1つ慌てず、丁寧に子どもに寄り添いながら一緒に成長していこうと思います。
もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!
明日からの教室やご家庭で実践できます!
*けテぶれとは?
*陰山メソッドとは?
3. これからについて
今日の1日を通して、ますますこれからの子どもたちの成長が楽しみになりました。
この絵は、ほとんどのフィンランドの学校に掲示されているものです。
簡単にステップをまとめてみました。
今の 子どもたちは、これまで「できない」というラベルが貼られていて、自信がなくなっている子どもたちです。
でも、ここで伝えたいことは、今の子どもたちがあるのは、これまで島の方が一生懸命「島の子どもたちの可能性を引き出したい」という熱い想いを持って、見守ってきたからです。子どもたちは、少しずつ自信をつけてきています。
(これまでの活動の歴史)
今の形になるまで、私は夏休みの学習塾のスタッフとして半年に1回は企画に関わり続けてきました。しかし、1年間は365日です。私が関わったのは、僅かに1週間です。それ以外の時間を支えてきたのは、島の方々です。
今日改めて、子どもたちとこの団体のこれまでの軌跡をたどることで、自分達の責任の重さ、そして何よりこれまでに支えてきた島の方々には本当に敬意を払いたい思いです。そして、これからも一緒にお互いの強みを活かしながら頑張っていきたいと思いました。
歴史を遡れば、このNPOが立ち上がったのは2007年です。今から12年前です。この12年間で培ってきた「信頼」を一緒に事業として形にしていけることに有り難さを感じます。
これから私たちが行なっていくことは1つです。
「島の子ども達の可能性を広げられる」居場所づくりを島の方と協同で行なっていきます。島にある文化や島の人が大事にしている価値観とも向き合いながら、みんながハッピーになれる関係性を作っていきたいと思いました。
ブログを読んでくださり有難うございます!