フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

対話をすることの重要性〜ティールのチーム作り

「これからどんなチームを作って行くのか?」

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*フィンランドの職員室の風景


本日は、第1回のスタッフ全体ミーティングが行われました!

本ブログでは「チーム作り」について、私が実際に見てきたフィンランドの職員室とティール組織と絡めてまとめていきたいと思います。

 

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フィンランドの職員室の視点

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フィンランドの職員室で大切にしていることを現地の校長先生に尋ねて見ました。

「なぜ、私がこの質問を校長先生にしたのか?」

フィンランドの学校でのインターン初日の出来事)

私は、職員室に入り、とても緊張していました。

そんな時、後ろに40歳ぐらいに見える男性の方が職員室に入ってきました。

私は「Hello!」と普通に挨拶をしました。

すると、周りにいる先生が一言。

「彼がこの学校の校長先生です(^^)」

私は驚きました。

「ごめんなさい。校長先生と気付かなかったです。」

反射的にこの言葉が出てきました。

そして、校長先生の次の一言がココを「私の居場所」にしてくれました。

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私は、ここの校長先生の最初の一言で、この学校に「居場所=安心・安全」を感じることが出来ました。

数ヶ月が経ち、改めてフィンランドの職員室で大切にしていることを校長先生に尋ねて見ました。

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一番大切にしていることは、「職員が全員安心して働きやすい環境を整えること」です。具体的には、職員室内では、校長先生も清掃員も立場は関係なく、皆んなが働きやすい環境を目指していました。フィンランドの職員室では、誰が校長先生なのか正直分からない位、職員と校長先生はフラットに関わっています。

また、物事の意思決定も担任の先生に委ねられています。

例えば、どの教科書を使うのか、カリキュラムはどうするのか、先生の働く時間等、全てが担任の先生に委ねられています。一人一人の先生に裁量が委ねられているので、一人一人の先生のモチベーションも高いように感じました。

これが成り立っているのも、普段から、気軽に相談ができる関係性、それによるお互いの信頼関係が成り立たせているように感じました。

 

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「気軽に相談できる雰囲気作り」のために、フィンランドの職員室は、どの学校を訪れても「対話」がしやすい環境が整っていました。

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共通して置いてあるものは、コーヒーマシーンお互いの顔が見えるように設置されたソファです。日常的に「対話」をすることで、最終的に全員がお互いの強みを生かして、主体的に動ける集団になっていました。

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ティール組織の視点

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ティール組織では、自主経営・全体性・存在目的を大切にしています。

チームで動いていく上で、最上位の目標である「存在目的」を全体で共有した上で、

一人一人が主体的に考えて動いていくことが大切になります。

個人的には、フィンランドの職員室はティール組織の段階にあると感じました。

 

・これからの私たちのチーム作り

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さて、本日は、第1回のスタッフ全体ミーティングが行われました!

本日の話し合いの中心に上がった議題は2点です。

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① 私たちの組織の存在目的

幸福度世界一であるフィンランドとオランダの「不登校対応」事例と絡めてまとめてみました。

「そもそもフィンランドやオランダには不登校という概念はあるのか?」

私が不登校への考え方が変わった事例をまとめてみました。

最後に私たちがこれから立ち上げる「フリースクールの在り方」についてまとめてみました。キーワードは「協働」です。

educationxfinland.hatenablog.com

② 一人一人の存在意義

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「私がこのチームでできることはあるのか?」

本日のミーティングでチームの先生の一人が本音を話してくれました。
新体制で動き始めて、これまでの1年間で動いてきた流れから、大きく方向転換を行いました。これまでは、退職をした元保育士の先生2人が1年間かけて、大切に子どもの指導に携わってきました。新体制が始まり、私たちも手探りの中で新しい方向性に向かって動いていました。

「私がこのチームでできることはあるのか?」

この一言には、多くのメッセージが込められているように感じました。

私たちの目的は「子どもの成長」「子どもの幸せ」と共通であるのにも関わらず、「協同」という大切なことが抜け落ちていました。

今ここには、2人の若手の先生と2人のベテランの先生がいます。

一人一人が異なる力を持っています。これからチーム作りをしていく上で、「対話」をベースにして、1人1人の強みを生かしていけるチーム作りをしていきたいと思いました。

本日も教室の配置を変えていると、とても素敵なイラストが出てきました。

恐らく、一緒に働いている保育士さんが書いてくれたものです。まずは、お互いのことをもっと知ることが大切だと気づきました。

 

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まずは「対話」を通して「一人一人の強み」を知り、一人一人の価値が最大限に発揮される関係性をつくっていきます。

 

明日からは、英会話教室がスタートします!

 

ここまで読んでいただき有難うございました。