フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

【最終章】フィンランドで教員として働く道のり

フィンランドで教員として働くまでの道のり....

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本日のブログは、フィンランドで教員をする道のりの最終章です。

正直、今の自分の気持ちは、前向きに物事を捉えるのに必死です。正直、ここまでフィンランドで働くことが''険しい''道のりになるとは思っていませんでした。というのも、昨日、フィンランドの移民局からワーキングビザに関する、最終通知がありました。

結果は....

「あなたのフィンランドでの働く許可を認めません。」 

ここまでの道のりにかかった時間は、4年間です。今思い返しても、山あり谷ありでここまで歩んできました。自分の人生を振り返ってみても、今自分がここにいることが不思議に感じます。人との繋がり、サポートがあって今の自分の人生が歩めています。

▼これまでの道のり*クリックして詳細

2016.1 フィンランド留学決意

2017.2 飛び立て留学JAPAN不採用で自信をなくす

2017.9 フィンランド学校インターン【6ヶ月間】

2018.10 夢の鹿児島県の教員採用試験不採用

2018.10 フィンランドで教師として働くことを決意

2019.2 フィンランド学校長と面接【フィンランド渡航】

2019.5 フィンランド修学旅行サポート・ビザ申請準備

2019.8 フィンランドで働くことを決断

2019.9 フィンランドで勤務開始(申請結果待ち)

2019.11 ビザ申請結果←現在地

私が、フィンランドに移住して、教員として働いていてよく質問されること。

「どうやって、フィンランドで教員になったんですか?」

でも、今の私はこの質問に対してはっきりと答えることができません。理由は、私自身がまだフィンランドでワーキングビザを取得していないから。そして、昨日フィンランドの移民局から審査結果を得て、今の自分に何ができるのかを考えているところです。まだ、自分の中で気持ちの整理が100%はついていません。

「あなたのフィンランドでの働く許可を認めません。」 

「この言葉が何を意味しているのか?」

フィンランドの入国、滞在期間のシステムについて知らない人に簡単に説明したいと思います。

フィンランドの入国・滞在期間のシステム

Q:在留許可(ビザ)の有効期限の前にフィンランドを旅行することは可能ですか?

A:可能です。日本国籍の方の場合、在留許可の有効期限前でも、6ヶ月間に合計90日までならフィンランド又は他のシェンゲン協定国に滞在することが可能です。

つまり、ビザを持っていなくても、フィンランドに3ヶ月間は、ビザなしでも6ヶ月間の中で滞在することが可能ということを意味します。通常ビザを申請するには、3ヶ月以上に時間を要することが多いです。私の場合は、ワーキングビザが降りることを想定して、フィンランドに移住して、現在先生として働き始めて3ヶ月目を迎えました。大丈夫と言われていた、ビザの申請結果も厳しい結果となりました。

正直この結果を受け取った時は、「大切なものを失った気持ちになりました。」この週末は、前向きに考えようと思いつつも、様々な思いが脳裏を巡りました。

私にとっての初めてのフィンランドでの教師生活。もし、ビザが降りないことを想定して、悔いのないように毎日を一生懸命に生きてきました。しかし、その分、この2ヶ月で大切なものも沢山生まれました。

・忙しい高校生活の中で、日本語コースの受講を決意してくれた高校生

・来年の日本への修学旅行に向けて動き出したJAPANプロジェクト

フィンランド教育を学びたい社会人を対象にした教育プロジェクト

フィンランド教育を学びたい学生を対象にした教育プロジェクト

フィンランドの先生と約束した日本料理教室

・日本との姉妹都市計画に向けてコンタクトを取り始めた約束

・大人の方を対象にした日本語コースのプロジェクト

私が帰国することで、多くの人に期待させたものが難しくなります。今私にできることは、ワーキングビザ取得に向けて、もう一度校長先生と作戦を練って、移民局に申請をし直すことです。私の中でも、これは、大きな一つの試練だと思っています。

前向きにと心では思いつつも、多くの人が関わっているからこそ、週末はずっと頭痛で夜も眠れませんでした。

多くの人と相談して、自分の人生を振り返り、やっと立ち直りました。

よく考えると、自分の人生は「試練」から全て始まっています。

最初からうまくいったことは何もありません。

全部想定外です。

一つ一つ、丁寧に、前向きに改めて進めていきます。

いよいよ、私のフィンランドで教員になるまでの道のりもクライマックスです。

この1週間が勝負です。

 

最後に、フィンランドらしさを感じるエピソードを伝えます。

▼校長先生と私のやり取り

私:「ビザが降りなかった...」

校長先生:「大丈夫!何とかなるから!」

 

この言葉で、少し前向きになりました。

フィンランドの先生が大切にしているマインド。

「どんな時も!ポジティブに!」

校長先生とこのプロジェクトを始めて1年がもうすぐ経ちます。校長先生にとっても、私にとっても始めての前例のないプロジェクト。前例が無いので難しいのは当たり前です。お互いの思いは同じです。「目の前の子どもたちにとってプラスになる活動だからこそ、挑戦したい。」この共通の思いでここまで1年間一緒に走ってきたので、気持ちは同じです。最後まで、校長先生を信じて、策を練って粘り強く、動いていきたいと思います。

 

3ヶ月のリミットは、11月26日!

 

残り16日です!

 

気分は走れメロス

 

大切なものを守るために、今は走り続けます。

 

ここまで読んでいただける人がいることに感謝しています。

 

ヘイヘイ!!!!

 

PS.

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