フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

フィンランドで教師として働く覚悟と不安

フィンランドで先生をするまでの道のり」

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「いつかフィンランドで先生として働いて見たい。」

フィンランド留学中にふと心の中に芽生えた感情がありました。そして、今年の9月からフィンランドで働くことができる可能性が50%位まで上がってきました。本日のブログでは、これまでのハイライトとフィンランドで先生として働く中でのミッション、そして準備段階をまとめて行きたいと思います。

1. これまでのハイライト

① 留学中に芽生えてきた思い

フィンランドの学校現場で働きたい。」

2018年9月に、私はフィンランドの学校現場で給料を貰いながら先生として働く可能性を得ました。(まだ決まっていません笑)このチャンスは本当に奇跡的に現れたと思っています。私は2017年の9月から2018年の3月までフィンランドの学校現場で100万円の仲介料を支払い、フィンランドの小学校で教師インターンを6ヶ月間行いました。私は現地にいる時に、現地の先生に「フィンランドで先生として働いてみたい。」6ヶ月間言い続けていました。

しかし、フィンランドで先生として働きながら生活をするには、フィンランドの大学に進学して、6年間大学で学び直す必要があります。「無理かな」留学中に1度描いた夢は一度引き出しの中に。。。

② 2度目のフィンランド渡航で出会った奇跡

フィンランドの高校で日本語教師募集という新聞記事の発見」

そして、6ヶ月後に再びフィンランドの学校現場を視察するプログラムの引率でフィンランドへ訪れることになります。そこで、1通のメールがお世話になっている中学校の先生から来ました。

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フィンランドの高校で日本人の先生を募集」と書かれた新聞記事でした。しかし、この時の私は、地元の小学校で働く気持ちでいたので、この選択肢も引き出しの中へ。しかし、私自身の中で、自分の将来の進路について悩んで答えが出ていない時期でした。悩んだまま面接の試験に望み、結果は地元の教員採用試験は不採用でした。

③ 自分の人生と向き合う

「自分は、高い金額を払いフィンランドに留学して何がしたかったのか?」

私の人生において挑戦したいことは、「留学での学びを日本の教育現場や社会に還元していくこと。」そのためには、まだまだ経験も浅く、どのように社会に還元していくのかも定まっていない。フィンランドの学校現場で実際に働くことで、何か糸口が見えてくるのではないか?そう思い切ってフィンランドの高校にメールを送ってみることにしました。最初は帰ってこないと思っていたメールも1週間後にしっかり返って来ました。そこから、メールでのやり取りが始まりました。

▼メールでのやり取り

❶英語での履歴書送付

❷給与面の交渉

❸面接の日程決め

そして、2019年の2月にフィンランド渡航し、現地の校長先生と面接を行って来ました。

④ 校長先生とのインタビュー

「ドキドキのフィンランドの高等学校の校長先生との面接」

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2019年の2月は、フィンランドの校長先生と面接を行うために現地を訪れました。面接を行うまでにも、多くの人の力を借りて辿り着くことができました。
さて、フィンランドの校長先生との面接ですが、場所は図書館に併設するカフェで行われました。面接時間は約1時間でした。面接は終始和やかな雰囲気で行われました。以下面接で聞かれた内容です。

❶ これまでにフィンランドで、日本人教師としてしてきたことを教えて下さい。

❷ あなたが持っている特別なスキルはありますか?

❸ 私の学校でしてみたいことはありますか?

❹ 趣味はありますか? 

❺ 住まいはどちらを希望していますか?

❻ 最後に、このプロジェクトに日本人教師として関わりたいと思いましたか?  

日本で就職活動での面接内容と重なっていて、スムーズに答えることができました。
▼面接後の「気付き」

「あなたが本当にしたいことなのか?」

「あなたは現地で何をしたいのか?」

を何度も聞かれました。フィンランドでは、「個人の意思を尊重」しているとこれまでも感じていましたが、面接を通して改めて感じることができました。日本の就活でも「自分のしたいこと」をしっかり言葉で伝えられるように準備しておくことが大切だと感じました。

⑤ 勤務予定の学校訪問

「働く予定である、小中高一貫校を訪問」

面接後は、学校見学に車で向かいました。学校では、一人一人の先生に私を丁寧に紹介してくれました。今年度の9月からの「学び舎」になると思うと、不安と緊張が入り混じった気持ちになりました。面接と学校見学後はやはり疲労が来ました。これから校長先生が、学校の理事と最終判断を行います。結果は1週間後です。それに伴い、これから私が行うことは以下のものです。

⑥ 結果の通知

面接の結果は、「採用」でした。私は、日本語教師の資格を持っていないのですが、現地の高校の日本語コースで講師として働くことが決定しました。後日、免許が無いのに、採用した理由を尋ねてみました。

▼採用理由

あなたの話は、町中の先生から噂を聞いていたよ。あなたなら大丈夫だと。これまでにIisalmiの町中の学校でのあなたの取り組みを聞いて、任せられると思い、採用することに決めたよ。何より、あなたの「挑戦したい。」気持ちを採用しました。

校長先生の話を聞いて、自分のやりたい気持ちを言語化することと、経験が信頼に代わり、履歴書に変わることに嬉しさを感じました。

フィンランドの高校生の修学旅行のお仕事 in 大阪

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2019年のGWに私が勤務予定のフィンランドの高校の修学旅行のガイドを担当しました。これは、私にとっての初めての仕事で緊張感もあり、ワクワクもありました。しかも、この修学旅行の場所は、私が高校の修学旅行で訪れた場所と同じでした。まさか高校時代に訪れた同じ場所で、私がフィンランドの高校生の修学旅行のガイドを行うとは思いもしませんでした。

フィンランドの修学旅行ガイドをして驚いたポイント

・予約は飛行機と宿でその他の予定はノープラン

・ホテルはゲストハウス

・ガイドは無し

ベジタリアンの子が初日は何も食べれない等

ここまでノープランな修学旅行はフィンランドらしいと感じました。この修学旅行中の生徒の自由行動の時間に、私は校長先生と今後の打ち合わせを行いました。

⑧ 修学旅行中にビザ申請の打ち合わせ

2月からビザ申請の手続きを始めたのですが、なかなか忙しい校長先生とのやり取りが進みません。メールをしても2週間以上返信が返ってこない来ない日もありました。そして、修学旅行で日本を訪れるチャンスを活かすために、思い切って大阪に飛ぶことにしました。直接話すと、話の展開も早くビザ申請の書類の手続きも大丈夫とのことでした。これで安心と思っていたのですが。。。

⑨ ワーキングビザの申請の葛藤と不安

▼5月中旬〜下旬

5月の修学旅行を終えて、ビザの申請もうまくいくと思っていました。しかし、修学旅行を終えて、メールをしても返信が返ってきません。ビザの取得には、最低でも3ヶ月はかかります。9月初旬から出発予定なので、5月末までには申請を出す必要があります。しかし、5月の末になっても、申請に必要な書類は何度メールをしても送られてきません。

▼6月上旬

6月になり、ようやく1通のメールが届きました。しかし、届いた書類には不備があり、訂正のメールをしましたが、また2週間返事がありません。

▼6月中旬

気付けば、6月中旬です。7月からは、フィンランドは夏休みに入ります。夏休みは先生は仕事用携帯は学校に置くので、全く連絡が取れなくなります。タイムリミットは、近付いています。そして、メールを送りました。

▼6月末

6月末に「メールが送れていると思っていたが、送れていなかった。ごめんさい。」との内容が返ってきました。しかし、よく見ると、最後の署名が書かれていませんでした。

▼7月上旬

時期は7月1日フィンランドの学校は夏休みに入りました。もう返信は返ってきません。

私は、究極の選択をすることになります。

「ビザ申請を行わなければ、大使館で本人確認が出来ません。もちろん、フィンランドで働けません。しかし、書類には一部不備があります。ビザが通る、通らないに関わらず、5万円の申請料を払う必要があります。」

決して安い金額でもありません。しかし、フィンランドで働ける可能性が1パーセントでもあるならと思い、申請をすることにしました。 

 8月に大使館での本人確認も決まりました。もう、日本でビザ申請の審査結果を待つことは出来ません。現地に着くまで、私がどれだけフィンランドに滞在できるのかも分かりません。

2. フィンランドでの計画

「なぜ、そこまでしてフィンランドで働きたいのか?」

 次のブログで私がフィンランドでしたいことについてまとめていきます。

 3.  フィンランドで働く準備進捗状況

(9月までに日本ですること)進捗50%

・必要書類を現地の学校から取り寄せる(done)

・ワーキングビザをオンライン申請(done)

・東京の大使館で申請(doing)

・滞在に向けての貯蓄(doing)

・住民票をフィンランドに移す(not yet)

・現地での滞在場所探し(not yet)

フィンランドですること)

・銀行口座の開設

・税務署で税金関係の手続き

・住民登録

まだまだ、フィンランドで先生をする道のりは不安が多いですが、1つ1つ丁寧に進めていきたいと思います。

 

現地で私が実現したいことについては、次のブログでまとめていきます。

 

ここまで読んで頂き有難うございました。