フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

「運」転者になるために。イギリスに向かう電車で考えてみた。

「今、私は何と戦っているのか?」

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私は、今イギリスに向かっています。理由は、このルールと戦っているからです。

日本パスポート保持者は、シェンゲン協定加盟国にビザなしの入国が可能。現地での長期滞在ビザを保有しない日本人がシェンゲン圏に滞在できる期間は、「あらゆる180日間で最大90日まで

「このルールは、何を示しているのか?」

上の地図は、シェンゲン協定加盟国を示しています。フィンランドでは、ビザを持っていない場合、シェンゲン圏内に、180日間の間で最大で90日間滞在できます。つまり、上の地図の青色で塗られていない国は、この180日にカウントされずに滞在することが可能になります。

この地図の中で、青色に塗られていない地域の一つにイギリスがあります! 

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私の今の状況は、フィンランドに既に77日滞在しています。つまり、フィンランドに滞在できる残り日数は13日間になります。90日が達した時点で、日本に強制帰国となるので、この日数を稼ぐために、フィンランドから近いイギリスでビザの申請結果を待ち、遠隔で 日本語の授業を行う予定です。

 

▼今後の私の予定と作戦

現状:ビザの再申請をヘルシンキ行政裁判所に申請し、結果を待機中。

作戦 ① 11/15〜

ビザの申請結果をイギリスで待ち、ビザの結果が早く分かった場合

→降りた場合...帰国し、フィンランドで通常勤務開始

→降りなかった場合...日本に帰国 or ボランティアビザを現地で再申請(優勢)

作戦 ② 11/22〜

ビザの申請結果をイギリスで待ち、ビザの結果に時間がかかる場合

→1週間以内...イギリスで待機

→1週間以上...日本に帰国 or ボランティアビザを現地で再申請(優勢)

現状、校長先生や多くの方に相談し、ベストなアクションは起こせています。

「人事を尽くして天命を待つ」

この言葉の意味が少し理解できた気がします。

 

また、悩みすぎる余り、最近では「人生の運」についても考えています。人生の運は、関数で表現することができることを、これからフィンランドの高校に編入する学生から学びました。

人生の運には、増減があり、人生はトータルプラスマイナスゼロになるという考え方です。関数に、最小値があるように、運が低い時にも最小値があります。また、運が良い時にも、最大値があり、人は最大値に達することで油断し、また失敗します。起伏が大きい分、時間を経て、運が自分に傾く瞬間が必ずやってきます。運を自分に傾けられるかどうかは、自分次第でもあります。

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高校生の話を聞いて、私も自分の人生について振り返ってみました。

私は今、人生の運においては「ビザが降りない」状況にあり、運は、最小値に近い位置にいます。不安な日々は続きます。しかし、振り返ってみると、マイナスの状況下で、自分の人生について再度考えるきっかけを貰い、そこで色々な人の価値観や話を取り入れて、マイナスからプラスのサイクルを繰り返して、今の私があります。

思えば、私が、フィンランドで先生をすることを決めたのもちょうど1年前でした。この頃も、私は自分の人生の進路について、とても悩んでいました。先生になるために、200万円かけてフィンランドに留学しましたが、帰国して試験を受けると、教採も就活も、最終面接で全滅でした。この頃の私は、教育について考え、アクションを起こせば起こすほど、現場の先生とのギャップが開いていたのを感じました。

「教育はみんなで作るもの」

「教育に本気で関わっている先生は既に沢山いること。」

「私にできることは何か?」

「私がやりたいことは何か?」

もう一度本気で考えるきっかけを貰ったのが1年前になります。

今も全く同じ状況にいます。

ビザが降りない状況の中で、改めて子どもたちも校長先生も私も、今ここで何ができるのか?日本語をなぜ学ぶのか?

 

一人一人にとって考えるきっかけになっています。

そして、来週からはいよいよzoomでのオンライン授業をイギリスから行います。少し、生徒も不便に感じるかもしれませんが、遠隔でも行えることで、継続的に日本語の授業を行うことができます。また、学び方の選択肢が広がりました。

 

こうやって、ブログを書いている今も、コーヒーを落としてしまい、ネガティブになりそうでしたが、代わりに落ちてくれたと解釈し、元気です(^^)

 

明日からは、イギリスでビザを待つ生活が始まります。

 

今日は、日本語コースの生徒と一時的に涙のお別れでした。

 

必ず、フィンランドに戻ってきます。

 

全てが上手くいきますように。

 

オススメの本(運転者)はこちらです。

 

へいへい。