私がフィンランドでやりたい50のこと
「自分のビザの状況が学校中に広がった日・・・」
この日も朝1日起きてから、メールを何度も確認する1日になりました。
本日ビザの結果が降りる予定でしたが、今の段階で返事は来ていません。
思えば、「日本とフィンランドの架け橋になりたい。」
そう思って、ビザが降りるか分からない不安を抱えながら日本を飛び出しました。
私がフィンランドでこれまで10ヶ月生活してきて、変化したこと。
それは、「自分の人生に自分で責任を持ち、意思決定しながら生きること。」
これまでの自分は、普通科の高校を卒業し、教育学部に入学し、一つのレールの上を歩んできました。だからこそ、他の人とは違う人生を歩むことに不安を感じていました。ロールモデルのない人生、つまり、自分の人生を自ら切り開いていく人生は、常に「自由」であると同時に、常に「責任」が伴います。意外と自由ではありません笑
今私は、ビザが降りないという状況下にいますが、私にとって大切な区切りになっています。
最初は、日本の未来に繋がることを中心に「ビジョン」に掲げて渡航しましたが、実際にフィンランドの高校現場で勤め始めると、目の前で起きていることに楽しさや価値を感じることが多くなりました。
「自分って先生になりたいんだな〜。」
「先生という仕事が好きなんだな〜。」
そんなことを感じる瞬間が何度も訪れます。
そして、本日学校に行くと、多くの先生や生徒が話しかけてくれました。
「今、難しい問題が起きてるんだってね。」
「もし、ビザが下りなかったら、日本に帰らないといけないの？」
もし、ビザが下りなかったら、今週末には日本に帰国することになります。
今は、一瞬一瞬がかけがえのない時間に感じます。
そして今日は、JAPAN PROJECTのミーティングがありました。
始まりの雰囲気は何だか、いつもより静かな雰囲気です。
校長先生が話し出します。
さっき、生徒に今のともの状況について話をしました。
今のこの状況は、本当にストレスのかかる時間で、私達も、ともと同じ気持ちです。もし、ビザが下りなかった時の状況を考えると.....悲しいです。
私たちは、皆、あなたをこのプロジェクトで必要としているし、何よりこの学校であなたという人が必要だと感じています。あなたの人柄、性格、存在........。
ともを助けたいという気持ちはあるけど、私たちもどう助けていいのか分からない。
でも、ただ私たちを信じてほしい。大丈夫。きっと。
まるで、私が死ぬかのような雰囲気になりましたが、本当に嬉しい言葉を頂きました。
改めて、私ができることをもっとここで尽くしたいと思いました。
そして先生という職業が「自分のなりたい職業」であることだと改めて感じる瞬間でした。
この一日の出来事を友人に相談すると、未来のことを考えようということになりました。
そこで、もしビザが下りたら私がフィンランドでしたい50のことを書き出してみようと思います。
今、もしもボックスがあるなら間違いなく、ビザが何よりも欲しいです(^^)
▼私がフィンランドでやりたい50のこと
1. 先生達に人数分のフィンランドのパンをプレゼント！
2. 校長先生に感謝の言葉＋＠を伝える！考え中！！！
3. 私がこの学校でできることをみんなに聞いてみる！
4. 授業をもっと、明るく元気にする！
5. 子どもたちと思いっきり遊ぶ！
6. もっと先生と人生の対話をしたい！
7. 私の人生のビジョンを先生に聞いてもらう！
8. 日本語コースの生徒にもっと日本を好きになってもらう時間を作る！
9. 日本語クラブを空いた時間で開催したいな！
10. 日本語コース以外の生徒とも、関わる時間を授業時間以外で作る！
11. フィンランド語を生徒から学びたい！
13. 日本語に興味のある人に授業以外で教える時間を作りたい！
14. 自分の人生を通じてキャリア教育の授業をしたいな〜
15. フィンランドの高校生向けに、キャリア教育のワークショップをしたいな〜
16. 自分という人間をもっと知ってもらえる時間を作りたいな〜
17. フィンランドの高校生と対話をしたい！
18. フィンランドの高校生ってどんなこと考えてるのか知りたい！
19. 日本で実践している進路相談がフィンランドでも実践してみたい！
20. 日本人とフィンランドの高校生を繋いで、日本語を練習する機会を作りたい！
21. 修学旅行サポーターチームを結成！
22. IIsalmiのお世話になっている学校に行って、子どもたちと全力で遊ぶ！
23. フィンランドGTPでお世話になっている先生に直接お礼をしたい
24. 今勤めている学校で、何かクリスマスイベントできないかな〜
25. 日本語の挨拶の輪を広げたいな〜
26. 授業を通して、日本のことを少しでも好きになってほしいな〜
27. 日本語の授業を実施！皆日本語で自己紹介ができるようになってほしい〜
28. フィンランドGTPに参加する一人一人と向き合い、その人の可能性を引き出すお手伝いをしたい！
29. 姉妹都市となっている都市を訪問して、具体的なアイデアを得る！
30. 姉妹都市の提案をVieremaとIisalmiでしたい！
31. 大学と提携して、フィンランドの教育実習プログラムができたらいいな。
32. ４Hにも参加したいな〜
33. フィンランド人の友達も作りたい〜
34. フィンランドでの経験を本でまとめて出版したいな〜
35. 毎日感じたことをありのまま、発信していきたい
36. 色々な人とこの充実した環境をフルで共有したい！
37. フィンランドGTPに共感してくれる都市をもう一つ見つける！
38. 日本に帰国して創りたいコミュニティーの構想を得る！
39. 幸せになる職員室の情報発信
40. 幸せになる職員室の企画を進める
41. 日本語を勉強したい生徒のための時間を作る
42. フィンランド語を話せるようになりたい
43. 放課後は地域のコミュニティーでダンス、バレーボール、合気道を習う！
44. クリスマスコンサートで何か役に立ちたい！何ができるかな？
45. フィンランドの高校生の修学旅行を最高の時間になるように一緒に作っていく！
46. Vieremaと私（日本）がずっと繋がっていく関係性を築く
47. 交流ベースの新しいカタチのフィンランドGTPを創りたい！
48. 運動会もしたいな〜
49. 日本の歌を教えたいな〜
50. みんなが笑顔でフィンランドの最終日を迎える！！！
改めて、私がここでやりたいことを考えるきっかけになりました。
是非、悩みがあったら、やりたい50のリストを書くことをお勧めします。紙に書くことで、実現して欲しい未来が具体的に想像できて、前向きな気持ちになると同時に、本当に自分が大切にしたい感情と向き合うことができました。
フィンランドに来て、私が変わったこと。
周りの人の期待やビジョンを大切にしながらも、自分の好きなことや身の回りを大切にしたいと思えるようになりました。
''大切なもの''って意外と身近にあるものだなと。
「果報は寝て待とう！」
やりたいことを書き出したところで、メールが届きました。
行政裁判所からです。
恐る恐るメールを開いてみました。
緊張しすぎて、英語が全く訳せませんでした。
▼通知内容
手書きの署名付きの書類が不足しています。
30日以内に行政裁判所に必要書類を添付して送ってください。
返信が来て、ホッとしましたが、不安の量は変わりませんでした。
明日朝一で、資料を作成し、行政裁判所に送信します。
恐らく、今週末から来週にかけては、ビザの結果を待つ間は、シェンゲン外であるイギリスに避難する予定です。
フィンランドの残り滞在日数を十分に確保するためです。
ビザが降り次第、フィンランドに帰国します。
戦いはもう少し続きそうです。
前向きに頑張ります。
へいへい！！！
