フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

フィンランドGTP第2弾 フィンランドの小学校で教育実習当日 DAY7

いよいよフィンランドの小学校で教育実習当日

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あっという間に、フィンランドでの学校見学最終日を迎えました。これまで、1週間私たちはフィンランドの学校現場で多くのことを学んできてきました。

私がこのプログラムを運営するときに大切にしていることは、「お互いが幸せになれる」プログラムにするということです。私たちは、教育者(先生)として学校現場に入り、現地の子どもの教育に携わります。この日は、私たちが学校現場の子どもたちと日本文化の授業を通してギフトを届ける一日になります。

 

私たちは、フィンランドに来る前から、グループに分かれて、日本文化の授業を2ヶ月かけて準備してきました。授業は、1年生から6年生まで計3回行います。学年に応じて教材の難易度も変えます。

授業を作る中で、グループ内での衝突もあることもありました。しかし、「子どもたちのためにより良い授業を作りたい。」この思いは同じなので、対話を通してここまで準備をしてきました。

 

それでは、1日の始まり。

朝7時15分に学校に到着しました。子どもたちが登校するのは朝の8時です。準備時間は45分です。緊張感、ワクワク感、不安な気持ち、色々な気持ちで子どもたちを迎えます。

ここからは、各グループのワークショップについて紹介していきます。

 各チームのワークショップ紹介

● ムーミンチーム「運動会」

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ムーミンチームが行ったのは運動会です。小学校1〜6年生を対象に体育館を使って、手押し車リレー、ボール回しゲーム、リレーを行いました!

・ぼーっとしてボール回しがなかなか進まない1・2年生

・手押し車が大変で途中からハイハイ競争に変わっていた3・4年生

・リレーが大盛り上がりだった5・6年生

「学年が違うだけでこんなにも違うの?」とびっくりしました。ムーミンチームが大切にしたことは、「協力」と「体を動かすことを楽しむこと」です。団体競技にしたのもそのためです。授業中、飛び跳ねて味方チームを応援する子や仲間に必死に声をかけてる子供達の様子が見られました。競争をしないと言われるフィンランドの子どもたちですが、実は競争が大好きです。子どもの競争心を引き出す最高のワークショップでした。

 

● マリメッコチーム「夏祭り」

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マリメッコチームが行なったのは、夏祭りです。このチームは、「子どもたち全員が参加できる授業づくり」を工夫して行なっていました。準備段階で、チーム内でぶつかることがありましたが、最終的には目の前の子どもたちにとって最高のワークショップになりました。

ワークショップは、通常40人規模のクラスで行われるのですが、このチームは教室を効果的に2つに分けて、全員が参加できる授業を行なっていました。

半分のクラスでは、「祭」という文字を書く授業を行い、もう一つのクラスでは、実際に振り付けの練習を行なっていました。最終的には、自分で書いた祭りの文字を背中に貼り付けて、全体で夏祭りを踊るという流れでした。

授業が終わっても、子どもたちは祭りの振り付けをしながら廊下を歩いていました。子どもたち一人一人のことが考えられた最高のワークショップでした。

 

● サウナチーム「染め物」

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サウナチームは、斬新なアイデアを最後まで諦めずに実践してくれました。事前にワークショップの内容を考えるときに、グループ内で「フィンランドと日本を掛け合わせたワークショップをしたいよね。」この問いから、生まれたのが「フィンランドの森でブルーベリーを摘んで、染め物を行うワークショップ」です。何とも大掛かりなワークショップです。このチームは、現地に着くと、実際に森に出かけてベリーを摘むことから始まりました。しかし、森にベリーがなかったり、摘んだベリーが思うように染まらなかったりとハプニングが沢山発生しました。

最終的には摘んだベリーとベリージュースを使って、染め物を行いました。実際のワークショップでは、子どもたち自身で模様を作って、素敵な布巾が出来あがりました。フィンランドと日本の良さを組み合わせた、ガッツのある最高のワークショップでした。

 

ワークショップを通して、私たちは多くのことを学びました。

フィンランドの子どもにも「競争心」があること

・日本の伝統的な文化はフィンランドにも存在すること

・「クラスを半分」にすることで、全員が参加できる授業づくり

 ワーク終了後に、校長先生や多くの先生方から感謝の言葉を頂きました。

▼校長先生の言葉

ワークショップを開催してくれてありがとう。毎回、日本文化のワークショップの日は、子どもたちにとっても私たち先生にとっても特別な1日になっているよ。これからもこの素敵な交流を続けていきましょう。

私がこのフィンランドGTPで大切にしていることは、「お互いにギフトを送りあって、お互いが幸せになれる交流にすること」です。今回も、私たちがフィンランドの学校現場に訪問することで、現地の子どもたちにとっても特別な1日になりました。

▼ワークショップ終了後の校長先生との集合写真です。

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ワークショップを終えて、電車でIisalmiからHelsinkiへ電車で向かいます。下の写真は、達成感からIisalmiの湖に飛び込む青年達です!フィンランドには、湖が沢山あり、フィンランドの国旗の水色は、湖を表しています。

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電車の中では、ワークショップをやり切り多くの人が寝て過ごしました。

夜ご飯は、みんなで「かもめ食堂」へ向かいました。フィンランドGTPも7日目を迎え、この旅も終わりが見えてきました。7日前はお互いのことを知らなかったのに、今では「これからもずっと繋がっていたい」と思える仲間になりました。

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いよいよ明日は最終日です。最終日は、この3ヶ月を振り返り、次のアクションに繋げる大切な1日です。明日もどんな1日になるのか楽しみです。

 

本日のブログでは、「フィンランドの小学校で教育実習」をテーマにまとめてみました。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

モイモイ。