フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

Global Teacher Program 5th フィンランドでの学び

2023年8月10日〜8月18日@フィンランド

日本全国から、フィンランド教育を探究するために、15名の人がフィンランドに集まりました。

ミッション

「幸せな自立」を育む教育を探究し思いをカタチにする一歩を踏み出すきっかけとなる

探究のメッセージ

「教育」、それは、人々の「幸せ」のために存在するのではないでしょうか?
5年連続、世界幸福度ランキング1位のフィンランドフィンランドの教育は本質を捉え、一人一人が幸せに生きる力を育むことを大切にしています。プログラムでは、多様な教育現場、現地の人々との関わりを通して、「よりよい教育のあり方」を仲間と共に学び、深め、ここからあなたの思いをカタチにする一歩を踏み出しませんか?

わたしがフィンランドの教育を生ではじめたみたのは、2017年です。当時大学5年生だったわたしは「一人一人に合った教育を受けられる社会の実現」のための糸口を探すために、フィンランドの学校現場で半年間のインターンを行いました。この半年間での生活が、わたしの教育観に様々な影響を与えてくれました。

半年間のフィンランドでの暮らしを通して、わたしの心の中に残った問い

「自分自身が何をしたいと思っているのか?」

フィンランドの先生や出会った方に私のビジョンを語ると「あなたのビジョンは素敵だし、あなたはミッションに向けてどんなふうに教育に関わりたいの?」と自分自身の心の内側に向けて問いを投げてくれました。

私はフィンランドに留学をすることで、フィンランドの教育を探究することと同じくらい、自分自身を知ることの大切さに気づかされました。

The main thing in life is to know your own mind.
人生で大切なのは、自分のしたいことを自分で知っていることだよ。 

まさに、スナフキンの言葉がこのことを表していました。

このフィンランドGTPでは、ただ学校現場を視察するだけでなく、現地の人との関わりやプログラムに参加する仲間との対話的関係性をとして、自分自身を探究したり、フィンランドの教育を様々な角度から探究していくことを大切にしています。

ここからは、フィンランドでの8日間の学びをハイライトでまとめていきたいと思います。

DAY1 日常から非日常へ

大切にしたいこと

お互いのことをちょっと深く知ることを通して

① 対話的関係性を育む土壌をつくる
② コンフォートゾーン(一人一人が安心していられる)環境をつくる

朝、ヘルシンキ国際空港に到着し、フィンランドGTPが始まりました。オンラインの事前研修で顔合わせをしていたこともあり、出会ったときから会話が始まる関係性から始まりました。空港からホテルに移動中もゆったりと会話が続きます。

研修全体のチェックインをするために、海の近くの公園に移動しました。まずは、円になって、一人一人が呼ばれたい名前、今の気持ちのシェアを行いました。「緊張している人、ワクワクしている人、ちょっと疲れている人、割と元気な人」色々な気持ちが場にシェアされました。

その後、このプログラムに一番最初に書いたプログラムへの参加動機を改めて読んでみて、今この瞬間に頭と心に思い浮かんだことをスケッチブックに書き出してみるワークを行いました。それぞれが、自分が落ち着く場所に移動して、自分自身の今の状態と丁寧に向き合う時間を大切にしました。

僕自身はこのときに、フィンランドGTPを始めたときの自分自身のメッセージを読んで、今、社会に向けて、自分の考えていることを共有することを躊躇している自分の状態に気づくことができました。社会を変えることへのハードルからの諦めなのか、余白がないのかetc...プログラム終了後は社会に向けてアウトプットする場を作っていきたいなと...そんなことを考えながら自分自身のチェックインを行いました。

一人で考えた後はペアになって、今の心と頭の中にあることをシェアしながらトーベヤーソンパークまで歩いていきました。ここでは、グループになってシェアを行いました。話が発展して、お互いの人生のバックグラウンドに触れたり、自然の教育のディスカッションをしているグループもありました。

この後はお昼休憩も兼ねて自由行動です。お互いのことをもう少し知れるように、自由にご飯を食べたり、ヘルシンキ大聖堂に行ってみたり、マリメッコのお店に行ってみたり、それぞれの気になるものを通して会話が生まれる時間もあったと思います。

お昼を終えて午後からのワークはヘルシンキにある図書館(Oodi)で行いました。

午後からのワークは、この8日間のプログラムの中で自分自身が大切にしたいことについて言葉にしてみるワークを行いました。

◯◯◯ is important to me.(私は〜を大切にしたいです。)

余白から生まれる学びを大切にしたい。五感を大切にしたい。無理しすぎない刺激を大切にしたい。言葉では捉えきれないものを見つめたい。空間を広げたい。挑戦を増やしたい。見えないつながりを発見したい。フィンランドの人との対話を大切にしたい。フィンランド語と英語を積極的に話したい。etc...

自分自身が大切にしたいことを知り、一人一人が大切にしたいことをお互いにシェアすることで、誰かの大切にしたいことを大切にできる関係性づくりを大切にしたいと思いました。これはフィンランド教育で大切にされている「自分の権利を知ることは、他人にも同じような権利があることを知ることであり、結果としてお互いの権利を大切にできるようになる」考え方をベースに取り入れています。

1日目の最後は、食からフィンランドを感じるということで、ヘルシンキにあるフィンランド料理を食べられるレストランにいきました。

フィンランド式のサウナに入り、自然と率直な対話が始まり、サウナを通してまた関係性が深まるのを感じながら、1日目を終えました。

DAY2 やってみる

2日目を迎えました。

この日は、1日目に考えた「私が大切にしたいこと」をやってみる日です。最初に全体に共有した考え方は「コンフォートゾーンとストレッチゾーンの考え方」です。1日目は、コンフォートゾーンに一人一人がいられる空間、環境づくりを大切にしたので、2日目は、今の自分の状態から少し背伸びしてみってみることをテーマにしました。

午前中のワークでは、今の自分の中にある気になる問いを考えて、スケッチブックに書き出してシェアをしました。

ちなみに私がこのときに浮かび上がってきた問いは「フィンランドで感じる比較的誰もが心地よく感じている自由な環境は、どのようにしてバランスが保たれているのか?」というふわっとした問いでした。

一人一人の問いをシェアをして、早速ヘルシンキの町にフィールドワークに出かけました。アートを見に美術館に行く人、歴史を学ぶために博物館に行く人、街中を心の向くままに歩き回る人、公園で現地の人とソーセージを食べる人、街中を歩き回りながらインタビューをする人等自由にフィールドワークを行いました。

一人一人が興味や気になるものを追いかけて、そこで出会った人に今の自分自身が気になった問いのインタビューを行います。また、自分自身の無意識を知るために、歩きながら自分自身が何か気になった20枚を写真に撮るFeel度walkも行いました。

▼ 私が集めた20枚の一部抜粋

午後4時になり、ヘルシンキの図書館(Oodi)に徐々にフィールドワークを終えて集まってきました。一人一人が異なる場所で、異なる問いと視点を持ってフィールドワークをするので、他の人がどんな発見や気づきがあったのかが気になり、自然とシェアの時間も始まります。まずは、20枚の写真を見ながら20枚の写真の共通項を見つける振り返りワークを行いました。

ちなみに自分の集まった写真には「社会の中にあるルール、寛容さ、良い循環」をキーワードとして浮かび上がってきました。さらに絞ると「どの写真にも人が関わっているね。」というフィードバックをもらいました。やはり、Feel度walk面白い!

▼ みんなのシェアでの気づき

フィンランドは幸福度が世界一と聞いていたが、実際に町の人にインタビューをしてみると、比較的フィンランド人は幸福度が高いと感じられる回答が多い印象を受けたが、移民の方や難民の方、LGBTQの方の話を聞いて、言語のハードルや話し相手がいない等の孤独感を感じている人は結構いるのではないかなという印象を受けた。

・そもそもフィンランドとそれ以外の国、或いはそれぞれの人が持っているバックグラウンドによって、幸せの尺度が異なるかもしれないとも感じた。例えば、集団主義である日本と個人主義であるフィンランドの社会。それぞれの国、それぞれの人に心地よく感じられる距離感はありそうだなと。人によってはフィンランドの社会はドライで寂しさを感じる人も出てきそうとも感じた。

・また大人(先生や保護者)と子どもでも感じ方は異なるように思えた。街で出会った保護者や先生の声は「子どもたちに自由に選んで学べる環境」を大切にしていると話す一方で子どもたちにとっては「学校はとても忙しくて、あまり楽しくない。」という声もありました。

フィンランドの社会はマズローの五段階欲求で言うと、個人の自己実現の欲求は比較的満たしやすいシステムはあるが、ソフト面である社会的な所属や承認欲求が満たされていないのではないかと感じた。etc...

リフレクション後は、ホテルに戻ってサウナに入ってリラックスしてDAY2を終えました。

DAY3 自分自身の内側にフォーカスしてみる

1日目と2日目を終えて、少しずつ自分自身の内面にフォーカスして心の変化を言葉にする人が出てきました。このプログラムで大切にしている「自分自身を知ること。」3日目は、自分自身の内面にフォーカスすることを意識するワークを午前中に行いました。

「どうやって今の自分自身の状態を見つめるのか?」

フィンランドだからこそできる環境を生かして、自然のある公園で今の自分と重なる対象物(自然物、人工物等)を見つけるためにゆっくり一人で歩いてみて、自分自身と重なるものをスケッチを行いました。

私自身がスケッチしたのは次の写真です。

(フェンスで一部が囲まれていて、中には小さな木が育ち始めている様子をフェンスの隙間から見た風景)

最初に歩き始めた時から、自分自身の中にある、何かに拘っていて「手放せない何か」に居心地の悪さを感じている自分がいました。場づくりをするときに、私が一番大切にしたいことは「一人一人が自由に自分らしくいられる環境を選択できること」で、その環境をつくるプロセスでの協働で自分の言語化できない感覚を共有することで、共に意思決定できない環境が生まれてしまうことを危惧していました。これまでに、世界にある様々な教育メソッドに触れることで、自分自身の中に教育の理想が芽生え始めているのかもしれないとも感じました。

自分自身と重なる対象物をスケッチした後は、ペアになってそれぞれが描いた場所に歩いて行って、この絵をスケッチしているときの気持ち、どこが今の自分の状態や自分自身と重なるのかの共有を行いました。3日目を迎えることで、自分自身の外側に表層化しているものだけではなく、自分自身の内側にあるものが安心感や関係性から引き出され始めているのも感じました。

ペアで共有した後は、全体で輪になって共有したい人が自由に共有できる時間を作りました。自分自身の内面にあるものを全体に共有してくれる人も出てきました。

その後は、ホテルまでペアになって、お互いの内面にあるものをスケッチしたものを通してシェアしながら午前中のワークを終えました。

午後からは、いよいよメインの研修先である町に電車で6時間かけて移動を行いました。電車の中では、来週から始まる学校現場での日本文化を伝える探究ワークショップの準備を行いました。この探究ワークショップをつくる際に参考にしたのは、国際バカロレアのPYPのカリキュラムの作り方(リンク)です。いわゆるコンテンツ(DO)からデザインするのではなく、日本人だからこそ伝えられるフィンランドの子どもたちに伝えたいメッセージ(BE)からデザインを設計することを大切にしました。

詳しい各チームの授業設計はそれぞれの授業日に紹介したいと思います。

6時間の移動を終えてIisalmiという町に着きました。電車を降りようとすると日本語でフィンランドの学生の方に話しかけられました。人口が少ない街で日本人15人と日本語を話せる大阪に留学していたフィンランドの学生との出会いに自然と会話が弾みました。3日目にして、研修全体の雰囲気が内側ではなく、外側にもオープンになっているのを感じました。

夜ご飯は、イラク戦争の時にフィンランドに難民とし移住してきて、フィンランド語を学び今はピザ屋さんでオーナーをしている方のところでご飯を食べました。私が留学していた頃からお世話になっており、この3年半で奥さんと子どももできていて、奥さんはフィンランド語を学ぶために専門学校に通い、子どもは地元の幼稚園に通っていました。

自分自身と向き合い、長旅を終えて、いろいろな出会いがあり、3日目も終えました。

DAY4 休息と消化

4日目を迎えました。この日のテーマは「休息と消化」です。ヘルシンキのフィールドワークで、様々な刺激と情報がインプットされてきたので、自分自身の中で消化することを大切にしました。午前中は、ゆっくりとホテルで休んで、午後から隣町のVieremaに移動しました。

13時になり、私が働いていた高校の高校生4人が滞在先であるサマーコテージに車で迎えにきてくれました。高校生には、オンラインで日本語や日本文化の授業を継続していたこともあり、ちょっとの関係性が生まれているところから始まりました。まずは、高校生とこれから4時間どこで何をするのかを話し合いを行いました。高校生4人で日本人15人をアテンドするというミッションでしたが、情報を共有しながら、少しずつ意思決定が進み、教会近くの森でmakkara(ソーセージ)を食べながらゆったり話す時間になりました。

フィンランドの森には自然享受権というものがあり、誰もが私有地の森ではない限り自由に森に行ってベリーやきのこを採ることができます。この日は、火を起こすということで決められた場所で火を起こしてソーセージを焼いて一緒に食べました。市民としての権利と責任を理解した上で私たちをアテンドしてくれました。

森に到着すると、目的地への通路が行き止まりだったり、回り道をしていくと火を起こす場所が壊れていて薪がなかったりでハプニングもありましたが、自分たちで椅子になりそうなものを集めたり、薪を高校生が車から持ってきてくれたりして、無事に火を起こすことができ、高校生のフレキシブに自然に問題解決をする姿も印象的でした。

森では、ソーセージを焼いて食べながら様々な会話が行われていました。高校生の今考えている進路選択やキャリア選択についてのこと、フィンランドの教育システムのこと、キャリア教育のこと、趣味のこと等自然の中でじっくり、ゆっくり会話ができたのではないでしょうか?

森をでて、この街での宿泊地であるサマーコテージに移動しました。フィンランドでは、休日や長期休みになるとサマーコテージに泊まって、ゆっくり休んだり、デジタルデトックスをしたりする時間を大切にしています。まずは、森での高校生との会話を通して感じたこと、考えたことのリフレクションを行いました。

▼ みんなのシェアでの気づき

フィンランドの高校生の日本人15名をアテンドするプロジェクト遂行力を支えている汎用性のあるスキルとは何か?語学力、相手の文化を理解する力、自分自身や自分自身の国のことについての自己理解、市民としての権利と責任への理解、予測不可能な事態にも対処するチームでのコミュニケーションスキル等様々なスキルを身につけているのを感じました。

フィンランドにも塾や家庭教師のような産業が増えてきており、教員目線ではポジティブな捉え方はされていないが、生徒目線だと受け入れているような印象を感じました。

フィンランド人の進路やキャリア選択をサポートする存在としてのキャリアガイダンスの先生。日本にはない仕組みだけど、学校に1人いるキャリアガイダンスの先生の存在が高校生の選択に影響を与えているのを感じていました。

フィンランドの人と会話や対話をするときに、いきなり本質的な質問に入るのではなく、最初は関係値を高められるような日常やその人自身の趣味の話題から会話を始めることが大切だと気づいているシェアもありました。

リフレクションを終えて、サウナと夕食の準備に取り掛かります。自然と役割分担が生まれ、サウナを準備する人と夕食(サーモン、サーモンスープ、マッシュドポテト)を準備する人に分かれました。

サマーコテージにはサウナと近くに湖があるので、サウナを入った後は湖で泳ぐアクティビティを行いました。最初は湖に入ることを躊躇している人も、湖から上がると、体の内側から温まる感覚と、外側は涼しく感じる感覚に心地よさを感じ、サウナと湖を何度も繰り返している人もいました。外気浴したり、湖で泳いだり、この日はフィンランドでの暮らしをじっくり、たっぷり味わう1日になりました。

DAY5 フィンランド教育を体感

5日目を迎えました。7時半になり、コテージから学校まで歩いて向かいました。この日は1日、Vieremaのプレスクール&小中高一貫校を見学しました。最初に学校についての概要を校長先生から聞いて、その後に学校の中を案内してもらいました。

事前に聞いていた話ですが、校長先生は今の学校現場における1番の課題を「子どもたちを取り囲んでいるSNSやインターネットの問題」と話してくれました。SNSやインターネットが子どもたちの身近にあることで、集中するべき時に、集中できなくなっている生徒が増えてきていることを長年教育現場にいる中での変化を感じていました。そこで、学校の対策として、インターネットやSNSで情報をインプットする機会が多いので、情報をアウトプット(話す)機会を増やすことや、一人で学ぶのではなく協働的な学びの機会をつくることを話していました。

- ソフトアート&ハードアートのクラス

ソフトアート(家庭科)とハードアート(技術科)は日本では分けて学ことが多いのですが、この学校ではソフトアートとハードアートを統合して、年間を通じて2つの制作物を実際につくるプロジェクト型の学習を行なっていました。何をつくるのかも子ども自身で考えることができ、自分自身で計画を立てて、先生が伴走しながら作っていきます。生徒の中には、車をつくる人、バイオリンをつくる人、スピーカーをつくる人、家にある壊れたものを修理する人、サウナに水をかける道具をつくる人等、つくるものにも多様性がありました。学校の機材にも、レーザーカッターや3Dプリンターがあり、生徒は自分でモデリングして、制作をしていきました。

- 英語のクラス

高校1年生の英語の授業を見学しました。最初の授業だったので、今の自分の英語力をチェックする学習活動を行っていました。英語の授業で印象的だったことは、使用している教科書が世界で起きていることをリアルに描いているところでした。子どもたちにとって「何のために英語を学習するのか」を感じられる内容になっていました。具体的には、世界を旅するような教科書の構成になっており、主人公が英語が話されている国(オーストラリア、インド、ニュージーランド等)を旅しながら、色々な課題とぶつかり、その国の文化や英語のなまり等も授業の中で扱いながら学んでいく構成になっていました。

- 倫理のクラス

倫理のクラスは、生徒にとっても1時間目の授業なので倫理の授業のイントロダクションを見ることができました。先生は、生徒に何のために倫理の授業があるのか、なぜ学校で倫理の授業を学ぶのかについてメッセージを届けていました。「人生における大きな倫理的な問題は無視できない」という大きなメッセージと、具体的に他の人とどのように接するべきなのか、幸せで有意義な人生を送るにはどうしたら良いのか?意識していなくても、私たちの日常生活では、道徳的な選択で満ち溢れていること、自分の選択が他人や自分の人生や社会に当てる影響があることを考えていくことを最初に伝えていました。

- 社会のクラス(校長先生)

社会のクラスは、特別に英語とフィンランド語で授業をしてもらいました。生徒にとっても1日目の授業なので、この授業のイントロダクションを見ることができました。この授業の中心テーマは「過去でも未来でもなく、今日社会で起きていること」をテーマに扱うと何度も強調して話をしていました。「では、今自分たちの住んでいる社会の中で一番大きな課題は何ですか?」「私たちは、今社会で起きている課題をどのようにして知ることができますか?」校長先生の問いかけは、生徒にジブンゴトとして感じながら学ぶように、一人一人に語りかけるように授業が展開されていきました。

ランチは時間をずらしながら食堂で食べます。フィンランドでは70年以上も給食費を無料で続けており、土日にご飯があまり食べられない家庭もあるので、月曜日はカロリーの高いものをチョイスしてメニューづくりを行なっていることについても話をしてくれました。

ランチの後は、中学生のミーティングに参加しました。ミーティング内容は「ハイキング」のプロジェクトについてです。昨年のハイキングのプロジェクトが子どもたちにとって良かったので、今年もハイキングの企画を校長先生が考えていました。しかし、フィンランドでは、ハイキングの準備を先生が全て段取りをするのではなく、子どもたちと一緒に意思決定しながら進めていきます。必要な考える材料を提示して、そもそもハイキングをしたいのかから考えていきます。生徒全員の合意形成が取れた後に、生徒がいつ、どこに、誰と、何日間ハイキングにいくのかを考えていきます。考える時間を1週間与えて、全体でのミーティングは終わりました。このように、この学校では子どもたちに選択する意思決定していく力を育むために機会が学校生活の中に組み込まれていました。

午前中の授業見学を終えて、午後からは日本文化の探究ワークショップを高校生向けに行いました。授業で伝えたいメッセージは「自分を知ってもらうって嬉しい(そのためには話しやすい環境作りが大事)」です。トピックとして「相槌」の仕方の違いに着目して、韓国、日本、アメリカの人の相槌を紹介し、フィンランド人の相槌と比較しながら、メインアクティビティでは、お互いにとって心地よく感じるコミュニケーションをしやすい雰囲気をつくるために大切なことについてディスカッションを行いました。高校生から出てきたのは、相手の文化やバックグラウンドを尊重すること、コミュニケーションをとるときは、相手にとって話しやすいトピックからコミュニケーションを始めること等の意見が出てきました。

放課後の時間はコミュニティカレッジの校長先生とのディスカッションと、私たちが日本からきたということで、日本文化の対話形式のワークショップをコミュニティカレッジに通う人と行いました。コミュニティカレッジは100歳までの人が学ぶことができ、他にも難民や移民の方がフィンランド語を学べるサポートをしたり、言語だけでなくアートや音楽等様々なコースを受講することができます。

この時間で大切にしたかったことは、お互いの文化について伝え合いながら対話的関係性を育むこと。そして、フィンランドの方の何歳になっても学び続ける姿を見て、自分たち自身も学び続けることの面白さや大切さを体感できる時間にすることでした。実際にワークショップを通して、「私も大学を卒業してからも学び続けたい」と言葉にする人もいました。僕自身も、今は自分の人生にとって意味のあるものを中心に何を学ぶのかを選択していますが、自分が好きなことや学びたいと思うことを素直にやってみる時間をつくるための余白を作りたいと思いました。

ワークショップでは、最初にお互いの言語を教え合いながら自己紹介を行いました。日本人とフィンランド人のグループでは、日本人がフィンランド語を教えてもらい、フィンランド人は日本語を教えてもらうワークを行いました。また、ウクライナから難民としてきていた中学生と日本人のチームは、共通言語がなかったので、ウクライナ語と日本語をGoogle翻訳で伝え合いながらコミュニケーションをとっていました。お互いがお互いのことを知りたいと思うことで、Google翻訳を通して分かり合えることに伝わる嬉しさを感じているように見えました。

次に、お互いの文化や日常生活について伝え合う対話のワークを行い、お互いの国の四季、子どもの頃の学校生活、趣味等について対話を通して、お互いの国の文化やその人自身の人生やバックグラウンドについてちょっとずつ深く知りながら関係性が深まっていくのを感じたのではないでしょうか。

次に折り紙のワークショップを行いました。人数が少なかったこともあり、作りたいものをリクエストして一緒につくるアートワークを行いました。猫、カエル、蝶等、作りたいものを一緒にネットで調べながら作りました。

最後は、日本語(平仮名、カタカナ、漢字)で名前を書く時間にチャレンジしました。漢字で書くときには、どんな感じをチョイスするのかを日本人チームで考えて選んでいました。2時間のワークショップでしたが、2時間お互いのことを尊重しながら時間を共に過ごすことで、場の中に温かい雰囲気が生まれていました。「一期一会」の出会いをお互いに大切にしながら時間を過ごしているように感じました。

DAY6 フィンランド教育を体感

6日目を迎えました。午前中は昨日と同じ学校に行き1時間半授業見学を行いました。社会と英語の授業を見学する人、自分が質問したい教科の先生を探して質問をする人等、それぞれが気になることを探す時間になりました。

校長先生の社会の授業は、この日も特別に英語とフィンランド語で授業をしてくださいました。昨日のイントロダクションの続きの授業で「フィンランド人らしさとは何か?」ということについて考える授業でした。授業を受けている私たちにとっても「日本人らしさとは何か?」という問いが授業を受けた後にも残りました。どのようにしてフィンランド人らしさを知れるのかについて、3つの視点を与えてくれました。

① 「歴史」から私たちは誰なのかを探る視点
② 「生物学」から私たちはどのような遺伝子を持っているのかを探る視点
③ 「社会学」の視点からフィンランド人がどのように暮らし働いているのかの視点

校長先生の授業は、様々な教科を横断しており、全てを先生が教えるのではなく、生徒に考える視点を届け、生徒が自分たちで探究していく種を巻いているような印象を受けました。これだけ視点を投げて、学習の自由度を高めるには相当な教材への理解が必要だと、長年教育に携わっている校長先生の力量の高さを感じました。

英語の授業は、昨日に引き続き高校卒業試験の英語の対策を行なっていました。フィンランドの高校の英語の授業では、1年生は必須科目を受講し、2年生は選択科目になり英語を深め、3年生は高校卒業試験対策というように私たちが想像していた以上に、高校卒業試験の対策をしている印象を受けました。

午後からは、隣町にある専門学校2校を訪問しました。フィンランドの専門学校には、様々な役割があることを学びました。大きな柱としては「VET=Vocational Education Training」という国が定めているカリキュラムがあります。このカリキュラムでは、学校での机上の学習だけでなく、企業などで実際に手を動かしながら学ぶことを大切にしています。また、カリキュラムは一人一人に合わせて作られており、一人一人に先生が伴走をしていきます。

また、最初の専門学校では移民や難民の方のフィンランド語の習得をサポートするクラスがあり、実際にフィンランド語を学んでいる方と英語とフィンランド語で交流を行いました。結婚で移住してきた方、仕事で移住してきた方、戦争や紛争で移住してきた方など、様々なバックグラウンドを持った方が一緒に学んでいました。

ここでの印象的だった話は、フィンランドでは少子高齢化が進んでおり、若い世代の入学者数が減ってきている現状についても話してくれました。そのときに、海外から移民や難民の方がフィンランドに入ってきてくれることで、フィンランドの社会を支える人材を育むことにつながることを話してくれました。移民や難民を受け入れることが国にとって負担になる考え方ではなく、しっかり言語を習得して、必要なスキルと資格を習得のサポートを行うことで、お互いにとってプラスになる循環を教育を通して社会の中で構築していました。

2つ目の専門学校では、最初に日本文化のアートワークショップを行いました。最初は、交流することに距離感を感じていましたが、お互いのことをシェアするにつれて、少しずつ距離感が近くなっていくのを感じていました。いつもは授業が終わるとすぐに帰る生徒もこの日は、生徒自ら残って英語でコミュニケーションを取る姿を先生が見て、嬉しそうに微笑んでいるのも印象的でした。

交流後は専門学校の施設を先生に案内してもらいました。最初に目に止まったのは、壁に貼られていた「子どもたちにとって学校で好きな場所」をポスターでまとめたものでした。子どもたちは、ゆっくり座れるソファ、友達と話せるソファ、湖が学校の近くにあるところ、一人になれる空間、カフェ等子ども目線で、どんな空間が気に入っているのかを大切にしているところが素敵だと思いました。

ビジネスやカスタマーサービスについて学ぶコース。

経済やビジネスについて学ぶコース。

教室には様々なタイムの机や椅子、ソファーがあり、子どもたちは自分で好きな環境を選んで学習をすることができます。ときには、固まりすぎて先生が生徒を移動する時もあるみたいですが、スタンスとしては子どもが学びたい環境を尊重しているみたいです。

こうして、日本にはない専門学校という新しい仕組みについて学ぶことができました。フィンランドの一人一人が自由に選択できる社会を支えている大切な教育機関だと感じました。いよいよ明日は日本文化の探究ワークショップがあるので、夜はチームごとに準備に取り掛かっていました。

DAY7 日本文化のWS & 問いを再確認する

7日目を迎えました。7日目は、これまでに準備してきた日本文化の探究ワークショップをフィンランドの小学校現場で行いました。

最初は校長先生から小学校とフィンランドの教育システムの話を聞きました。

校長先生との議論で一番盛り上がったことは、先生の働く環境についてです。「フィンランドの先生はなぜ午後3時には帰宅できるのか?」その謎の真相に迫りました。

フィンランドの先生はフルタイムで働く先生は、週に◯コマ、或いは◯コマの授業をすることが定められています。

45分=90分(1コマの授業をするのに、保護者対応や授業準備にかかる時間が45分と考えられていました。)そして、授業時間の45分は学校にいないといけないのですが、授業時間外はどこで仕事をしてもいいので、多くの先生は授業を終えるとすぐに帰宅して自宅で授業準備をすることが認められています。

校長先生の説明を終えていよいよ日本で準備してきた日本文化の探究ワークショップが始まりました。

・アラビアチーム

伝えたいメッセージ:私たちはアートを通して、それぞれが見ている環境や文化についてコミュニケーションを取ることができる。

トピック:四季とパステルアート

マリメッコチーム

伝えたいメッセージ:私たちは願いを叶えるには、誰かに伝え行動をする必要がある。

トピック:願いと夢/折り紙

・サウナチーム

伝えたいメッセージ:人々は言葉を使わなくとも仲良くなることができる

トピック:日本の遊びと屋台

授業を終えて、午後からは体育の授業見学を行いました。見学と思ったのですが、日本人がせっかくきてくれているということで、お互いのスポーツや遊びについて教え合う時間になりました。日本からは、だるまさんが転んだを伝え、フィンランドの子どもたちも色々な遊びを教えてくれました。

そして、フィンランドの先生に体育の授業はいつもこのような感じなのですか?と聞くと「Yes!」という回答が返ってきました。日本人が受けてきた構成された体育の授業とは異なり、子どもたちが楽しく遊ぶように体を動かしているのが印象的でした。

「体育の授業で大切にしていることは何ですか?」そう先生に尋ねると「子どもたちが、学校が終わってからも体を動かしたいと思えるようにすることかな。」と話してくれました。一人当たりのスポーツ人口が世界一のフィンランド。その教育の秘訣は、子どもたちが体を動かすことが楽しいと感じれる授業の軸がありました。生涯スポーツの考え方が広がる中で、フィンランドの体育教育が実践していたのは本当にsimpleな方法でした。

授業見学を終えて、質問をしに職員室にいくとそこには先生は誰もいません。時間は14時半。14時半になると学校に残っている先生が一人もいないことにも衝撃を受けました。そのままリフレクションを学校で行い、ホテルで全体のリフレクションを行いました。

DAY8 8日間を振り返る

8日目を迎えました。午前中は、私の教育観に大きな影響を与えてくれたフィンランドモンテッソーリ教育を実践している小学校の先生の授業見学とディスカッションを行いました。

私が、この先生から学んだことは「環境設定の大切さ」です。教員の役割は、何かを教えることだけではなく、環境を整えることで人は学びはじめ、誰かと一緒に関わりながら学びはじめる姿を授業の中で見せてくれました。この先生は、モンテッソーリの教育とフィンランドの教育のどちらもバランスよく授業の中で取り入れています。モンテッソーリ教育では、「集中現象」といって、静かで落ち着いた空間があるからこそ自分のやりたいことができると考えています。しかし、この先生の授業では、フィンランドの学習指導要領の中で大切にされてある協働的な学びの考え方を授業の中に取り入れて、友達と一緒に学習に取り組む学習環境のデザインを取り入れていました。実際に、このクラスには海外から移住してきたご家庭もあり、親がフィンランド語を話せないのですが、子ども同士で学び合うことでフィンランド語を習得する助けになっていると話していました。

実際に授業を観察すると、先生は子どもたち一人一人が集中できる環境をデザインしており、1つの学習を終えるとその子にあった教材を選択して子どもたちの学習のサポートをしていました。また、分からない子へのサポートはアシスタントの先生と協働しながら学習のサポートを行なっていました。先生の声かけは、子どもたちに囁くように声かけをしており、意図としては、「先生や大人の言葉かけ」が子どもたちの学習環境に大きく影響するので、囁くように声かけをすることで静かな学習環境のデザインをしていました。

また、授業中に大きな声を出してしまう子がいると、「Can I help you?」と声かけをして、何か大きな声をあげるという行為は、子どもが何かのサポートを必要としていると考えながら声かけを行なっていました。このクラスには、4つの大切にしている言葉があります。先生が子どもと関わるときに積極的にこの言葉を使っているのを耳にしました。

・Excuse me!

・Can I help you?

・Here you are. You're welcome.

・Thank you.

カリキュラムについては、子どもが全てを自由に選択するのではなく、フィンランドの学年に合わせたカリキュラムに合わせながら、選べる教材の選択肢を示して、子どもは選ばれた教材の中から選択して学習を行なっていました。

保護者との連携に関しては、モンテッソーリ教育のコミュニティがあり、コミュニティの中で教材の製作を行なったりする等、協働しながら学習をサポートする関係性ができているとのことでした。

午後からは、最後の研修先であるヘルシンキに電車で戻ります。Iisalmiが12人全員が揃う最後の時間ということで全員で集合写真!この15人で学んだからこそ、様々な視点でフィンランドの社会や教育について学びを深めることができました。

電車の中では、8日間の研修を自分で振り返り、頭に思い浮かんだことをアウトプットする時間をとりました。なかなか、8日間での学びを整理するのが難しい人は、無理にまとめるのではなく、自分が印象に残ったことを言葉にする時間を大切にしました。

最後の晩餐はみんなでヘルシンキにある中華料理店に歩いていきました。歩きながら、2日目のフィールドワークで歩いたことを振り返りながら、その時の気づきについてもシェアしながら歩いて向かいました。

最後の夜ということで、夜遅くまで語り、遊んだりしました。遊びも学びも本気で駆け抜けたからこそ、関係性が深まったのではないでしょうか。

DAY9 非日常から日常へ

9日目を迎えました。早朝6時半、スオメリンナ島へ行きました。スオメリンナ島は、ヨーロッパ軍事建造物として、ユネスコ世界遺産に登録されています。ここは時代を通じて、スウェーデン、ロシア、フィンランドという3つの国の国防を担った独自の歴史を持っており、フィンランドの歴史を感じることができる場所でもあります。1時間という短い時間の中でも、スオメリンナの要塞を歩く中で、自然の豊かさと歴史を感じることができました。

その後、朝食を終えていよいよ研修最後のチェックアウトのワークになります。最後のワークでは、目を瞑って最初にチェックインをした1日目を振り返りました。1日目は、どこか、まだよそよそしい感じだった関係性も8日間、寝食を共にし、たくさんお互いの人生や教育について考えていることを語り、思いっきり遊ぶことで関係性が深まって穏やかな雰囲気がここにあるのを一人一人が感じているのを感じました。

そして、明日から始まる日常を想像しながら、今ここに感じていることを明日からの日常に戻ったときにも実践できるアクションを考える時間をとりました。

一人一人のみんなへのメッセージとアクションをシェアする時間。

▼ 一人一人のメッセージとアクション

・みんなと関わることで、柔らかい自分と出会って、柔らかい自分が好きになった!
・就職活動をリセットして0から考えてみたいと思った!
フィンランドの先生は自分が楽しいと思えることを共有している姿を見て、言葉を使って自分の好きなことを表現していきたいと思った。
・学校現場で子どもたちがジブンゴトとして考えられる時間を作ってみる。
・場をつくる側になりたい!大切にしたい人を大切にする!
・もっと学びたいことが見えた!自分自身が何をしたいのかを問い続けるのかが大切という言葉を聞いて、なりたい自分に向かって日々歩んでいきたいと思った!
・自分が素敵だなと思ったものを見つけたときに立ち止まる時間を大切にしたい!
・何もない時間を大切にしたい!ちょっとくらい時間を無駄にしてもいいかな!
・学んでいる大人の姿を見て、何歳になっても新しいこと(英語やフィンランド語)を学びたい!学ぶことをやめない大人になりたいと思った!
・余白をつくるためになるべく早く帰る!子どもともっと話したり、遊んだりする時間を大切にしたいと思った!英語や他の教育実践を見て学び続けたいと思った!ここに集まったメンバーと関わり続けることでモチベーションを保ちたい!
・自分の教育への思いの原点を思い出して、やっぱり教育系に携わりたいなと実感した!
・もっと日本の教育システムについて学んで、自分がどのように教育に関わりたいのかを考えたいと思った!
・自分に素直に生きてみる!英語の勉強をもっとしたいと思った!みんなと繋がり続ける!
・自分の感情の起伏を日常の中での書き留めたい!ゆとりを大切にしたい!目の前の景色や今を丁寧にみる時間を大切にしたい!教育ってやっぱりいいなと思った!
・自分が何をしたいまま来たのか分からないまま来た。今までの自分の人生を振り返って、言語や人と関わることが好きなことに気づいた。自分の素直な気持ちで動いていたら自分の本当の好きなことに出会えると気づいた。
・自分が理想としている生き方をしている人と出会って、これからも色々な人と出会いたいと思った!外国語ってめちゃ楽しいと思った!英語を手段として使っているときに一番学ぼうと思える!自分の決断で自分の人生を良くしていこうと思えるようになった!

このGTPが始まったとき、フィンランドGTPで大切にしたいこと、プログラムを終えて一人一人がどんな状態になっていたらいいかなというのを深く考えすぎて言語化できない自分がいました。

8日間、ここに集まった一人一人と一緒に学び、こぼれ落ちてくる言葉から大切にしたいことが見えてきました。

参加した人がプログラムを終えたときに、

「新しい自分と出会えて、前よりも自分のことが知れて、好きになった。」
「ここで出会った人とこれからも繋がっていたい。」
「こんなことを日本に帰ってからも勉強してみたい。」
「新しく◯◯◯を探究してみたい。」

こんな時間が作れるといいなと思いました。「自分自身を知ること」「好きなことや興味のあることを見つけて学び続けたいと思えること!」自分自身もここで出会った繋がりを大切にしながら、また学び続けたいと思いました!

Kiitos! Mo imoi!