フィンランドのプロジェクト学習(PBL)
フィンランドのプロジェクト学習
フィンランドでは、1年のどこかで数週間に渡りあるテーマに沿ってプロジェクト学習をする事が義務付けられています。私が訪れた30校の学校の中でも、この小学校では、授業のほとんどがプロジェクトベースで行われていました。(2月:学びの集大成)
(技術・家庭のプロジェクト学習)
子ども達は6ヶ月に渡り「プロジェクト学習」を行っていました。このブログでは概要のみ伝えていきます。
1週目:自分が作りたいものを決定
子ども達は、自分が半年かけて何を作りたいのかをじっくり考えて決めていきます。ある子は、本を20冊読んで決めていました。中には、なかなか決まらず投げ出してしまう子もいました。「自分が作りたい」ものを1から作るということは、40人学級なので40通りの作品が生まれることになります。先生も大変です。
2〜3週目:作成計画を立てる
作りたいものが決まった子ども達は、作成に向けて6ヶ月間の計画書を作ることになります。そして、1から作品を作るので、本やインターネットで工程表を見つけ、それをワードに打ち込んでいました。
4〜15週目:作品を作る
実際に計画と工程表が完成したら作り始めていきます。1から作り上げるということで、子ども達にとっては6年間の集大成となります。先生のサポートもありますが、子ども達は自ら作品を作っていました。「自分で作りたい。」と決めて作ったので、根気強く取り組んでいました。
16〜18週目:発表準備
子ども達は自分が作った作品についてプレゼンを行います。それに向けて、「imovie」での編集を行なっていました。
最終週:プレゼンテーション
ここは、帰国のタイミングで見ることができませんでしたが、子ども達はこの6ヶ月間の過程の中で、多くのことを学んでいたと現地の先生は教えてくれました。
このようにフィンランドでは、子どもたちに自らのタスクを1から計画させることで、責任を持たせる学習を大切にしています。
フィンランドの先生が考える子どもに身につけて欲しい力は「independence(自立)」と「responsibility(責任)」と多くの先生が話しています。フィンランドの教育は「freedom(自由)」と言われていますが、自由だからこそ、子どもに早い段階から責任を持たせることで、自立した人を育てることに繋がっています。
以上本日のブログでは、フィンランドのプロジェクト学習(PBL)とその目的についてまとめてみました。
ここまで読んで頂きありがとうございました。