第1弾:フィンランドスタディーキャンプ4日目
最新の設備が整った幼稚園・小学校訪問
この日は学校現場視察2日目を迎えました。
*放課後に起こる恐怖の体験
1日目では田舎の小学校と
モンテッソーリ教育を実践している学校を視察しました。
1日目の参加者の感想としてインプットの量が多くて
充実している意見を貰いました。
その一方でインプットが多い分アウトプットの時間が
もっと必要だなと感じました。
本日からは参加者同士のアウトプットの
時間を増やしていくことが目標にしました。
さて本日は、フィンランドで一番大規模な新聞に取り上げられた
昨年リニューアルしたプレスクールと小学校が一貫した学校を訪問しました。
*教室の写真
この学校の特徴は大きく3つあります。
・子どもが学ぶ場所を、自分で選択できる環境、設備が整っている。
・新カリキュラムに対応し、プロジェクト学習を多く取り入れている。
・敢えて複式学級の形態を取っている。
昨日訪れた2つの学校とは特徴(強み)が異なる環境の中でどのような
教育実践が行われているのかを学んできました。
7時45分に無事に学校に到着しました。
毎回ギリギリで行動していますが、無事に全て間に合っています。
学校につくと校長先生からIisalmiの学校について説明を頂きました。
私たちは校長先生の話から新しい情報を得ることができました。
今Iisalmiには10校の小学校があり、近い将来6校の小学校に統廃合することが
昨日の行政の会議で決まりました。
これに関しては賛否両論があると思います。
どうやって日本でネガティブに捉えられている統廃合を世界最先端と
呼ばれるフィンランドの教育現場で可決に至ったのかも気になりました。
校長先生の話を終えて、
まずは小学6年生の児童による学校ツアーで1日が始まります。
*ツアー後の記念撮影
6年生が3人という人数で14人の参加者を1度に
案内することはとても緊張したと思います。
最初は緊張した様子でしたが、30分経つと参加者と児童の間に
笑顔も沢山生まれていました。
ツアーを終えて次にプレスクールの授業を見学しました。
プレスクールという制度は日本に取り入れられておらず、
初めての制度に参加者もとても興味を持って参観していました。
プレスクールとは小学校に入学する前の
準備期間として6歳の子どもが1年間学校に通うように
義務付けられているものです。
ここで参加者の日本の幼稚園とプレスクールの違いで
気付いたことをシェアします。
・教材の充実
・日本の幼稚園と小学校の間に位置付けれるのでは?
・感覚器官を刺激する活動を行っている。
・子ども自身が教科書を自分で作っていくものになっている。
・1冊の教科書で算数や言語などを学ぶことが出来る。
・幼稚園では教科書を使って学ばないが、テキストを使って学ぶ時間もある。
そのまま授業観察を行い、プレスクールの子どもたちと森に
出かけました。本日の遊びは「丘からの雪ぞり」です。
子ども達に手を引っ張られ、何度も丘の上まで登り
滑っている参加者もいました。
学校で子どもとする冬のスポーツは癒されつつ、
いい経験が出来たのではないかと思います。
ここからは、小学生の授業観察に移ります。
本日行われていた印象に残った授業は次の4つです。
① 5.6年生の喫煙や薬物のリスクをグループでまとめる授業。
② 5.6年生の音楽をグループで作詞作曲を行う授業。
③ 5.6年生の自分で作りたいものを設定する技術家庭科の授業。
④ 3.4年生のロボットに記憶させて遊ぶプログラミング学習。
これらの学習に共通して言えることは、
授業全体が「アクティブラーニング」の体系を取っていることです。
「公教育をイチから考えよう」の中に
アクティブラーニングとは
「個別化、協同化、プロジェクト化の融合」
と書かれていました。
こちらもお勧めの1冊です!!
例えば①の授業では、子どもたちはペア作って
薬物のリスクについて学ぶのですが、
調べ学習は個別で行います。(個別化)
次に調べたことをon lineのワードにまとめていきます。
ここでは2人で同じ画面を共有して資料を作成します。(協同化)
また資料を作成する際にマインドマップを使い中身を広げ、
深めていきます。
最後にImovieを一緒に作成して、
クラス全体で調べたものを発表します。(プロジェクト化)
フィンランドでは、自分たちで1から学び、
「つくる」ことに重点に置いています。
この日は放課後のアクティブティとして
「寒中水泳」を実施しました。
*今から飛び込みます!
最初は数人の参加だと思われましたが、
12人の勇者が集まりました。
フィンランドでは冬に凍った湖に飛び込むアクティビティがあります。
「人生に1度は経験したい。」裏を返すと
「人生に1度でいい。」と思えるアクティビティです。
今日は気温が氷点下の環境の中での挑戦となりました。
何度も何度も葛藤の場面があったと思います。
最初に寒中水泳の動画を見た時。
参加希望者がホテルに集合する時。
実際に湖を初めて目の前にした時。
水着に着替えて湖を目の前にした時。
「無理でしょ。」誰もが最初は思う「寒中水泳」
飛び込む前は「バンジージャンプ」をする前のような気持ちになります。
全員で集合写真を撮り、気持ちを1つにしました。
最初は男子が泳ぎ始めました。
次次と飛び込んでいく勇者たち。
女子も湖を目の前にして、「無理。」一度は諦めた時もありましたが、
最終的には全員が湖で泳ぎました。
泳ぎ切った後の感想として
「なんでもできる気がする。」
「やってよかった。」
「この経験は1回でいいね。」
最高の経験が出来ました。
この日は寒中水泳の効果もあり、昨夜よりも元気でした。
後日談としてこれで風邪を引いた参加者も・・・
明日はフィンランドの中学校、高校を見学します。
それではヘイヘイ!!!