フィンランドの中学校・高等学校視察
私が教育実習を行っていたIisalmiという町は、
9つの小学校、1つの中学校、1つの高等学校があります。
つまり、日本のように私立の学校はなく、全員が同じ公立の学校に行きます。
この町では、全員が同じ中学校に通い、そのうち半分が普通科の高等学校
残りの半分が職業専門学校(Vocational school)に進学します。
日本では、7割以上の生徒が普通科の高等学校に進学し、
3割弱の生徒が専門学校に進学します。この違いの秘密は明日の
専門学校視察で明らかになります。
フィンランドの学校視察3日目を迎えました。
昨日までは*プレスクールと小学校を観てきましたが、
本日は中学校、高等学校を訪問しました。
*フィンランドの初等教育(小学校)は、7歳の8月から始まる。
その前に6歳でPre school行く。Pre school とは小学校の準備段階で、
子供が小学校に通うための準備期間だ。Pre school が設置されるのは、
保育所または小学校の中で、小学校に通う予定の子供はまずここで
学校生活に慣れさせるという仕組みである。
本日の主な活動は
①中学校の授業観察(午前)
②高校の生徒との交流(午後)
③高校の先生との交流(午後)
昨日までの小学校は日本の小学校とは大きく異なり、
多くの発見や驚きがありました。
日本とは異なり、子どもの興味関心を大切にした
学習環境の中で育った小学生がどのようにして中学校・高校で
学びを深めているのかを比較し確かめるために行きました。
率直な感想は、日本の中学校と似ている点が多いということです。
・授業は45分
・一斉授業形式
・宿題も出される
・机の配置
また、日本とは異なる点もありました。
・宗教の授業がある
・週の3分の2の授業がプロジェクト学習(4年程前からスタート)
・1クラスあたり20人程度
・習熟度が低い生徒は自分の意思で補習授業を受けることができる。
授業を観察してお昼ご飯を食べて中学校の隣にある高校に向かいました。
高校では先生方と交流会を行いました。
13人を4グループに分けて、先生1人を付けて50分程意見交換、
質問の時間を設けました。
*先生との座談会の様子
こちらのグループは、高校のカリキュラムについて質問を行なっています。
話している先生は中学校の先生の奥さんでした。(驚)
*先生方も一生懸命に答えてくれています。
高校卒業後の進路や大学進学、高校卒業試験についても質問を行なっていました。
あっという間の50分で、当初は30分の予定でしたが、
話が弾み高校の先生も時間を伸ばして話をしてくれました。
その後はすぐに中学校の進路ガイダンスの授業に参加しました。
45分の授業を交流の時間として貰いました。
そしてその中で自己紹介をして、将来について話を聞きました。
正直な感想は夢を持っている人が少ないという印象でした。
小学生で色々なことを体験的に学び、
職場体験も充実している環境中で
育っていても、明確にこれをしたいというのが
見つかっていない人が多いのが驚きでした。
フィンランドの生徒は一体どこで進路決定をするのか?
次は高校生との交流をするために再び高校に向かいました。
ここでも4グループに分けて、質問・交流の時間を設けました。
実際に受けてきたフィンランドの教育について聞いてみたり!
時に恋愛の話を持ちかけたり、、、(笑)
教育制度や将来の進路について真剣な話をしたり。
高校生と交流を行いました。
この高校生の子どもが同じ学校の先生の娘さんの親友のお姉さん
というまさかの繋がりがありました。
最後は笑顔で写真撮影!!
今日は盛り沢山な1日でしたが
何とか全てをこなす事が出来ました。
多くの人に支えられてこの交流が出来ています。
この絆を更に更にこれから深めていけたらと思います。
それではへいへい!!