「申し訳ございません。お客様の航空券は名前と苗字が反対に登録されてます。」
私が今回の渡航で何度も耳にした言葉です。毎回チェックインカウンターや機械のチェックインで何度も弾かれました。
まさか、自分が名前と名字を反対に登録しているとは、思ってもいなかったので「これから無事に計画通りにプロジェクトが進められるのか。」不安な日々が3週間続きました。もちろん、名前を反対に登録することも人生で初めての経験でした。
改めて私のフライトを紹介するとこんな感じです。
① 鹿児島→東京→ドーハ→ヘルシンキ
② ヘルシンキ→パリ→香港→セブ
③ セブ→マニラ→大阪→鹿児島
飛行機の乗り換えが9回ありました。そして使用する航空会社は7つでした。
この中で私が名前の登録を間違えていたのが①と②でした。ここでは4つの航空会社の航空券が含まれていました。
① 鹿児島からヘルシンキの場合
幸も不幸にも、私は出国当日の空港で恐怖の真実を知らされることになります。
そこで私に残された選択肢は2つでした。
❶ 新しく航空券を取り直す。その際かかる費用は追加で20万円。
❷ チェックインカウンターで涙のお願い。(しかし入国できる保証はない。)
ここに関するブログは以下にまとめてあります。
educationxfinland.hatenablog.com
② ヘルシンキからセブの場合
私は、2週間フィンランドに滞在している間に、帰りの航空券と戦い続けました。私は、「e-dream」という旅行会社のサイトを使って、「Finnair」と「Pacific Airline」の2つの航空会社を予約していました。
インターネットによると、「Pacific Airline」は手数料3000円で名前が変更できるという情報が書いてありました。この時私は、とても安心していました。
そこで私は、2週間ありとあらゆる手段を使って名前を変更することに努めました。
私が行なったことは以下の8つです。(しかし、、、)
❶ ヘルシンキ空港のチェックインカウンターにて2週間前に相談
ヘルシンキに無事に入国できまして、すぐにチェックインカウンターに名前が変更できないのかを相談しました。
私「航空券の名前を変更したいのですが・・・」
チェックインカウンター「申し訳ありません・・・。こちらでは名前の変更を行うことはできません。航空会社に直接お問い合わせ下さい。」
あっさり断られてしまいました。しかし、ここで航空会社に直接問い合わせればいいという貴重な情報を手に入れました。すぐに私はメールを送りました。
❷ 航空会社に問い合わせる
次のようにメールを送りました。(一部省略)
私「航空券の名前を変更したいのですが・・・」
航空会社「申し訳ありません・・・。こちらでは名前の変更を行うことはできません。旅行会社に直接お問い合わせ下さい。」
あっさり断られてしまいました。しかし、ここで旅行会社に直接問い合わせればいいという信じ難い情報を手に入れました。すぐに私は旅行会社にメールを送りました。
❸ 旅行会社に問い合わせる
私「航空券の名前を変更したいのですが・・・」
旅行会社「申し訳ありません・・・。こちらでは名前の変更を行うことはできません。チェックインカウンターに直接お問い合わせ下さい。或いは新たに航空券を取得し直して下さい。」
一気に振り出しに戻りました。このメッセージで私に残された選択肢は
❶ 新しく航空券を取り直す。その際かかる費用は追加で7万円。
❷ チェックインカウンターで涙のお願い。(しかし入国できる保証はない。)
私は❷の決断をして、出国当日に空港に向かいました。もちろん常に目的地の航空券の空き情報は調べていました。(重要)
(出国当日:ボーディング2時間半前)
❹ チェックインする機会で搭乗券の発行
空港には予定していたフライトの3時間前に到着しました。私に残された時間は1時間半です。この時間で何とか搭乗券を手に入れる必要があります。まず私が行なったのは、オンラインチェックインで、名前と名字を逆に入れて、予約番号を打ち込みました。機械は順調に進んでいきます。
しかし、あと一歩で搭乗券が出てくるところで
機械「パスポートをかざして下さい。」
この一言で、私は殆どの可能性を諦めました。そもそもの搭乗券を手に入れることが出来ない事が発覚した瞬間でした。そこで再び、カウンターへ
(ボーディング2時間前)
❺ チェックインカウンターで2度目のお願い
私「名前が間違っていて、搭乗券を発行できないです。。。」
チェックインカウンター「申し訳ありません、、、こちらでは対応できません。」
もう一度、旅行会社に問い合わせを行いました。何と、迅速にメッセンジャーでロボットが対応してくれる機能がありました。そしてやり取りをする事20分、名前を間違えたなら直接旅行会社に電話するように指示が出ました。初めての国際電話。通話料は何千円か取られるかもしれない。しかし、航空券を取り直したら追加で8万円でかつ、到着も予定よりも4時間遅れます。覚悟を決めて電話をすることにしました。
(ボーディング1時間30分前)
❻ 旅行会社「E-dream」に国際電話
しかし、この時に限ってテンパり過ぎて英語が入ってきません。そもそもの、相談内容項目に、航空券の名前の変更というものがありませんでした。埒が明かないので、電話を諦めて、航空券を買おうと思った瞬間!?
一緒にいた友人が、「カウンターで出国直前で粘ったら発行してくれることもあるらしいよ。」と神の一声。今はボーディングまで1時間30分。結構タイムリミットです。諦めかけていた私に最後の勇気がみなぎり、もう一度E-ticketと睨めっこです。
私「んんん?」
私のルートは
「ヘルシンキ→(フィンエアー)→パリ→(pacific Airline)→パリ→台湾→セブ」
私は重要なポイントを見逃していました。「パリまではフィンエアーということ。もしかしたら、パリには一先ず行けるかもしれない。」そう思いました。まさに、日本から来るときに「東京には行けます。しかし、その先は分かりません。」の作戦です。使用する航空会社のチェックインカウンターであれば、担当の人がいるので、これまで100%の確率で搭乗出来ていました。
しかし、これには大きなリスクが伴います。もし、パリに行けたとしても、そこから改めてチェックインして、搭乗する必要があります。パリの空港は大きく、スムーズに行かなければそもそも乗り継ぎの飛行機に間に合いません。トランジットは2時間。もし、飛行機が30分でも遅れたら、もう絶対に間に合いません。
とにかく私は、フィンエアーのチェックインカウンターに向かいました。
気分は走れメロスでした。
(ボーディング1時間前)
❼ チェックインカウンターで3度目のお願い
「3度目の正直となるのか???」
私「ヘルシンキからパリはフィンエアーなので、とりあえずパリに行かせて下さい。そこから先は自分で何とかします。」
(パリの空港、フィンエアーの責任者に相談の電話を行なっていました。)
カウンター「大丈夫ですよ。こちらがパリまでの搭乗券になります。荷物もパリで受け取り、もう一度チェックインカウンターに向かって、チェックインを自分でして下さい。」
急いで、チェックインを行い、パリに向かいました。
こうして私は、何とかヘルシンキからパリへの搭乗券を手に入れました。
しかし、冒険はここからです。
「ヘルシンキ→(フィンエアー)→パリ→(pacific Airline)→台湾→セブ」
もし、無事にパリに着いたとしても、乗り換えが残り2回あります。
無事にパリに時間通りに到着しました。
(フライトまで残り2時間)
私の戦いは始まります。
猛ダッシュで飛行機を降り、電光掲示板で自分のフライトを探し、ターミナル、チェックインカウンターの番号、搭乗時刻の確認を行いました。そして次に地図を見つけ、地図に沿って、色んな人に道を確認しながら、目的地に向かいます。
(フライトまで残り1時間半)
無事にチェックインカウンターに到着しました。
私「セブに行きです。」
カウンター「ビザは持っていますか?」
私「そっち?名前が違うのが問題ではなく?(内心)ビザがいるの?そんなはずは?」「セブに滞在するのは4日間です。それでもビザが必要ですか?」
カウンター「帰りのチケットを見せて下さい。」
私「(日本語で書かれたEticketを渡す。)そして一生懸命に帰る日付を説明。」
カウンター「確認するのでお待ち下さい。」
(航空会社の偉い人再び搭乗です。優しい目つきで何かを話し合っています。)
カウンター「大丈夫です。急いで搭乗ゲートに走って向かって下さい。」
(フライトまで45分)
そして無事に搭乗する事が出来ました。航空会社はセブまで同じだったので、ここからは無事にセブまで向かえます。長い長い旅が終わろうとしています。
無事にセブ島に到着!!!
今回の学び
まず最大のミスは「名前と名字を反対に登録してしまったことです。」
なぜ、名前と名字が反対に書くことが大問題なのか?航空会社によると、テロ防止策として近年パスポートと航空券(チケット)が一文字でも異なると飛行機乗車拒否、乗車できても入国拒否される可能性もあるということです。
ですので、もし航空券情報の誤りに気付いた場合は、行える対処法としては3つあります。
❶ 斡旋会社或いは、航空会社に直接問い合わせる。
直接電話で問い合わせることが可能です。このような誤った情報を登録してしまうケースは珍しくありません。私もこれまでに、10回以上航空券を予約してきて、名前一つで搭乗・入国できなくなるケースは知っていたので、毎回、5回はチェックして航空券を取得しています。登録情報を変更できるかどうかは、航空会社によって対応が異なるので、最初に試すべきはこれです。
❷ 航空券を予約し直す。
この場合、取消手数料が発生します。格安航空券の場合は、全額返金されないケースも予想されなす。もし、仕事で重要な場合は前もって気付いた場合は取り消して、新しく登録することが最前です。
❸ 最悪のケース(空港で気付いた場合)
まさに今回の自分のケースです。「登録情報が間違っていると言われた場合は、取り直しの覚悟を持つべきです。」しかし、ここからできることもあります。私の場合は、チェックインカウンターの方が親切にも、航空会社に問い合わせを行い、変更の許可を頂き、搭乗することが出来ました。しかし、入国できるかどうかという次の不安もあります。もし、1週間前に気付いた場合は、すぐに❶の対処を行うことをお勧めします。もし、空港で変更が出来ない場合は、何倍もの航空券を購入することになったり、そもそも搭乗が出来ないリスクが伴います。
あくまでも、これは個人の経験ですので、最終的には航空会社と入国審査を行う人のポリシーによります。
最後に、これから海外に渡航する人が増えてくると思います。
どれだけ海外慣れをしてても、航空券に伴うトラブルは付きものです。
毎回初心に還り、一つ一つ丁寧に手続きをすることの大切さを身を以て体験しました。
海外に渡航する場合は準備段階から帰国まで「慎重さ」が大事です。
最後に、もし航空券の名前を間違ってとってしまった人は、空港に行き、直接チェックインカウンターで懇願する技も持っているといいと思いました。
ではではモイモイ!!!!