フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

Teach for Japanインターン振り返りとこれからの展望

「人生を大きく変えるきっかけとなったTeach For Japan」

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私は、このTFJのインターンと出会って、人生を変える大きなきっかけをもらいました。インターンを始めた10月は、人生に本当にさまよっていました。フィンランド留学を終えて、来年度からは、地元鹿児島で5年間目標にしていた小学校で働こうと心に決めていました。しかし、結果は最終面接で不採用通知。LITALICOも最終面接で不採用通知。TFJのフェローも途中で辞退。教員採用試験に落ちて「自分が何をやりたいのか」何も分からなくなっている時期でした。「自分が何をしたいのか?」「軸を定めたい!」そう思って始めたのが、このインターンでした。東京と鹿児島の往復を何度もする事に参加を迷いましたが、「自分を変えたい!」そう思ってこのインターンに臨みました。

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(タイトル)

1.Teach for Japanとは?

2.インターンで行った事

3.これからの展望

 

1. Teach for Japanとは?

Teach For JapanのVision「すべての子どもが、その子にとって素晴らしい教育を受けることができる社会の実現」です。私は、この理念に共感してTFJに興味を持つようになりました。

「では。どのようにしてこのビションを解決しているのか?」

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教員免許を持っていなくても、リーダーシップを持った人材が教育困難地域の学校現場に先生として2年間赴任して、現場の先生と協働で、現場の課題を解決していくプログラムです。

「教員免許を持っていなくても、教員として教壇にたっても大丈夫なのか?」

このような声をよく聞きます。日本では、あまり認知度が高まっていませんが、アメリカでは、学生のキャリアの最初のステップとして、googleを抜いて一番人気のある職業になっています。そして、ここで2年間現場で働いた先生が、改めて教育の課題を認知し、その後のキャリアで、教育行政機関で働いたり、NPOを立ち上げたりして、「現場で感じた課題を解決していく人材」として次のステージで活躍しています。

実際にこのプログラムに興味のある方に読んでいただきたい本がこちらです。この本には、TFJがどんな思いで、どのようにして出来たのかが書かれています。創業者の松田さんの「情熱」を本からも感じることが出来ます。

educationxfinland.hatenablog.com

もう少しTFJについて知ってみたい方は、実際にホームページを訪れてみてほしいと思います。

teachforjapan.org

2. インターンで行った事

私はインターンの中で大きく2つのことを行いました。

1)TFJインターン3期生メンバーとしての研修

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10月21日に3期生メンバーでの研修が始まりました。面白かったのは、全員が大学4年生で来年度から就職が決まっている学生の集め理ということでした。研修は月に2回行われ、オンラインでも参加できるように配慮されていました。(☆)が全員が東京で集まることが決められていました。

研修の中身は以下にまとめてみました。

❶アイスブレイク、目的の確認(☆)

❷TFJのフェローの方との交流

2人のフェローの方に来て頂き、2年間現場での「生」の経験を聞きました。

インターンのミッションである企画立案研修(☆)

今回のミッションは「TFJの認知度をあげること。」①大学での授業②イベント実施③マーケティングこの3つの中から1つを選んで、企画立案を行いました。

❹「Most Likely to Succeed」上映会 

実際に映画を見て、ディスカッション!是非チェック!!

 

グロービスが行う「志研修」

この研修では自分の「志」とは何か?と向き合いました。人生が動いた研修。

キャリアプランニング研修

❼木村さんのレゴを使ったワークショップ

❽最後のプレゼンテーション、振り返り(☆)

最終日に感じたことは、研修が本当に充実した中身だったということです。何よりも、日本全国から教育に関心の強い仲間が集まり、教育について議論できる機会は特別でした。一緒に参加した仲間と共感できる人と繋がったり、自分の考え方に大きくインパクトを与えてくれる人がいたり、教育について率直に語れる仲間ができました。

もっと詳しく知りたい方は、コメントお待ちしています。

 

2)TFJインターンのミッションを行ったチームでの活動

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私たちのチームが行ったことについて、まとめていきます!

まずは、チームのメンバーを発表します。

❶ 小林眞子・・・フィンランドの学校現場で6ヶ月間の教育実習

❷ 重野遼子・・・フィンランドデンマーク、オランダで計3ヶ月の現場視察

❸ 阿部亜紗子・・・オランダでイエナプランを学びに6ヶ月間の教育実習

めっちゃ素敵なメンバーに恵まれて、一緒にイベントを行うことになりました。

是非、facebookで友達申請をして繋がって欲しい自慢の仲間3人です!!!!

そんな私たちの共通点は「日本の教育をよりよくしていきたい。」そう思って実際に北欧の学校現場に留学して、更に実際に学んでいたことを、周りの人に伝えていきたいという想いがあったことです。

 

「では、どうやって伝えていくのか?」

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私が大切にしたことは以下の3つです。

❶日本全国どこからでも参加できるようにすること

❷少人数で、対話を取り入れることで、同じ興味関心を持った人と繋がること

❸伝えるだけでなく、双方向の学びにすること

これらをかけ合わせて生まれたのが、オンラインzoomを用いて行う「オンラインディスカッション」です。

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オンラインディスカッションの最大の目的は「未来を生きる子どもの幸せ」です。

このイベントには、現職の教員、実際に海外留学をしている学生、教育に関心のある学生が参加してくれました。現場の先生は「明日からの実践」に、教育学部生には「留学という選択肢」等というように、参加してくださった方の共通の思いは「子どもの幸せ」でした。

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こちらが私たちのイベントの歩みです。また、同じようなテーマでイベントを行うので、興味のある方は、「Moi Moi House」とfacebookで検索して頂けたらと思います。

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オンライン上ではありましたが、暖かい雰囲気でイベントは開催されました。対面で行えるので、直接会って話しているような感覚になれました。

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このオンラインイベントでは、最終的に108名の方が参加してくれました。1回のイベントが2時間なので、合計で216時間共に海外の教育を通して日本の教育について時間を共有することができました。とても貴重な時間になりました。

中には、イベントに参加した教育留学に一歩踏み出す参加者の方も出てきました。

課題としては、「もっと参加者との繋がりを深めたかった」というものがありました。

そこで、これから私たちがオープンするのが!!!!

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「Moi Moi House」です!!!詳しくは、またブログにまとめたいと思います。

「教育留学をした先生の居場所」「教育について率直に語れる場」「教育の情報発信源」の場にしたいと今構想を練っております。今年度の4月にはオープンするので是非、「教育について安心して語れる場」が欲しい方はご連絡を頂けたらと思います。

 

3. これからの展望

 Teach For Japanのインターン参加前は、私は自分自身の将来に対してわからなくなっている自分がいました。このインターンを通して、自分と向き合い、同じ志を持った仲間とたくさん繋がることができました。

 

私はこの2019年は大きく3つのことを軸に活動を行っていきたいと思います。

①沖永良部でのフリースクール立ち上げ

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「鹿児島県の教育をよりよくしたい」×「すべての子どもが、その子に合った教育を受けられる機会を作りたい」×「これまでの経験を活かしたい。」×「自己成長できる」これらをかけ合わせて、この進路に進むことを決めました。

実際に沖永良部では、特別支援学校もフリースクールもありません。同じ鹿児島県でも環境によって、その子に合った教育が保障されていない地域もあります。私が関わる沖永良部を拠点にして、鹿児島県の離島・へき地でも「すべての子どもが、その子に合った教育を受けられる機会」の実現に向けて、思いを形にしていきたいと思います。

②Global Teacher Programでフィンランドの学校現場を視察するプログラムの運営

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2018年の2月に始めたフィンランドの学校現場に教育に関心のある学生を派遣して現地で学ぶプログラム。これまでに、36名の学生と現地で一緒に学んできました。

このプログラムを始めようと思ったきっかけは、「もっと多くの人にフィンランド教育を実際に見てもらい、一緒に日本の教育をよりよくしていく仲間と繋がりたい。」という思いでした。このプログラムを通して、私は多くの学生と出会い、教育というものを多くの視点で見れるようになりました。2019年はこれまで以上にプログラムの質を高め、一人でも多くの学生が現地で学べるように、拡大を視野に入れて行っていきたいと思っています。

フィンランドの学校現場で教師として働く

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ここはまだ思考段階ですが、実際にフィンランドの専門学校で日本人教師として働くことも選択肢の一つにあります。実際に現地の先生と共同で働く中で、より深くフィンランドの先生が大事にしている価値観を吸収して、これからの実践に繋げたいと思っています。

 

今後もブログの中で情報を発信していきたいと思います。

 

モイモイ!!!

フリースクール立ち上げに向けて始動〜「どんぐり自然学校」訪問〜

「沖永良部でのフリースクール立ち上げに向けて始動!!!」

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大学時代2度目の沖永良部にて「冬休み学習塾〜子どもの居場所〜」

いよいよ本日(2019年1月24日)から、今年度の4月からの沖永良部でのフリースクール立ち上げに向けて開始しました。そこで、本日は鹿児島市にある「どんぐり自然学校」というフリースクールを訪れました。園に入って10秒で「ここは子どもが安心できる居場所」だと確信しました。「子どもが安心できる居場所に必要なものとは何か?」

このブログの後半部分で発信していきたいと思います。

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(タイトル)

1.私がフリースクール立ち上げにかける思い

2.「どんぐり自然学校」について

3.これからの私が実現していきたいこと

 

1. 私のフリースクール立ち上げへの思い

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大学時代3度目の沖永良部にて「夏休み学習塾〜子どもの居場所〜」

1)沖永良部との出会い

私にとって沖永良部は「第2の故郷」と呼べる場所です。私が大学時代に3回以上足を運んだのは沖永良部カンボジアフィンランドの3つです。 この3箇所は私にとって本当に思い入れの強い場所です。思えば、私の教育の原点は沖永良部にありました。

私が初めて沖永良部を訪れたのは、大学2年のクリスマスの日でした。

「なぜ、クリスマスに沖永良部なのか?」

正直な理由は、「彼女がいなかったから。」です笑。

直前に彼女ができるかもしれないと思い、クリスマスの日をギリギリまで予定を空けていました。そんな時に私の携帯に1通のメールが沖永良部から届きました。「12月24日〜12月27日:冬休み学習塾講師募集」この1通のメールが私と沖永良部の出会いでした。この時の心境は、「クリスマスに彼女が出来きるかもしれない。」という儚い期待と、「将来学校現場で働くにあたり、島の子どもたちと関わってみたい」という真面目な気持ちの葛藤がありました。そして、ギリギリまで粘って、「今年は彼女を諦めた!」そして、クリスマスの日に沖永良部に行くことに決めました。

これが私と沖永良部の原点です。

「もし、あの時彼女を作ることを諦めてバイトのシフトを入れていたら。」

「もし、あの時彼女がいたら」

今ここには自分はいないんだと思うと、不思議な気持ちになりました。

2)沖永良部が私に与えてくれたもの

飛行機を降りた瞬間「暑い!!!」「島だ!!!」そう思ったのを今でも鮮明に覚えています。そして、今大変お世話になっている理事長先生が温かくが迎えてくれたことを覚えています。そして、子どもたちや島の方と本当に楽しい4日間を過ごしました。「また子どもたちに会いたい。」心の底から思いました。

その一方で、学習塾の中では考えさせられる出来事もありました。

学習塾は午前中から午後にかけて行われます。午前中の学習が終わると、子どもたちは家に帰り、ご飯を食べて午後からの学習に参加します。

12時になり、子どもたちが帰り始めました。

しかし、15分経っても帰らないで学習塾の外に残っている子がいました。

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声をかけて、家の近くまで子どもと一緒に帰りました。後から理事長先生に話を聞くと、沖永良部にも両親が忙しくて、子どもの昼ご飯が無かったり、100円だけを持ってスナックパンを食べてる子もいると話してくれました。私は、この時に塾では周りの子と一緒に走り回って元気に遊んでいたのに、昼ご飯の時間になると、「気まずそうな」子どもの姿を見て、これまでに抱いたことのない感情が芽生えました。

この時の感情が今の「家庭や地域の事情に関係なく、全ての子どもが、その子に合った教育の機会を得られる環境を作りたい。」というビジョンの原点になっています。

そして、この目的に向けて、カンボジアで「全ての子どもに教育へのフリーなアクセスを」をビジョンを掲げるNGOが支援する学校で日本語教師を100日間行い、「家庭や地域に関係なく、全ての子どもに、その子にあった質の高い教育を提供している」フィンランドの学校現場で7ヶ月間学んで来ました。そこでの学びを来年度から沖永良部での「フリースクール」立ち上げに全力を尽くして行きたいと思っています。

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 沖永良部での4年前の経験が、私に地元鹿児島の教育課題に目を向けさせてくれました。私の原動力の原点が沖永良部にあったことに4年経った今気付きました。

 これまでに私が3度訪れた活動についてまとめて見ました。

educationxfinland.hatenablog.com

 

2.「どんぐり自然学校」について

今年度の4月からフリースクールを沖永良部でスタートするにあたり、私自身も「子どもの居場所」について改めて学んでいきたいと思うようになりました。そこで、鹿児島市内にある「どんぐり自然学校」を訪問しました。文頭にも書きましたが、この学校に入った瞬間「ここは子どもが安心できる居場所」だと確信しました。まず学校に入ると、そこは縄文時代のような空間で、森や自然に囲まれていました。そして、木漏れ日が木々の間から差し込み、人が安心する空間になっていました。このような空間だからこそ、子ども達は初めて訪問する私たちにも、笑顔で「こんにちは」と挨拶をしてくれました。挨拶一つでも子どもがこの環境に「安心感」を持っているかが伝わって来ました。

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 「縄文時代」をコンセプトにしている学校の設備と子ども達の様子について紹介していきたいと思います。

❶ 木登りをする子ども達

子ども達は皆んな木に登っていました。私も子どもの頃はよく木登りをしていたのですが、最近では「危険」ということで学校でも木登りが禁止されるようになってきています。しかし、ここでは、その子や木に合わせてルールがありました。例えば、細い枝の木は3年生まで、大きい木は3年生からというように、全員が同じルールではなく、子ども達が納得した上での安全面を考慮したルールがありました。子ども達は猿のように木から木にジャンプをしたり、高いところから飛び降りたり、その身体能力に驚かされました。

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❷ 自然の中で学ぶ子ども達

このように学校の中には、自然でできたテーブルや椅子があり、子ども達は外で学んでいました。1歩外の世界に出ることで、教室では聞こえてこなかった自然の音に耳を済ますようになります。もちろん四季によって、感じるものも異なります。このように、自然の中で生活することで、自然を愛せるようになり、人を信頼し、優しくできる人に成長していました。

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 ❸ 対話をする子ども達

この学校では「子ども同士の対話」を日常生活の中でも重視していました。通常学校では、子どもの問題にすぐに先生(大人)が仲介して仲直りを促します。しかし、ここでは「子どもが自立した大人になるなること」「お互いを受け入れること」を大切にしています。そのためには、私たち大人は、子どもを信じて、待つ我慢が必要になります。もちろん最初から子ども達は建設的に議論ができるわけではありません。しかし、幼児期からこの「子ども同士の対話」を大切にすることで、子ども達は、自分達で「対話」を通して多くの問題を解決できるようになります。この「子ども同士の対話」がこの学校の「お互いを受け入れられる安心感」を生み出していると感じました。

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サークル対話ができる空間も外にありました。

❹ 生き物を愛する子どもたち

この学校の子ども達は生き物に対して、「優しい心」を持っていました。この学校に通う子どものエピソードを紹介します。

〜イモリと小学生の女の子〜

この学校に来るまでは、虫が大嫌いな女の子がいました。ここで何年か通う中で女の子の中に生き物に対しての考え方が少しずつ変わっていきました。

ある日、教室にイモリが出ました。普通の女の子だと、「きゃー」と叫ぶか、逃げると思います。中には叩いて殺そうとする子どももいるかもしれません。

「この虫が嫌いな女の子はどのように対応したのか?」

まず、近寄って、優しく指で持ち上げます。そして、窓を開けて、すぐにそっと自然に返していました。女の子は言いました。「イモリは人間と体温が異なるから、人が持つと体温が上がってしまう。」だから、女の子は、すぐに自然に返したそうです。まさに、学校で学んでいることと、生活が結びついていました。神対応な女の子なエピソードに驚きました。

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〜鶏と子どもたち〜

この学校の子ども達は大きな鶏を抱えていました。鶏を持っている子どもを実際に見たのは初めてでした。休み時間も鶏と追いかけっこをして、仲良く遊んでいました。

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また、どんぐり自然学校の理念や大切にしていることについては、まとめていきたいと思います。こちらがホームページになります。

donguri-steiner.net

 3. 2019年に私が実現していきたいこと

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 2年前に訪れた沖永良部での学習塾の写真

私が2019年から沖永良部で実現していきたいことについてまとめて終わりたいと思います。

「そもそもなぜ私が、沖永良部でフリースクールの立ち上げをするのか?」

私が共感したのは、「今沖永良部には、学校に行けない子どもがいて、その子の学ぶ環境や居場所を作りたい。」という島の方の思いでした。他の県にはない、鹿児島県の特徴として、南北600kmに国土は広がり、離島やへき地の学校が県全体の60パーセントを示しているという現状があります。都会の学校では、フリースクールや特別支援学校があり、ある程度全ての子どものニーズに合わせた教育が保証されていると最近は感じています。しかし、もう少し遠くに目を向けてみると、特別支援学校もフリースクールもない地域もあることに気付きました。沖永良部もその地域の一つです。

今離島では、支援が必要な子に向けた「居場所」というものがなく、学校に行けない子どももいます。そして、それを何とか解決するためには、誰かが動かなければなりません。「思い」はあっても、NPO等の非営利団体では生活が厳しいというイメージから、なかなか現状が変わらない実態があります。

そこで、今年は、私がこれまで一緒に活動をしてきた沖永良部の人と一緒に、大学や教育委員会の方を巻き込んで、沖永良部でフリースクールを立ち上げることにしました。私は島の人間ではないですが、島の人の考えに共感して、島に引っ越すことになりました。そこでは、島の文化や伝統を大切にして、島の人と楽しく、協働で「子どもの居場所」をフリースクールとして確立していきたいと思います。

将来的には、沖永良部のフリースクールを一つの事例として、鹿児島県の離島やへき地に「子どもの居場所」を広げていきたいと思っています。

最後に、このフリースクール立ち上げというものは本当に根気強く、多くの人と協働でやっていかないと上手くいかないと思っています。 私の役割として、沖永良部に多くの若者にきてもらうために、若者と沖永良部のパイプ役になりたいと思います。

 

◯こんなことをしていきたい

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・沖永良部のフリースクールでのインターン(夏休み・冬休み)

・夏休みや冬休みに子どもの体験学習キャンプを大学生が主催・サポート

・島の高校生を巻き込んで、地域の中で若者が子どもを支える基盤づくり

スカイプを使って島の子どもとの交流

 

多くの人に沖永良部の魅力を伝えていけるように動いていきたいと思います。

「できる、できない」ではなく「やるか、やらないか」を信念にこれからも沖永良部でのフリースクール立ち上げに向けて動いていきます。

 

島でみなさんをお待ちしています!!!

英語を学ぶ子どもの成長過程(1歳から18歳)を辿る〜幼児期編〜

「幼児(3歳~6歳)の英語教育で大事なポイントとは何か?」

今回のブログでも私が勤めている英会話教室で学んだ理論と経験をもとに、家庭でできる幼児向けの英語教育のポイントについてまとめていきたいと思います。これまでに、3歳から6歳までの英会話の指導に10ヶ月間携わり、100人近くの幼児の成長を実際に指導を通して感じて来ました。

今働いている英会話教室は、❶講師が受ける研修の質が高い❷授業のカリキュラムの充実❸講師の専門性が高い❹家庭教材の充実が会員さんの満足にも繋がっています。ここでの学びを英会話教室に通えない方に向けての情報発信としてまとめてみました。また英会話教室を選ぶ際のヒントにもなると思います。

 

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前回は、乳児向けの英語教育についてまとめてみました。

前回の内容のブログはこちらになります。

educationxfinland.hatenablog.com

今回は幼稚園から始める英語教育についてまとめていきたいと思います。最近では、多くの幼稚園で英語教育が行われています。「ABC song」や「数字の歌」を体を使って覚えている園が多いです。

では、子どもが「英語が好き」になるために「家庭ではどんな英語学習をしたらいいのか?」疑問に思っている保護者の方も多いと思います。本日のブログでは、幼児期の英語教育のポイントについて紹介していきたいと思います。

 

(タイトル)

1.幼児英語教育の到達目標(目安)

2. 幼児の英語教育で大切なポイントは何か?

3.子どもの変化について

1)乳児から英語を習っていた場合

2)幼児から英語を学び始めた場合

 

1. 幼児英語教育の到達目標(目安)

 

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❶ 英語を楽しむことができる。

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とにかく幼児英語教育でも大切なことは「楽しむ」ことである。子どもたちは、「英語」を学んでいる感覚というよりも、「遊ぶ」感覚で学ぶことが大切です。家庭でできる子どもに人気の英語ゲームを紹介します。

1)ボーリングゲーム

準 備:単語のカードを洗濯場バサミでとめたもの、ボール

ルール:ボールを転がして、倒したカードを読み上げる

2)かるたゲーム

準 備:アルファベットや英単語のカード(100均)

ルール:カードを並べ、読んだカードを取るゲーム

留意点:年齢に応じてカードの枚数を増やしていく

3)ミッシングゲーム

準 備:カード(5枚程度)

ルール:①親がカードを並べる

    ②子どもは目を閉じて、親はカードを隠す

    ③子どもは無くなったカードを当てる

留意点:年齢に応じてカードの枚数を増やしていく

 

❷ アルファベットに関心を持ち、識別して正しい発音ができる。

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まずは、アルファベットの歌を暇なときに何度も流します。そのうち子どもは口ずさむようになります。それと同時並行で、❸の単語練習で、1週間で3つずつ覚えていきます。少しでもアルファベットの形を覚えて来たら、❶で紹介したゲームと組み合わせて、遊びながらアルファベットも覚えていきます。

❸ 基本的な単語や文をリピートできる。

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1週間で3つの単語を目標に練習していきます。年間で144個の英単語を覚えることができます。英単語のカードを買って、親が発音をして、子どもはリピートする練習をします。これを❶で紹介したゲームと組み合わせることで、子どもの語彙力は楽しみながら遊びながら伸びていきます。

2. 幼児の英語教育で大切なポイントは?

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❶「誉め」

乳児期と同じです。とにかく「褒め」です。褒められることで、子どもは英語を話すことが楽しくなり、自信:「できる」という自己肯定感がついていきます。

(ヨコミネ式:子どもが伸びる法則)

できるを実感するための「褒め」が大事です!!!

      ↓

① できることはおもしろい

② おもしろいから練習する

③ 練習すると上手になる

④ 上手になると大好きになる

⑤ そして次の段階にいきたくなる

❷「遊びながら学ぶ」

子どもに英語を教える必要はありません。一緒に英語で遊んであげる感覚が大切です。この頃の子どもは色々なことに興味関心を持ちます。「英語が面白い」って思ってもらうためには、「遊び」とミックスして親子一緒に学ぶことが大切です。例えば1週間に1回は15分ぐらい英語の日を作って、1で紹介した「遊び」を親子でしてみて下さい。この時のポイントは親自身も楽しむことです。そして、子どもが挑戦した時は「Good job」とハイタッチで褒めてあげてください。

❸「五感を使って学ぶ」 

幼児期は感覚器官が大きく発達する時期です。この時期に、視覚だけでなく、五感を使うことを意識して英語を学んでみて下さい。例えば、ユーチューブで音楽を聴きながら、音楽に合わせて、画面のダンスに合わせて体を動かしたり、料理をする時に材料を触ったり、嗅いだりしながら英語でも名前を言ってみたりする等いろんな場面で英語を取り入れることができます。

3. 子どもの変化について

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❶ 乳児から英語を習っていた場合

乳児期から英語を話すと、幼児期から英語を話した子に比べると、圧倒的に英語に対する意識が変わって来ます。乳児期から英語を勉強していた子は、日本語と同じように、英語を勉強することが「当たり前」に感じていました。通常は、英語の前に日本語をたくさん覚えるので、英語を話すことに違和感を覚える子が多いです。しかし、子どもにとって英語が当たり前になっているので、CDの音や大人の英語を聞いてそのままリピートすることができます。乳児期から英語を勉強していると、以下の会話ができるようになります。

(お店やさんごっこ

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これは子どもたちにとても人気の「遊び」です。実際におもちゃのお金を使って店員さんとお客さん役に分かれて行います。乳児期から英語を学んでいる生徒は、ここまでできるようになります。

先生:Hello

生徒:Hello(毎日練習)

先生:Are you hungry?(1ヶ月練習)

生徒:Yes,I am.(1ヶ月練習)

先生:What do you want to eat?(1ヶ月練習)

生徒:I want to eat hamburger.(1ヶ月練習)

先生:2 doller, please(時々練習)

生徒:Here you are.(毎日練習)

先生:Thank you. See you.(毎日練習)

生徒See you.(毎日練習)

幼児期に5往復の会話までできるようになります。子どもは時間をかけて英語を覚えていきます。

❷ 幼児から英語を学び始めた場合

先ほどの会話の例だと、文章というよりはより単語での会話になります。でも、幼児期の子供達の成長は早く、しっかりコミュニケーションを取ることができます。

(お店やさんごっこ

先生:Hello

生徒:Hello.

先生:Are you hungry?

生徒:???? Yes?

先生:What do you want to eat?

生徒:hamburger.

先生:2 doller, please

生徒:.......... 手でお金を渡す。

先生:Thank you. See you.

生徒See you.

 

何となく子どもの姿が思い浮かんだでしょうか?乳児期から英語教育を行うことで、英語を話すことへの抵抗感がほとんどなく、CDの音を正確にリピートできるようになっています。大人より、幼児期の子どもの方が正確な音でリピートすることができます。「Japanese Ennglish」が定着する前に「English」の音を覚えられるのは、幼児期の強みだと思います。

 

是非今回紹介した家庭での学習をお家でも実践してみてください!!

幼児の英語教育で一番大切なことはとにかく「褒める」ことです。「褒められる」ことで子どもは、英語が楽しくなり、次第に英語が好きになっていきます。

 

次回は小学校低学年の英語教育で大切なポイントをまとめていきます。

 

see you again!!!

 

英語を学ぶ子どもの成長過程(1歳から18歳)を辿る〜乳児期編〜

「何歳からお子様に英語を通わせようと思っていますか?」

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お子様を持つ多くの親御さんが悩んでいることだと思います。2020年から英語改革が行われるにあたり、多くの家庭で子どもに英語を通わせています。Benesseの調査によると、30パーセントの子どもが英会話等の語学学校に通っています。

 

しかし、英語の早期教育をしている家庭の話を聞くと、逆に英語嫌いになっているお子様も出てきています。保護者の皆さんも、せっかくお子様に英語を勉強させるなら、最適な方向で効果的に学ばせてあげたいと思いますよね。

 

私は現在子どもが1歳から18まで学べる英会話教室で働いています。私は最初1歳から英語を学ぶことに対して全く理解できませんした。しかし、実際に1歳の子の成長を見る過程の中で多くの気付きがありました。あくまでも参考として英語を1歳から始める方法や英語を1歳から学ぶことでどのような変化があるのかをお伝えしていきたいと思います。

 

(タイトル)

1.なぜ、1歳で英語を学ぶのか?

2. どのようにして1歳の子が英語を学ぶのか?

3.子どもの変化について

 

1.なぜ、1歳で英語を学ぶのか?

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「なぜ、1歳で英語を始めるのか?」私も最初は、1歳から英語を始める必要性は感じていませんでした。私自身も英語を始めてたのが、中学1年生の英語の授業が初めてで、その後挫折を何度も味わいながらも、今は海外を拠点にして働くことも考えているからです。「英語は何歳でも始められる。」私の中でずっと思っていたことでした。

しかし、英会話教室で実際に1歳から英語を勉強している子どもを見ていると、ある共通するものが見えてきました。「英語が楽しい」「英語が好き」という声を沢山保護者や子どもから聞くことです。そして皆んな毎週英語のレッスンを楽しみにして教室に来ます。私が働いている英会話教室は「オールイングリッシュ」です。週に1回は外国人の先生とのレッスンがあります。もちろん、3歳からは保護者の方はいません。でも子供達は外国人の先生と「楽しく」英語を勉強しています。1歳から英語を学ぶことで、「英語を学ぶ子ことが当たり前」になっていました。小さい時に、「英語=面白い、楽しい」と思えば、大きくなっても英語が好きな子に育っていました。英語の早期教育のポイントは、とにかく「英語=楽しい」と思えることだと思います。

 

2. どのようにして1歳児が英語を学ぶのか?

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「1歳の子がどのようにして英語を学ぶのか?」 英語を学ぶのが嫌いになるんじゃないのかな?何もできないでしょ?そのように感じている方が多くいると思います。確かに、やり方を間違うと子どもは英語を学ぶことが嫌いになる可能性もあります。せっかく英語を始めるなら、お子様にとって一番「効果のある方法」でかつ「簡単に」始めていきたいと思っていると思います。これまでの経験で学んだ3つのポイントをお伝えしていきたいと思います。

 

1)「褒め」のマインド

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英語の早期教育1番大切にしてほしいマインドは、とにかく「褒め」です。子どもは、大好きなパパやママから褒められるととても喜びます。どうしても英語教育だと、教材費等でお金がかかってしまうので、「何でうちの子はできないんだろう。」そんな風に保護者の皆さんは思うかもしれないです。

ここで思い出して欲しいことがあります。「あなたのお子様が最初に日本語を話したときってどんな気持ちでしたか?」「子どもはどのようにして日本語を覚えましたか?」子どもって、パパやママが話している言葉を沢山聞いて、ある時急に言葉にします。この時の感動を思い出して欲しいと思います。英語学習を初めても、初めて英語を言葉にするのに1年以上かかることもあります。英語のリズムに合わせて体が動かせたり、口を動かし始めたら沢山褒めてあげて下さい。とにかく「褒め」が大事です。

 

2親子で一緒に

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1歳から3歳の子どもは、パパやママの事が大好きです。子どもは、大好きなパパやママの話す言葉をよく聞いています。一緒に楽しく英語を勉強すれば、子どもも「English time」が大好きになります。子どもはパパやママが使っている言葉を真似したがります。もし、パパとママが「Thank you」「You're welcome」のように簡単な英語を家で使っていると子どもも真似して使って見たくなるものです。

英語の早期教育でよく議論されるのが「早期の英語教育が日本語の発達を遅らせるのではないか?」ということです。確かに幼い時に海外に住んで周りが全て英語の環境に身を置いたら影響も出てくると思います。しかし、日本にいれば、圧倒的に日本語の情報が多くなるので、家で「English time」を毎日15分作っても影響は出ないと感じました。私のクラスの子どもも日本語も上手に話しています。

 

3) オススメの教材

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❶ユーチューブ(super simple songs

これはとてもオススメです。映像もとても可愛いので、音だけでなく、映像でも楽しめます。実際に映像を見ながら、子どもは体を動かしたり、口ずさんだりしてきます。一番大切なことは、乳児期では、聞いていないようでしっかり聞いているということです。興味がないのかなと思うこともあると思いますが、この頃の子どもは全てが新しく、全てに興味関心がある時期です。英語だけでなく、色んなことをさせてあげる大切です。例えば、もし子どもが英語に全く興味を示していなくても、歯磨きをしているときや、おもちゃで遊んでいるときに流してあげるだけでも効果があります。

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www.youtube.com

 

❷ユーチューブ(Mother Goose

マザーグースとは、イギリスやアメリカを中心に親しまれている、英語の伝承童謡です。海外の子どもたちもこの教材で勉強しています。日本でも多くの英会話教室で取り入れています。子どもが主人公になっているので、お子様にとって親近感が湧き、興味を持ってくれる子が多いです。

youtu.be

www.youtube.com

 

❸本

子どもは「音」が出る本が大好きです。この年齢の子どもは、感覚器官を刺激する教材が適しています。音の出る絵本では、絵(視覚)や音(聴覚)からの刺激やページを開く時には手も使うので、多くの感覚器官を刺激することができます。「どんな絵本を買えばいいのか?」私は、子どもと一緒に書店に行って、子どもが興味持った絵本を買ってあげることをお勧めします。

例えば、もしお子様が車が大好きだったとします。その時は、車の音がなる本がいいと思います。次第に子どもは車が出す音を真似するようになります。英語はABCから始める必要はありません。大切なことは子どもの「好き」や「興味」を尊重することです。

 

3.子どもの変化について

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最後に子どもの変化について簡単にまとめていきたいともいます。1歳の子どもが1年間英語を勉強すると、簡単な英語を聞いて、動けるようになったり、「bye-bye」等の簡単な言葉が話せるようになります。でもこれは、目に見える変化で、もっと大きな変化が1歳の子の中で起きています。1歳で英語を沢山聞いた子どもは、2歳3歳になった時に、綺麗な英語の音が出せるようになったり、英語を覚えるのも早くなります。日本語でも、ある時を境に多くの日本語を話せるようになる時期があると思います。それと同じで、乳児期に聞いていた英語が頭の中で貯金されていて、話せる段階になると、貯金していたものが言葉として出てくるようになります。本当に不思議に感じます。

また、1歳から英語を始めた高校生の指導に携わっていますが、聞いてみると「気づいたら英語が好きになっていた。」と話してくれました。英語の早期教育は、正しいやり方で行い「英語が好き」な子どもをこれからも育てていきたいなと思いました。

今回は「乳児期」における英語の学習方法についてまとめていきました。次回以降も「幼児期」「小学校低学年」「中学年」「高学年」「中学生」というようにまとめていきたいと思います。

 

Good bye!!

 

 

 

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私ががっつり”英会話講師”として働いて学んだこと〜フィンランド教育の視点から考える〜

「英会話講師として働いて学んだこと」

私は今”英会話講師”として鹿児島のある教室で働いています。

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タイトルにも書いているように、私は''英会話講師''になれました。今では1歳から18歳までの子どもに英語を教えています。英語が一番苦手で、嫌いだった私が英会話講師になるまでの過程や、英会話講師で学んだ「英語を学ぶメソッド」について等をお伝えしていきたいと思います。

 

◯こんな人に読んでほしい(数回に分けてまとめていきます。)

・子どもが英語を体得していく過程を知りたい。

英語の指導方法について知りたい。(1歳から高校生まで)

・家庭でできる英語の指導方法について知りたい。

・英会話講師はどんな研修を得て先生になるのかを知りたい。

・どのような研修を受けて講師がスキルアップをしていくのかを知りたい。

・先生が自己成長できる職場環境について知りたい。

 

本日は初回ということで、私が主に英会話講師になるまでの過程についてまとめていきたいと思います。今思えば、私が英会話講師をしているのは、全く想像していませんでした。

 

(タイトル)

1. なぜ、私が英会話講師になろうと思ってのか?

2. 英会話講師になるまでの過程

3. 英会話講師として働いて、多くの人に伝えたいこと

 

1. なぜ私が英会話講師に?

ãMy storyãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

私が、英会話教室で働き始める時に、志望動機で「英語の楽しさを伝えられる講師になりたい。」と伝えたことを覚えています。悩んだ末に出てきたのがこれでした。「海外に出て、視野を広げて欲しい。」「英語でコミュニケーションができるようになって欲しい。」等色々考えましたが、最後に残ったのが、「楽しむ。」ということでした。私の英語との出会いは「英語=難しい、分からない、つまらない、不安」ここから始まりました。今でも中学校の英語の授業で、最初から分からなくて、ものすごく不安でしたが、眠っていたのを覚えています。もちろん最初の英語のテストは40点でした。誰より母が焦っていました。

この時の自分を振り返った時に、私にもステップがあったように、子どもにも英語を学んでいく過程にプロセスがあるように感じました。

❶ 英語が楽しいと感じる

❷ 英語ができるようになる

❸ 英語で身近にいる外国の人と話してみよう

❹ 海外に行ってみよう

❺ 海外が楽しいと感じる

❻ もっと外国の価値観や文化が知りたい

私の中でもこのようなフェーズがあって、今の自分がいます。私も英会話講師をしていると、どうしても「海外行ってみようよ!!」と話してしまう自分がいます。でも、立ち止まって考えてみると、「子どもが海外に行きたい!」と思えるフェーズは、もう少し先なのかも思うこともあります。まずは、目の前の子どもに「英語=楽しい!」この感覚を持たせてあげたいと思い、この志望動機にしました。今も、この考えを一番大事にして、子どもの指導に携わっています。

もう一つ付け加えると、「英語をなぜ学ぶのか?」ここを一緒に保護者や子どもと見つけていける講師になりたいと思っています。英会話に通わせる多くの保護者は「英語=大学入試や学校の成績」という目的で通わせています。私は、英語を学ぶ目的は、一人一人異なってていいと思っています。しかし、「英語を学ぶ目的=テスト、入試」だと「英語=楽しい」と感じれる人は、いわゆる勉強が好きな子どもだけが味わうことができます。でも実は、「英語が本当の意味で楽しい!」と思えるのは、外国の人と英語で話して、「英語が伝わった時」ではないでしょうか?他の習い事と違って、英会話を学んでいても、活かせる場や成長を実感できる場、英語を使う場が本当に少ないように感じます。英会話を習っているお子様が、気軽にネイティブの人と交流できるコミュニティがあればと思っています。或いは、是非英語を学んでいるお子様がいる家庭は、ホームステイを受け入れることも一つの選択肢なのかと思います。実際に、英会話に通われている会員さんでホームステイを受け入れて、何より保護者が子どもの成長を一番に実感していました。

2. 英会話講師になるまでの過程

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「英語が本当に苦手!」と思っていた私が、英会話講師になるまでの過程は全く想像もしていなかった出来事や出会いの連続でした。

 

❶ 中学校の英語のテストで40点を獲得。

❷ 高校入試に向けて、塾に通い始め、英語の楽しさを知り、一番好きな科目に。

❸ 高校では、人生で一番怖い先生と出会い、恐怖を感じ毎日2時間の英語の予習。

❹ 高校でも英語が一番得意な科目が英語になるが、聞くこと・話すことは皆無。

❺ 大学生になり、塾で英語を教え始め、指導力不足で辞めさせられる。

❻ 悔しくて、自分の苦手や「聞くこと・話すこと」を磨くために英会話教室に通う。

❼ 英語を話すことが「楽しい」と感じ、初の海外に短期留学。

❽ 海外で英語が通じ、海外に更に興味を持ち、留学という選択肢が生まれる。

❾ 2年間悩み、カンボジアに4ヶ月、フィンランドに6ヶ月の留学

⑩ 帰国して「英語を楽しく教えられる教師」になりたいと思い、英会話講師になる。

 

今思い返せば、英語を挫折から学んできたと改めて感じました。でも、もし、自分がどこかで学ぶことを辞めていたら今の自分はいないです。英語って成果がすぐに出るものではないし、習得するには、お金も多くかかります。ここで疑問が出てきます。

フィンランドでは、なぜ英会話教室は存在しないのに、英語ができる子どもが育つのか?」

日本だと、英語を取得するのにとても時間とお金が必要になります。フィンランドの子どもが英語を習得していく過程についても、またこの「英語」のコーナーからまとめていきたいと思います。

最後に、今でも私は英会話講師をしながら、レッスンに通い、英語力を磨いています。自分自身の経験や、今英会話に通っている会員さんの姿から伝えたいことをまとめてみました。

 

3. 伝えたいこと

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① 英語を体得するには「お金」と「時間」がかかるということ

英会話教室に通うと、安くても月に1万円で年間約15万円必要になります。10年続けると、150万円かかります。更に、そこから留学をすると、プラス100万円かかるので250万円にもなります。それでも*10人に3人が今英会話等の語学教室に通っています。

*以下参照

benesse.jp

② 家庭学習の重要性

一般的に何かを取得するのに10000時間かかると言われています。

英会話に通うのは週に1時間、月に4時間、これを10000時間で割るとものすごい時間がかかります。これでは、大学入試にも間に合わないです。そこで大事になってくるのが家庭での学習です。誰でもできる家庭学習についてはまた紹介していきたいと思います。大切なのは「子どもが楽しい、心地よい」と感じることです。幼少期は「英語の歌を流す」だけでも大変効果があります。保護者は何も教える必要はありません。子どもは自分で聞いて、学んでいます。

③ 「英語を実際に使う」機会の重要性

1でも伝えましたが、英会話を習っていても、なかなか使う機会がないです。だからこそ、子どもも保護者も英語が上達していると実感する前に、英会話をやめてしまう人が多いと感じます。子どもたちは英会話教室に通い、沢山「話すために必要な心構えや英語のスキル」を貯金しています。この貯金を使わないで、ずっと貯めておくのはすごく勿体無いと思います。しかし、英語を話す機会を作ろうと思えば、何かのプログラムに参加したり、海外に行かないといけない。するとお金もまたかかる。このような循環になり、なかなか実際に英語を使う機会が持てないのではないでしょうか?そこで、1つオススメするのが「ホームステイ」です。今日本中のどこでも、ホームステイを探している外国人の学生が沢山います。私も、日本の学生をフィンランドの家庭と繋ぐお手伝いをしていますが、ホームステイを受け入れる家庭の言葉が印象的でした。

「ここは、フィンランドの中でも田舎なので、学校で英語を学んでも話す機会がないんだよね。でもこうやって安心できる外国の人がお家に来てくれると、自然と英語でのコミュニケーションが生まれるよね。私たち親もこうやってホームステイで来てくれた学生とコミュニケーションを取ることで英語ができるようになったので、自分の子どもにも同じような経験をさせたいと思い、ホームステイの受け入れを行なっているよ。」

やっぱり、実体験をする大切さを感じました。

 

これから、少しずつ英語教育について私が現場で専門的に学んだことをまとめていきたいと思います。

 

 

モイモイ〜〜!!!

 

 

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Finalnd and My life 〜kiitos kaikille Iisalmella〜

「Finalnd and Me.」

January 20th is my birthday, so I'll look back on my Finland life last year. Last birthday, I was in Finland. This is first my birthday to spend in foreign. I could spend in my favorite place, Iisalmi. I met importance people there. This picture is my birthday present from teacher in Kaupiis Heikki school which I worked last yesr.

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This is photoes with dog after dog sledding.

On this blog, I want to say''Kiitos for people in iisalmi''

ãkiitos pictureãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

Because, people in Iisalmi has made me what I am today. I have been supprted a lot of things by people in Iisalmi. I can't thank you enough.Today I want to tell more about me,for instance, why I go top Finland or how do I met Iisalmi and so on.

 

(Title)

1. How do I met Finalnd,Iisalmi?

2. What changed me after staying in Finland?

3. What do I want to do from now?

 

How do I met Finland,Iisalmi?

 ãIisalmiãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

I met Finland through education in Finland. I met Finnish education on lesson at university 4 years ago.I was shocked to hear about education in Finland. There is no homework, exam, cram school, entrance exam and so on. I cant believe how they achieve such as high score on PASA exam without them.I cant image that. The most impressive thing for me is that all kids can access high quality of education regardless of where they was born and their parentss salary.

This is movie that introdube Finnish education.


フィンランドの教育

In Japan, we have also many good thing for education, but depends on family situation, some kids can't get enough opportunity to take education. 

This is video which introduce Japanese school.


School Lunch in Japan - It's Not Just About Eating!

After I decided to study in Finland in 2016, I prepared for studying in Finland for 2 years, for instance, apply for scholarship and work and save money and so on.and finally I could study in finalnd last year. This is how I met Finland, but how can meet Iisalmi?

I asked Japan's agent to find school and they find Kauppis heikki school in Iisalmi. Firstly, I asked agent to find normaalin koulu, but they could't find it, so I started studying at Kauppis heikki school. Now I appreciated for agent and Kauppis Heikki school which accepted me. 

For 6 months, I learned many things in iisalmi and I decided to tell more students what I learned there.

 

What changed between before going to Finland and after that?

f:id:hamu-cute120:20190121220801p:plainAfter I stayed in Finland, my value for things has been changing.

1value for education

In Finland, I met new idea for education which I have never thought in Japan. Of course there are same idea as Japan. After staying there, I learned important way of thinking as teacher and noticed good point of education in Japan as well. Especially, I sympathized with the principle of school in Finland, for instance, students center education, school culture to trust each other, and teaching suitable for each kids. Now I work as English teacher and teach kids in long run and respect a kid as a human. 

2value for own life

Before I stayed in Finland, I have never thought about own life deeply. I always busy for working, studying and hanging with friends in Japan. Actually, I didn't think about own life alone before that. Because if I have free time in Japan, I always make a plan into spare time, but in Finland, people make a spare time intentionally in sauna and forest.

Now, I make a free time to think own life, for instance I take a sauna once a week in Japan and came to face my life.

3value for studying

In Japan, I have studied only for exam or report, I have never studied for own life or own target for education. But in Finland people study even after graduated university. After coming back to Japan, I started to study for own life, my target or interest in spare time. I noticed that studying is fun in Finland. Now, I can say studying is fun to make life better.

 

What do I want to do from now?

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I wonder if I should be a teacher as soon as possible or parallel carrier.

  elementary school teacher (in the near future)

I have wanted to be elementary school teacher for over 10 years. I make efforts to achieve the goal. From 2019, I'm thinking I start to work at elementary school teacher in Kagoshima (my hometown), but I cant pass the final interview exam.

I prepared for the interview exam for 5 years, but I cant pass that. Firstly, I lost my confidence as teacher and thought for taking exam in other city, not my hometown. And after I got result, I thought other option as next career.

 ❷ parallel carrier (next year)

・ Japanese teacher in Finland

・ *Global teacher program in Finland,Iisalmi

→ * I take students who wants to be a teacher to school in Iisalmi and interact with teacher and students or exchange idea about education, I really love this program. I already have done twice and will do Feb,2019 as well. Thank you for cooporating.

・ Free school in Okinoerabu islandThis island is one of my hometown

・ Online support for students who cant go to to school.

My mission in life is that Ill be and grow teacher who can make all students living in future happiness and I also continue to grow toward the target.

Before I came to Finland, Im thinking I want to change Japanese education better alone, but after I stayed in Finland, I want to make it better together.

I love Iisalmi which I learned many things and encounter many nice people. If I could connect my important friends and important people in Iisalmi, I would feel happy. Forthermore, if more students who wants to be a teacher could see school in Iisalmi,  teacher who have a wide perspective for education inceases in Japan and they make more students happy. I want to support teachers growth as well and I want students in Iisami to have a oppotunity to interact with Japanene people and experience Japanese culture.

Through we'll continue to this relationship, I want make students and teacher in Iisalmi and Japan happy.I want to be a bridge between Japan and Finland,Iisalmi.

 

「bridge japan and finland」の画像検索結果

If I didn't stay in Iisalmi, I couldn't encounter this idea. Peopel in Iisalmi made me what I am today. I appreciated for all people who hang with me in Finalnd.

 

Kiitos,

 

Best regards

 

Tomo

 

PS. What is Finland for me?

1refresh

2feel hapiness

3second hometown

I appreciated for Finnish people, especially people in Iisalmi. Every time, they warmly welcome to me and my friend. I feel happiness when I could take my important friend to my lovely school in Iisalmi. I love to connect between important people for me. I hopely this relationship could continue to be forever, see you on February again!!!

フィンランド人の「自分らしく生きるキャリアの描き方」

キャリア教育」は何のためにあるのか?

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(日本の研修で出会った高校教師とのエピソード)

私の学校でも「キャリア教育」は、現場で全くできていませんね。「高校でキャリア教育というと、大学について調べること」程度ですね。そもそも、普通科高校の役割は、「生徒を大学に進学させること」なので、、、キャリア教育って必要ですか?

 

日本で「キャリア教育」といってもあまりピンと来ない人は多くいるともいます。
しかし、フィンランドでは、「自分と向き合う」ためのキャリア教育が小学校段階から充実しています。では、フィンランドでは、どんなキャリア教育をしているのか、日本と比較しながらみていきましょう。

 

 

1.小学校のキャリア教育

1)「Me and my city」で職業体験
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 Me&MyCityとは?」

フィンランドでは、75パーセントの小学6年生の子どもが「*Me&MyCity」に参加しています。このミニチュアの都市の中で、子どもは、働く生産者として、それと同時に消費者として活動を行います。学習コンテンツには、教師への訓練、10回分のレッスン教材、およびMe&MyCityへの1日訪問が含まれます。このミニチュア都市の空間の中には、約20の身近にある企業が入っています。子ども達は事前にどの企業で働くのかを希望を出し、先生は『なぜその企業で働きたいのか?』と子ども達に問いかけ、実際に働く職場を決定していきます。

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そして子ども達は自分で決定した企業で、1日会社の一員として働きます。タブレットにはその日の業務が実際の業務と同じように再現されており、子どもは9時から14時までの5時間自分で決めた職場で働きます。また働いた対価として、実際に給料を貰い、その給与で税金を払い、残ったお金で商品と交換していました。もちろん職業や立場によって仕事内容も異なるため、給料も異なります。印象的だったのは、日本だと社長や給与の高い仕事を希望する子が多いと思いましたが、フィンランドではバランスよく分かれていました。
中には「清掃員」を希望する子どももいました。

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その子に「なぜ、清掃員を選んだのか?」と聞いてみると、「学校にいる清掃員の仕事を見ていて、自分もしてみたい。」と思ったそうです。このように、小学6年生の段階で、身の回りにある職業を擬似的に体験し、社会の中で生きるためには、働き、税金を納めないといけないこと、給与が高いほど責任が重くなること等多くのことを子どもたちは学んでいました。
 
*参考ホームページはこちら
2)社会科の授業でビジネスプランを立てる授業

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小学6年生で、社会の仕組みを学ぶ教科(公民)を学ぶことがフィンランドで近年義務化されました。これは、フィンランドで行われている市民教育の一つです。この授業の中で、子どもたちは「自分自身のビジネスプラン」を作り、プレゼンテーションを行いました。

(ビジネスプランに含めるもの)

・どんな商品を売るのか?

・なぜその商品にしたのか?

・いくらで売るのか?

・どこで売るのか?

・従業員は何人いるのか?

・年間で利益はどれくらい出るのか?

このような要素について子どもは自分のアイデアを絞っていました。印象に残っている企業を紹介します。

(エピソード)

・どんな商品を売るのか?→みかんのアイスクリーム(果汁100%)

・なぜその商品にしたのか?→私がアイスが好きだから。

・いくらで売るのか?→2€(1人でも多くの人に食べてもらいたい)

・どこで売るのか?→田舎の自分の町(沢山の人に来て欲しい)

・従業員は何人いるのか?→1人

・年間で利益はどれくらい出るのか?→分からない。あまり考えてない。 

日本だと、学校で将来の夢を考えるときに、職業名のある職業しか子どもたちは書きません。でも実際には企業をする人もいれば、マーケティングや起業家等の身の回りには私たちの知らない職業が溢れいます。この授業では、「自分が何をしたいのか?」と見つめ合ういい機会にもなっていました。 

2.中学校のキャリア教育

1)「Me and my city」でビジネス体験
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「Me&MyCity for nine-graders」は、ビジネスと世界経済を扱う学習コンセプトです。歴史、社会学、キャリアカウンセリングのレッスンで構成されています。このコンセプトは、「Me&MyCity」にある学習環境の中で行われます。

「Me&MyCity for nine-graders」 は、グローバルなケース・カンパニーと銀行の業務を2時間かけてグループで協同してシミュレートをします。生徒は会社の経営者として、さまざまな責任や分野に取り組みます。

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チームはお互いに競争し、最高の営業利益と評判を達成するチームが優勝です。勝利するためには、良い戦略と緊密な対話が必要と先生は話していました。

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このビジネス体験の中では、多くの取引が実際に行われます。生徒はドイツやアメリカの会社と実際に英語を用いて取引を行っていました。以下は取引の様子です。
 
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私自身、学校で「ビジネス」について学んだことは一度もありません。もし日本で取り入れようと思ったら、ビジネスを経験したことのない先生がどのように指導するのか?フィンランドでは、現場の先生ではなく、専門の先生が指導に当たっていました。
新しいものがどんどん生まれている今の世の中で、「子ども達は将来どのような道に進んだらいいのか?」この1日の経験の中で多くのことを感じたと思います。
2)職場体験

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生徒は、中学1年次に、職業についてグループに分かれて調べる時間があります。それを元に、生徒は自分が興味のある職業を決めて、生徒自身で職場に電話を行い、職場体験のアポイントをとります。生徒は2週間、職場で仕事を経験するだけではく、現場で働く人にインタビューを行います。これらの経験を通して自分と向き合い、卒業後の進路を少しずつ考えていきます。この職場体験は毎年行われ、最大3つの職業を体験しすることができます。

3) career guidanceの授業

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フィンランドでは、中学校卒業段階で、普通科の高等学校或いは職業専門学校に進学するかの大きな進路選択があるので、 将来について考える機会が授業中に多くあります。フィンランドでは職業専門学校と普通科の高等学校への進学割合は1:1です。(日本だと、職業専門学校:普通科=3:7)

そこで、中学校には「carrier guidance」の授業があります。この授業では、生徒自身の「キャリア形成」に向けて3年間を通じて幅広く、自分自身や社会について考えていきます。*ここで学習指導要領に書かれている一部を紹介します。

❶自己分析:自身の持っている長所や興味関心と向き合う。

❷自己理解:❶を元に将来のキャリア設計を考える。

PDCA:短期目標と長期目標を立て、結果を分析し、自己評価を行う。

❹社会理解:自国の教育制度の理解等

❺海外や地域での職業体験

これだけ、キャリアガイダンスの授業の中で、「自分自身と向き合っている中学生は、将来についてどのように考えているのでしょうか?」実際に進路選択を行う時期である中学3年生と交流する時間がありました。その中で、中学生と「将来の進路」について対話を行いました。これだけ、3年間の中で自分の将来と向き合う時間があるので、自分のやりたいことを見つけている生徒が多いと思っていました。しかし、実際に中学生と話をしてみると、4割の子は進路選択は決まっておらず、更に殆どの生徒は将来どんな職業に就きたいのかが決まっていませんでした。

ここで感じたことは、学校が「自分の将来と向き合う機会」を提供しても、生徒は将来について悩むということです。やはり、大事なことは学校が機会を提供することに加えて、生徒自らが自分の人生を切り拓くこと。=自らの意思を育む」ことが大事だと思いました。

3.高等学校のキャリア教育

1)大学のような幅広い授業(心理学、哲学等)

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フィンランドの高校は完全に単位制をとっています。日本の大学のようなイメージです。そのため、必須科目以外は、生徒は自由に興味関心のある分野について学びを深めることができます。ここで自由に選択した科目が大学での専門に繋がることもよくあります。

2)キャリアに関して相談できる専門家が身近にいること

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フィンランドでは、高校生も自分自身の進路に迷ったときに身の回りに相談できる専門家が沢山います。日本で進路相談は、できる時期が決まっているような気がしていました。しかも、進路に関しては「大学に浪人しないで行くこと」が前提に話が進められます。私が高校の時も、高校卒業後に大学以外の選択肢は全く示されませんでした。その点フィンランドでは高等学校で多くの選択肢を示してくれる大人が周りに沢山いるので、大学ではより高い目的を持った段階で進む人が多いです。今の日本の高校生に必要なのは、「選択肢を示してくれる」相談相手のような気がします。大学生と高校生を「キャリア相談」に関してマッチングするアプリがありますが、学校を通じてより信頼性の高いものにしていけば、日本の高校生もよりよく生きていけると思いました。

4.専門学校のキャリア教育

 1)生徒に実践的な職業訓練の機会を提供し、職業選択を与える役割。
 
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専門学校では、多くの時間を学校外での「実習」を通して学びます。
1年生は1週間の中で週に2回は地域の学校や会社で実習(job training)を行います。
2,3年生になると、その頻度は更に上がります。よくある質問がこちらです。
 
Q:「専門学校を卒業した後の進路はどうなるのか?」
A:殆どの生徒は「一度」職に就きます。
Q:「どのようにして就職先を探すのか?」
A:「2,3年次に実習を行った会社に入社するのが一般的です。2年間実習を行っているので信頼関係もできています。」

専門学校と企業の密な連携、そして会社での実習時間が長いため、入社後のギャップも少なく、日本のように入社してすぐ辞めてしまう割合も少ないです。日本で専門学校と聞くと、「一部の夢や目標が決まっている人がいく」というイメージでした。一方フィンランドでは、「自分のやりたいことを探したり、学べる」場所です。もちろん、専門学校を卒業して大学に入ることも可能です。専門学校は「個人」や「社会」に対して、とても重要な役割を果たしています。

2)生徒の進路変更に柔軟に対応できる。

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日本の専門学校では、入学前に生徒は自身がどのコースに進むのかを決め、一般的に3年間そのコースで学ばなければなりません。そのため、専門学校に進む人は、中学校終了時点で、自分の将来を定めなければなりません。
フィンランドでは生徒は入学後に「自分の学びたいこと」と「今受けているコース」が合っていないと判断したら、先生と相談して、柔軟にコースを変えることができます。また、「3年で卒業」という考え方もないので、生徒が自分のペースで自分のやりたいことを探しながら学ぶことができます。
3)就活に向けた準備の授業
例えば、生徒は企業に申し込む履歴書を書く練習をしていました。今はフィンランドは多くがオンライン申請であり、更に動画で自分の紹介を行います。その後に面接がある流れです。日本ではリクルートインターンが同じ方式を取っていました。
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5.最後に

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フィンランドでは、キャリア形成に対してとても「柔軟」な国です。何歳でも学び直すことができる環境が整っています。また小学校段階から「あなたは何をしたいのか?」と親や先生から聞かれることが多いです。そのため、子どもたちは「自分がしたいこと」を考える機会が日本と比べると多いように感じます。

「好きこそ物の上手なれ」ということわざが日本にもあるように、フィンランドの人は、自分の仕事が「好き」で、更に「誇り」を持っているように感じました。そのためには、自分が「本当にしたいこと」と向き合える時間(余白)や「何度もでも学び直せる」場所(学校)が必要です。これを実現するためには、多くの予算が必要ですが、フィンランドの「個人の幸せ」を尊重している国のあり方は素敵だと思いました。
 
「個人」が幸せになることで、「国全体」も幸せになっていく
 
フィンランドが幸福度世界一」と呼ばれている理由の一つだと思います。
 
その秘訣は、フィンランドのキャリア教育のあり方から多くの影響を受けていると感じました。
 
本日のブログでは、フィンランド人の「自分らしく生きるキャリアの描き方」についてまとめてみました。
 
ではではモイモイ!!!!