英語を学ぶ子どもの成長過程(1歳から18歳)を辿る〜乳児期編〜
「何歳からお子様に英語を通わせようと思っていますか?」
お子様を持つ多くの親御さんが悩んでいることだと思います。2020年から英語改革が行われるにあたり、多くの家庭で子どもに英語を通わせています。Benesseの調査によると、30パーセントの子どもが英会話等の語学学校に通っています。
しかし、英語の早期教育をしている家庭の話を聞くと、逆に英語嫌いになっているお子様も出てきています。保護者の皆さんも、せっかくお子様に英語を勉強させるなら、最適な方向で効果的に学ばせてあげたいと思いますよね。
私は現在子どもが1歳から18歳まで学べる英会話教室で働いています。私は最初1歳から英語を学ぶことに対して全く理解できませんした。しかし、実際に1歳の子の成長を見る過程の中で多くの気付きがありました。あくまでも参考として英語を1歳から始める方法や英語を1歳から学ぶことでどのような変化があるのかをお伝えしていきたいと思います。
(タイトル)
1.なぜ、1歳で英語を学ぶのか?
2. どのようにして1歳の子が英語を学ぶのか?
3.子どもの変化について
1.なぜ、1歳で英語を学ぶのか?
「なぜ、1歳で英語を始めるのか?」私も最初は、1歳から英語を始める必要性は感じていませんでした。私自身も英語を始めてたのが、中学1年生の英語の授業が初めてで、その後挫折を何度も味わいながらも、今は海外を拠点にして働くことも考えているからです。「英語は何歳でも始められる。」私の中でずっと思っていたことでした。
しかし、英会話教室で実際に1歳から英語を勉強している子どもを見ていると、ある共通するものが見えてきました。「英語が楽しい」「英語が好き」という声を沢山保護者や子どもから聞くことです。そして皆んな毎週英語のレッスンを楽しみにして教室に来ます。私が働いている英会話教室は「オールイングリッシュ」です。週に1回は外国人の先生とのレッスンがあります。もちろん、3歳からは保護者の方はいません。でも子供達は外国人の先生と「楽しく」英語を勉強しています。1歳から英語を学ぶことで、「英語を学ぶ子ことが当たり前」になっていました。小さい時に、「英語=面白い、楽しい」と思えば、大きくなっても英語が好きな子に育っていました。英語の早期教育のポイントは、とにかく「英語=楽しい」と思えることだと思います。
2. どのようにして1歳児が英語を学ぶのか?
「1歳の子がどのようにして英語を学ぶのか?」 英語を学ぶのが嫌いになるんじゃないのかな?何もできないでしょ?そのように感じている方が多くいると思います。確かに、やり方を間違うと子どもは英語を学ぶことが嫌いになる可能性もあります。せっかく英語を始めるなら、お子様にとって一番「効果のある方法」でかつ「簡単に」始めていきたいと思っていると思います。これまでの経験で学んだ3つのポイントをお伝えしていきたいと思います。
1)「褒め」のマインド
英語の早期教育で1番大切にしてほしいマインドは、とにかく「褒め」です。子どもは、大好きなパパやママから褒められるととても喜びます。どうしても英語教育だと、教材費等でお金がかかってしまうので、「何でうちの子はできないんだろう。」そんな風に保護者の皆さんは思うかもしれないです。
ここで思い出して欲しいことがあります。「あなたのお子様が最初に日本語を話したときってどんな気持ちでしたか?」「子どもはどのようにして日本語を覚えましたか?」子どもって、パパやママが話している言葉を沢山聞いて、ある時急に言葉にします。この時の感動を思い出して欲しいと思います。英語学習を初めても、初めて英語を言葉にするのに1年以上かかることもあります。英語のリズムに合わせて体が動かせたり、口を動かし始めたら沢山褒めてあげて下さい。とにかく「褒め」が大事です。
2) 親子で一緒に
1歳から3歳の子どもは、パパやママの事が大好きです。子どもは、大好きなパパやママの話す言葉をよく聞いています。一緒に楽しく英語を勉強すれば、子どもも「English time」が大好きになります。子どもはパパやママが使っている言葉を真似したがります。もし、パパとママが「Thank you」「You're welcome」のように簡単な英語を家で使っていると子どもも真似して使って見たくなるものです。
英語の早期教育でよく議論されるのが「早期の英語教育が日本語の発達を遅らせるのではないか?」ということです。確かに幼い時に海外に住んで周りが全て英語の環境に身を置いたら影響も出てくると思います。しかし、日本にいれば、圧倒的に日本語の情報が多くなるので、家で「English time」を毎日15分作っても影響は出ないと感じました。私のクラスの子どもも日本語も上手に話しています。
3) オススメの教材
❶ユーチューブ(super simple songs)
これはとてもオススメです。映像もとても可愛いので、音だけでなく、映像でも楽しめます。実際に映像を見ながら、子どもは体を動かしたり、口ずさんだりしてきます。一番大切なことは、乳児期では、聞いていないようでしっかり聞いているということです。興味がないのかなと思うこともあると思いますが、この頃の子どもは全てが新しく、全てに興味関心がある時期です。英語だけでなく、色んなことをさせてあげる大切です。例えば、もし子どもが英語に全く興味を示していなくても、歯磨きをしているときや、おもちゃで遊んでいるときに流してあげるだけでも効果があります。
❷ユーチューブ(Mother Goose)
マザーグースとは、イギリスやアメリカを中心に親しまれている、英語の伝承童謡です。海外の子どもたちもこの教材で勉強しています。日本でも多くの英会話教室で取り入れています。子どもが主人公になっているので、お子様にとって親近感が湧き、興味を持ってくれる子が多いです。
❸本
子どもは「音」が出る本が大好きです。この年齢の子どもは、感覚器官を刺激する教材が適しています。音の出る絵本では、絵(視覚)や音(聴覚)からの刺激やページを開く時には手も使うので、多くの感覚器官を刺激することができます。「どんな絵本を買えばいいのか?」私は、子どもと一緒に書店に行って、子どもが興味持った絵本を買ってあげることをお勧めします。
例えば、もしお子様が車が大好きだったとします。その時は、車の音がなる本がいいと思います。次第に子どもは車が出す音を真似するようになります。英語はABCから始める必要はありません。大切なことは子どもの「好き」や「興味」を尊重することです。
3.子どもの変化について
最後に子どもの変化について簡単にまとめていきたいともいます。1歳の子どもが1年間英語を勉強すると、簡単な英語を聞いて、動けるようになったり、「bye-bye」等の簡単な言葉が話せるようになります。でもこれは、目に見える変化で、もっと大きな変化が1歳の子の中で起きています。1歳で英語を沢山聞いた子どもは、2歳3歳になった時に、綺麗な英語の音が出せるようになったり、英語を覚えるのも早くなります。日本語でも、ある時を境に多くの日本語を話せるようになる時期があると思います。それと同じで、乳児期に聞いていた英語が頭の中で貯金されていて、話せる段階になると、貯金していたものが言葉として出てくるようになります。本当に不思議に感じます。
また、1歳から英語を始めた高校生の指導に携わっていますが、聞いてみると「気づいたら英語が好きになっていた。」と話してくれました。英語の早期教育は、正しいやり方で行い「英語が好き」な子どもをこれからも育てていきたいなと思いました。
今回は「乳児期」における英語の学習方法についてまとめていきました。次回以降も「幼児期」「小学校低学年」「中学年」「高学年」「中学生」というようにまとめていきたいと思います。
Good bye!!