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英語を学ぶ子どもの成長過程(1歳から18歳)を辿る〜幼児期編〜

「幼児(3歳~6歳)の英語教育で大事なポイントとは何か?」

今回のブログでも私が勤めている英会話教室で学んだ理論と経験をもとに、家庭でできる幼児向けの英語教育のポイントについてまとめていきたいと思います。これまでに、3歳から6歳までの英会話の指導に10ヶ月間携わり、100人近くの幼児の成長を実際に指導を通して感じて来ました。

今働いている英会話教室は、❶講師が受ける研修の質が高い❷授業のカリキュラムの充実❸講師の専門性が高い❹家庭教材の充実が会員さんの満足にも繋がっています。ここでの学びを英会話教室に通えない方に向けての情報発信としてまとめてみました。また英会話教室を選ぶ際のヒントにもなると思います。

 

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前回は、乳児向けの英語教育についてまとめてみました。

前回の内容のブログはこちらになります。

educationxfinland.hatenablog.com

今回は幼稚園から始める英語教育についてまとめていきたいと思います。最近では、多くの幼稚園で英語教育が行われています。「ABC song」や「数字の歌」を体を使って覚えている園が多いです。

では、子どもが「英語が好き」になるために「家庭ではどんな英語学習をしたらいいのか?」疑問に思っている保護者の方も多いと思います。本日のブログでは、幼児期の英語教育のポイントについて紹介していきたいと思います。

 

(タイトル)

1.幼児英語教育の到達目標(目安)

2. 幼児の英語教育で大切なポイントは何か?

3.子どもの変化について

1)乳児から英語を習っていた場合

2)幼児から英語を学び始めた場合

 

1. 幼児英語教育の到達目標(目安)

 

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❶ 英語を楽しむことができる。

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とにかく幼児英語教育でも大切なことは「楽しむ」ことである。子どもたちは、「英語」を学んでいる感覚というよりも、「遊ぶ」感覚で学ぶことが大切です。家庭でできる子どもに人気の英語ゲームを紹介します。

1)ボーリングゲーム

準 備:単語のカードを洗濯場バサミでとめたもの、ボール

ルール:ボールを転がして、倒したカードを読み上げる

2)かるたゲーム

準 備:アルファベットや英単語のカード(100均)

ルール:カードを並べ、読んだカードを取るゲーム

留意点:年齢に応じてカードの枚数を増やしていく

3)ミッシングゲーム

準 備:カード(5枚程度)

ルール:①親がカードを並べる

    ②子どもは目を閉じて、親はカードを隠す

    ③子どもは無くなったカードを当てる

留意点:年齢に応じてカードの枚数を増やしていく

 

❷ アルファベットに関心を持ち、識別して正しい発音ができる。

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まずは、アルファベットの歌を暇なときに何度も流します。そのうち子どもは口ずさむようになります。それと同時並行で、❸の単語練習で、1週間で3つずつ覚えていきます。少しでもアルファベットの形を覚えて来たら、❶で紹介したゲームと組み合わせて、遊びながらアルファベットも覚えていきます。

❸ 基本的な単語や文をリピートできる。

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1週間で3つの単語を目標に練習していきます。年間で144個の英単語を覚えることができます。英単語のカードを買って、親が発音をして、子どもはリピートする練習をします。これを❶で紹介したゲームと組み合わせることで、子どもの語彙力は楽しみながら遊びながら伸びていきます。

2. 幼児の英語教育で大切なポイントは?

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❶「誉め」

乳児期と同じです。とにかく「褒め」です。褒められることで、子どもは英語を話すことが楽しくなり、自信:「できる」という自己肯定感がついていきます。

(ヨコミネ式:子どもが伸びる法則)

できるを実感するための「褒め」が大事です!!!

      ↓

① できることはおもしろい

② おもしろいから練習する

③ 練習すると上手になる

④ 上手になると大好きになる

⑤ そして次の段階にいきたくなる

❷「遊びながら学ぶ」

子どもに英語を教える必要はありません。一緒に英語で遊んであげる感覚が大切です。この頃の子どもは色々なことに興味関心を持ちます。「英語が面白い」って思ってもらうためには、「遊び」とミックスして親子一緒に学ぶことが大切です。例えば1週間に1回は15分ぐらい英語の日を作って、1で紹介した「遊び」を親子でしてみて下さい。この時のポイントは親自身も楽しむことです。そして、子どもが挑戦した時は「Good job」とハイタッチで褒めてあげてください。

❸「五感を使って学ぶ」 

幼児期は感覚器官が大きく発達する時期です。この時期に、視覚だけでなく、五感を使うことを意識して英語を学んでみて下さい。例えば、ユーチューブで音楽を聴きながら、音楽に合わせて、画面のダンスに合わせて体を動かしたり、料理をする時に材料を触ったり、嗅いだりしながら英語でも名前を言ってみたりする等いろんな場面で英語を取り入れることができます。

3. 子どもの変化について

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❶ 乳児から英語を習っていた場合

乳児期から英語を話すと、幼児期から英語を話した子に比べると、圧倒的に英語に対する意識が変わって来ます。乳児期から英語を勉強していた子は、日本語と同じように、英語を勉強することが「当たり前」に感じていました。通常は、英語の前に日本語をたくさん覚えるので、英語を話すことに違和感を覚える子が多いです。しかし、子どもにとって英語が当たり前になっているので、CDの音や大人の英語を聞いてそのままリピートすることができます。乳児期から英語を勉強していると、以下の会話ができるようになります。

(お店やさんごっこ

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これは子どもたちにとても人気の「遊び」です。実際におもちゃのお金を使って店員さんとお客さん役に分かれて行います。乳児期から英語を学んでいる生徒は、ここまでできるようになります。

先生:Hello

生徒:Hello(毎日練習)

先生:Are you hungry?(1ヶ月練習)

生徒:Yes,I am.(1ヶ月練習)

先生:What do you want to eat?(1ヶ月練習)

生徒:I want to eat hamburger.(1ヶ月練習)

先生:2 doller, please(時々練習)

生徒:Here you are.(毎日練習)

先生:Thank you. See you.(毎日練習)

生徒See you.(毎日練習)

幼児期に5往復の会話までできるようになります。子どもは時間をかけて英語を覚えていきます。

❷ 幼児から英語を学び始めた場合

先ほどの会話の例だと、文章というよりはより単語での会話になります。でも、幼児期の子供達の成長は早く、しっかりコミュニケーションを取ることができます。

(お店やさんごっこ

先生:Hello

生徒:Hello.

先生:Are you hungry?

生徒:???? Yes?

先生:What do you want to eat?

生徒:hamburger.

先生:2 doller, please

生徒:.......... 手でお金を渡す。

先生:Thank you. See you.

生徒See you.

 

何となく子どもの姿が思い浮かんだでしょうか?乳児期から英語教育を行うことで、英語を話すことへの抵抗感がほとんどなく、CDの音を正確にリピートできるようになっています。大人より、幼児期の子どもの方が正確な音でリピートすることができます。「Japanese Ennglish」が定着する前に「English」の音を覚えられるのは、幼児期の強みだと思います。

 

是非今回紹介した家庭での学習をお家でも実践してみてください!!

幼児の英語教育で一番大切なことはとにかく「褒める」ことです。「褒められる」ことで子どもは、英語が楽しくなり、次第に英語が好きになっていきます。

 

次回は小学校低学年の英語教育で大切なポイントをまとめていきます。

 

see you again!!!