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私ががっつり”英会話講師”として働いて学んだこと〜フィンランド教育の視点から考える〜

「英会話講師として働いて学んだこと」

私は今”英会話講師”として鹿児島のある教室で働いています。

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タイトルにも書いているように、私は''英会話講師''になれました。今では1歳から18歳までの子どもに英語を教えています。英語が一番苦手で、嫌いだった私が英会話講師になるまでの過程や、英会話講師で学んだ「英語を学ぶメソッド」について等をお伝えしていきたいと思います。

 

◯こんな人に読んでほしい(数回に分けてまとめていきます。)

・子どもが英語を体得していく過程を知りたい。

英語の指導方法について知りたい。(1歳から高校生まで)

・家庭でできる英語の指導方法について知りたい。

・英会話講師はどんな研修を得て先生になるのかを知りたい。

・どのような研修を受けて講師がスキルアップをしていくのかを知りたい。

・先生が自己成長できる職場環境について知りたい。

 

本日は初回ということで、私が主に英会話講師になるまでの過程についてまとめていきたいと思います。今思えば、私が英会話講師をしているのは、全く想像していませんでした。

 

(タイトル)

1. なぜ、私が英会話講師になろうと思ってのか?

2. 英会話講師になるまでの過程

3. 英会話講師として働いて、多くの人に伝えたいこと

 

1. なぜ私が英会話講師に?

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私が、英会話教室で働き始める時に、志望動機で「英語の楽しさを伝えられる講師になりたい。」と伝えたことを覚えています。悩んだ末に出てきたのがこれでした。「海外に出て、視野を広げて欲しい。」「英語でコミュニケーションができるようになって欲しい。」等色々考えましたが、最後に残ったのが、「楽しむ。」ということでした。私の英語との出会いは「英語=難しい、分からない、つまらない、不安」ここから始まりました。今でも中学校の英語の授業で、最初から分からなくて、ものすごく不安でしたが、眠っていたのを覚えています。もちろん最初の英語のテストは40点でした。誰より母が焦っていました。

この時の自分を振り返った時に、私にもステップがあったように、子どもにも英語を学んでいく過程にプロセスがあるように感じました。

❶ 英語が楽しいと感じる

❷ 英語ができるようになる

❸ 英語で身近にいる外国の人と話してみよう

❹ 海外に行ってみよう

❺ 海外が楽しいと感じる

❻ もっと外国の価値観や文化が知りたい

私の中でもこのようなフェーズがあって、今の自分がいます。私も英会話講師をしていると、どうしても「海外行ってみようよ!!」と話してしまう自分がいます。でも、立ち止まって考えてみると、「子どもが海外に行きたい!」と思えるフェーズは、もう少し先なのかも思うこともあります。まずは、目の前の子どもに「英語=楽しい!」この感覚を持たせてあげたいと思い、この志望動機にしました。今も、この考えを一番大事にして、子どもの指導に携わっています。

もう一つ付け加えると、「英語をなぜ学ぶのか?」ここを一緒に保護者や子どもと見つけていける講師になりたいと思っています。英会話に通わせる多くの保護者は「英語=大学入試や学校の成績」という目的で通わせています。私は、英語を学ぶ目的は、一人一人異なってていいと思っています。しかし、「英語を学ぶ目的=テスト、入試」だと「英語=楽しい」と感じれる人は、いわゆる勉強が好きな子どもだけが味わうことができます。でも実は、「英語が本当の意味で楽しい!」と思えるのは、外国の人と英語で話して、「英語が伝わった時」ではないでしょうか?他の習い事と違って、英会話を学んでいても、活かせる場や成長を実感できる場、英語を使う場が本当に少ないように感じます。英会話を習っているお子様が、気軽にネイティブの人と交流できるコミュニティがあればと思っています。或いは、是非英語を学んでいるお子様がいる家庭は、ホームステイを受け入れることも一つの選択肢なのかと思います。実際に、英会話に通われている会員さんでホームステイを受け入れて、何より保護者が子どもの成長を一番に実感していました。

2. 英会話講師になるまでの過程

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「英語が本当に苦手!」と思っていた私が、英会話講師になるまでの過程は全く想像もしていなかった出来事や出会いの連続でした。

 

❶ 中学校の英語のテストで40点を獲得。

❷ 高校入試に向けて、塾に通い始め、英語の楽しさを知り、一番好きな科目に。

❸ 高校では、人生で一番怖い先生と出会い、恐怖を感じ毎日2時間の英語の予習。

❹ 高校でも英語が一番得意な科目が英語になるが、聞くこと・話すことは皆無。

❺ 大学生になり、塾で英語を教え始め、指導力不足で辞めさせられる。

❻ 悔しくて、自分の苦手や「聞くこと・話すこと」を磨くために英会話教室に通う。

❼ 英語を話すことが「楽しい」と感じ、初の海外に短期留学。

❽ 海外で英語が通じ、海外に更に興味を持ち、留学という選択肢が生まれる。

❾ 2年間悩み、カンボジアに4ヶ月、フィンランドに6ヶ月の留学

⑩ 帰国して「英語を楽しく教えられる教師」になりたいと思い、英会話講師になる。

 

今思い返せば、英語を挫折から学んできたと改めて感じました。でも、もし、自分がどこかで学ぶことを辞めていたら今の自分はいないです。英語って成果がすぐに出るものではないし、習得するには、お金も多くかかります。ここで疑問が出てきます。

フィンランドでは、なぜ英会話教室は存在しないのに、英語ができる子どもが育つのか?」

日本だと、英語を取得するのにとても時間とお金が必要になります。フィンランドの子どもが英語を習得していく過程についても、またこの「英語」のコーナーからまとめていきたいと思います。

最後に、今でも私は英会話講師をしながら、レッスンに通い、英語力を磨いています。自分自身の経験や、今英会話に通っている会員さんの姿から伝えたいことをまとめてみました。

 

3. 伝えたいこと

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① 英語を体得するには「お金」と「時間」がかかるということ

英会話教室に通うと、安くても月に1万円で年間約15万円必要になります。10年続けると、150万円かかります。更に、そこから留学をすると、プラス100万円かかるので250万円にもなります。それでも*10人に3人が今英会話等の語学教室に通っています。

*以下参照

benesse.jp

② 家庭学習の重要性

一般的に何かを取得するのに10000時間かかると言われています。

英会話に通うのは週に1時間、月に4時間、これを10000時間で割るとものすごい時間がかかります。これでは、大学入試にも間に合わないです。そこで大事になってくるのが家庭での学習です。誰でもできる家庭学習についてはまた紹介していきたいと思います。大切なのは「子どもが楽しい、心地よい」と感じることです。幼少期は「英語の歌を流す」だけでも大変効果があります。保護者は何も教える必要はありません。子どもは自分で聞いて、学んでいます。

③ 「英語を実際に使う」機会の重要性

1でも伝えましたが、英会話を習っていても、なかなか使う機会がないです。だからこそ、子どもも保護者も英語が上達していると実感する前に、英会話をやめてしまう人が多いと感じます。子どもたちは英会話教室に通い、沢山「話すために必要な心構えや英語のスキル」を貯金しています。この貯金を使わないで、ずっと貯めておくのはすごく勿体無いと思います。しかし、英語を話す機会を作ろうと思えば、何かのプログラムに参加したり、海外に行かないといけない。するとお金もまたかかる。このような循環になり、なかなか実際に英語を使う機会が持てないのではないでしょうか?そこで、1つオススメするのが「ホームステイ」です。今日本中のどこでも、ホームステイを探している外国人の学生が沢山います。私も、日本の学生をフィンランドの家庭と繋ぐお手伝いをしていますが、ホームステイを受け入れる家庭の言葉が印象的でした。

「ここは、フィンランドの中でも田舎なので、学校で英語を学んでも話す機会がないんだよね。でもこうやって安心できる外国の人がお家に来てくれると、自然と英語でのコミュニケーションが生まれるよね。私たち親もこうやってホームステイで来てくれた学生とコミュニケーションを取ることで英語ができるようになったので、自分の子どもにも同じような経験をさせたいと思い、ホームステイの受け入れを行なっているよ。」

やっぱり、実体験をする大切さを感じました。

 

これから、少しずつ英語教育について私が現場で専門的に学んだことをまとめていきたいと思います。

 

 

モイモイ〜〜!!!

 

 

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