フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

フィンランドGTP第2弾 ヘルシンキの日曜日を感じる DAY2

フィンランド人にとって大切な日曜日

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フィンランドの日曜日ってどんな日曜日なの?」

もちろん、人によって日曜日の過ごし方は様々ですが、日曜日の朝を皆んなでスオメリンナ島を歩いてみました。ここで私の勤める校長先生のお話を紹介します。

▼日曜日って校長先生にとってどんな日ですか?

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「日曜日は学校で仕事をするのに適している日だよ。どうしてかと言うと、日曜日はフィンランドの先生は皆んな学校に来ないし、仕事に関するメールも全く来ないから一番仕事が捗るんだよね。やらないといけない仕事の量は変わらないから、集中できる時間に短く終わらせて、平日ゆとりを持ちながら仕事ができるようにしているよ。」

この言葉にあるように、フィンランドの人は休日はしっかり休んで平日の仕事の疲れをゆっくり癒す時間に使います。「疲れを感じた時は、しっかり休む」ことを大切にしています。

「スオメリンナ島とは?」

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スオメリンナ島とは、フィンランド世界遺産に登録されています。スオメリンナ島は、スオメンリンナの要塞は、フィンランドの首都ヘルシンキ市内に建造された海防要塞ですユネスコ世界遺産に登録されており、観光客のみでなく、地元民にとっても、美しい場所として人気があります。

 

今日は朝5時に起床して、6時の船で島へ向かいしました。船の上からフィンランドで初日の出を見ることができました。日本でも美しい景色を沢山見ることができますが、ふと足を止めて自然を楽しむ時間は少ないのではないでしょうか?フィンランドでも、日本は自然が美しい国で有名です。私も、自然を楽しむ時間を日本で作っています。

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では、早速歩いてみましょう!(^^)

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気温は15度で、少し肌寒い気候の中スオメリンナ島の散策を始めました。フィンランドは独立して100年余りで、つい最近まで、ここは戦争の舞台でした。強国スウェーデンとロシアに囲まれ、やっとの思いで独立したフィンランドだからこそ、国力を高めるために一人一人への教育への投資が始まりました。国民も、一人一人の教育に投資することに納得しています。歴史的な背景からも、なぜフィンランドが人材に投資しているのかを感じることができると思います。そんな歴史の話はさておき、夏から秋への季節の変わり目のフィンランドはとても過ごしやすい気候でした。鳥のさえずりが聞こえてきたり、目の前をウサギが走っていたり、ベリーがなっていたり、自然に囲まれた環境の中を歩いてお腹も空いてきました。

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そしてお腹が空いたところで、ホテルの朝食です!

私たちが泊まるホテルの朝食は格別で、ビュッフェ形式で美味しいご飯を頂きます。こちらが本日のホテルの朝ごはんになります。

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朝食をゆっくり食べて、いよいよ研修の町Iisalmiに出発になります。電車で5時間かけてフィンランドの北に向かいます。5時間の移動は少し長いように感じると思いますが、フィンランドで流行っているカードゲームを通して仲を深めたり、研修先の小学校で行うワークショップの準備を行いました。

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フィンランドでの電車の中ではWi-fiもバッチリ使えます。

5時間の移動を得て、ようやくIisalmiに到着しました。

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Iisalmiは人口が1万4千人規模のフィンランドの中では中規模の町になります。Iisalmiの町に着いてからは、一人一人が自分の気の向くままに活動をしていきます。印象深かったのは、日本文化のワークショップ「染め物」で必要な道具を現地で調達していました。このグループのワークショップはとても特徴的で、現地でブルーベリーを調達して日本文化である染め物の授業を行います。

「なぜ、フィンランドで日本文化のワークショップをするのか?」

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もちろん、異文化交流も目的としていますが、現地の先生は日本の教材で面白いものを積極的に授業の参考に取り入れてくれます。お互いの国の教材の良さをシェアしていくスタイルが素敵な教師間の交流になっています(^^)

IIsalmiで美味しい晩御飯(ピザ)を食べて、いよいよこのプログラムで大事なリフレクションタイムの時間になりました。

「リフレクションタイムとは何か?」

このリフレクションタイムの目的は大きく2つあります。

① 一人一人が持っている教育への問いを深め、学び合うこと。

② 繋がり続けられる仲間になること。

①に関しては、明日からの学校視察でどんな視点を持って訪問をするのかを考え、

②に関しては、アイスブレイクを通して仲を深めて行きました。

本日のアイスブレイクは「似顔絵リレー」です。大小2つの円を作り、外回りで一筆書き5秒で似顔絵を書いて、この絵が誰なのかを当てるゲームです。このゲームの奥深いところは、会って2日目の私たち、お互いに面と向かって絵を描くのは少し遠慮があったり、恥ずかしがったり、、、でもしっかり描かないと、、、2日間で感じた一人一人の印象が絵の中に溢れてきます。お互いのことを信頼して、尊重しているからこそ、このアイスブレイクの時間が笑い溢れる素敵な時間になりました。更に、このアイスブレイクはこのプログラムに参加している、ある男の子が、全体の雰囲気を感じて決めてくれました。ここにいる一人一人が素敵な趣味や個性を持っているのを感じて、これからの1週間の楽しみが膨らむ時間になりました。

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リフレクションタイムを終えて、ここからはフリータイムです。一人一人興味関心は異なり、一人一人が好きなことをして過ごします。

 

▼例えば・・・

・大好きなイギリスで買ってきた紅茶を振舞ってくれる人と美味しい紅茶をシェア。

・悩みをここに集まった仲間に質問してみて、色々な視点から自分を見つめてみる時間。

 

2日目にして、素敵な時間が自然に生まれています。

大好きなことを、ここに集まった仲間ととことん語り合う時間は本当に素敵です(^^)

この1週間は、何か起きそうな予感がします。

 

本日のブログでは、「フィンランドの日曜日」というテーマでまとめてみました。

明日からいよいよ学校現場での視察研修が本格的に始まります。

明日からのブログを楽しみにしていて下さいね。

 

モイモイ。