フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

【フィンランド教育2.0】フィンランド教育をどのように沖永良部に還元していくのか?

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【御礼】

2020年8月4日にスタートしたクラウドファンディングの挑戦。無事に目標金額に到達し、スタートラインに立つことができました。皆さんの温かいメッセージと応援でスタートラインに立てています。本当にありがとうございます。これから、地域、行政、学校現場と協同で、地域に根差した「幸せな自立」を育む教育を地域の中でゆっくりと育んでいきたいと思います。

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【離島教育の挑戦!NEW!】南の島で遊ぶように学んで暮らすアトリエシェアハウスを拠点に、奄美の教育魅力化を!


改めて現在、教育コーディネーターとして沖永良部島で活動をしています(ちかちゃん)です。沖永良部に移住してきて6ヶ月目を迎えました。本日のブログでは、改めて私が沖永良部島でこれからどんなことを行っていくのかを北欧で学んだことと合わせてまとめていきたいと思います。
2020年9月から【フィンランド教育2.0】として、北欧で学んだことをどう日本の社会の中で実践していくのかについてもまとめていきたいと思っています。この【フィンランド教育2.0】は、あくまでも日本の現場に出た1年目の私が書いてある内容になります。是非、読んで頂いた皆さんからも色々な意見(フィードバック)を頂きながら、ブログを通じても皆さんとコミュニケーションを取る機会になればと思っています。

*このブログでは、あくまでも私(個人)の想い(ミッション)も合わせて書いてあります。

私の肩書きである「地域の教育コーディネーター」について最初にまとめたブログはこちらになります。

1.  「私」のミッション

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 私の人生のミッションは、「子どもたちが幸せな自立」を育める文化を社会の中に少しずつ育んでいくことです。

 私がこのミッションと出会ったのは、沖永良部島、塾、フィンランドでの教員経験がきっかけになっています。また、私が最初に、日本の教育を社会問題として意識し始めたのは、大学2年次に沖永良部島渡航したことがきっかけでした。初めて私が沖永良部島に訪れた時に、島の人から色々な話を聞きました。

(島の教育の機会均等)

沖永良部島は、とっても自然も豊かで、魅力ある教育環境だけど、離島であることから社会との繋がりが少なかったり、都会のように塾やフリースクールもなくて、、、」私が、この言葉を聞いた時に、初めて同じ日本の中でも「地域」によって受けられる教育機会の格差があることを知りました。

フィンランドの教育の機会均等)

その一方で、フィンランドでは、「生まれた地域や家庭環境に関係なく、等しく教育を受けられる機会を保障すること」を教育の軸に置いています。実際に、昨年度にフィンランドで世界最年少の女性首相が誕生しました。職員室での話によると、マリン氏は貧しい家庭環境の中で暮らしを経て、首相になりました。このことからも、フィンランドでは、教育の機会均等が社会全体の中に根付いていることが分かります。

(日本の塾文化)
また、塾で勤めていた時には、日本が受験社会であることを目の当たりにしました。偏差値によって、将来が左右される現状を知りました。そして、塾に通うことができるのは、「家庭」環境(社会関係資本)に大きく影響します。経済的にゆとりのある家庭は、子どもを英会話や塾等に通わせて、少しでも偏差値の高い学校へ進学させる。家庭環境によって、受けられる教育の機会に大きな差があることを知りました。

フィンランドの塾文化)

その一方で、フィンランドには塾はほとんど存在していません。また、私立の学校も全体の1%で殆どの子どもが公立の学校に通います。近年、法学部や医学部等の専門学校に進学させるための塾がフィンランドでも生まれていますが、このことを私が勤めていた職員室では、議論されていました。「フィンランドは今、間違った方向に向かおうとしている。あまりこの動きは賛成できない。誰もが通うことのできる公教育で、子ども一人一人が幸せな自立を育める公教育をつくることが大切。」社会全体として、教育の機会均等を大切にしているのが、職員室の対話の中からも伝わってきました。

このような経験を経て、私は今のミッションに出会いました。

「日本の社会の中で生まれた地域や家庭環境に関係なく、子ども一人一人が幸せな自立を育んでいける社会をどのように創っていくのか。」

ここからは、もっと具体的に私が北欧でみてきた「教育の機会均等」の社会についてまとめていきたいと思います。

2. 私が北欧でみてきた「教育の機会均等」の社会

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私は大学の授業を受けて「フィンランドは公教育だけで教育の機会均等を実現している。」と感じていました。しかし、実際に私がフィンランドでみてきたのは、地域の中で、学校と行政と家庭と地域が連携し、適切に役割分担された社会でした。

現在は、地域の教育コーディネーターとして活動しているので、本ブログでは地域を拠点にまとめていきたいと思います。

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フィンランドの地域には、どの地域にもユースセンターと呼ばれる若者の居場所や、地域の中のスポーツコミュニティーの中で、子どもたちが好きなアクティビティーができるコミュニティーが多数存在しています。これらの施設やコミュニティーの多くは行政が予算を出すことで、誰もが無料で参加できる仕組みになっています。この仕組みに詳しくついて知りたい方は、下記のブログをご覧いただけたらと思います。

▶︎スポーツコミュニティーに関する詳細はこちら

▼ユースセンターに関する詳細はこちら

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また、地域と学校も適切に自然なカタチで連携をしています。具体的に、ユースセンターで働くユースワーカーは、日常的にコーヒーやパンを持って近くの学校を訪問しています。そして、ユースワーカーは、コーヒーを飲みながら、子どもたちとコミュニケーションをとっています。「最近学校はどう?」と先生でも友達でも親でも「斜めの関係」である大人が問いかけることで、子どもたちにとっても心を許せる存在になっています。

また、地域のコミュニティー(スポーツ/音楽/芸術)のために、学校は地域に学校の施設(体育館/教室/音楽室/技術室等)を開放しています。学校の設備を地域に開放することで、日常的に地域の方と学校が交流する接点になり、また地域の大人が子どもたちに放課後のワークショップを行なっていることもしばしばありました。

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最後に家庭と地域の関係性についてです。地域のスポーツコミュニティーは子どもだけでなく、大人にとっても居場所になっています。フィンランドでは、一人当たりのスポーツ人口が世界一になっており、その理由は大人も子どもも好きなことを放課後にできるコミュニティーとゆとりがあるからです。
その仕組みは、子どもに「何か」を教えることが好きな大人が地域の中にいた時に、その大人を中心にコミュニティーが誕生します。親は、自分の好きな趣味をコミュニティーを作って楽しみ、子は自分が好きなコミュニティーで放課後を過ごします。まさに、社会の中で一人一人にあるゆとりが、自然なカタチで地域の中にコミュニティーを作っていました。

3. これから沖永良部島で創っていきたい社会

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私は、これから学校と行政と家庭と地域が連携し、地域に根差したカタチ「子どもたちが幸せな自立」を育める地域コミュニティーを作っていきたいと考えています。

まだ、構想段階ですが、地域の子どもたちが「幸せな自立」を育めるように、放課後や土日に「好き」を育める「探究のまなび場」を教育企業「lightful」と連携して作っていきます。
北欧の教育をそのまま日本に取り入れることは難しくても、沖永良部に根差したカタチで、地域、学校、行政と一緒に丁寧に作っていきたいと思いました。

▼プロジェクトの詳細をまとめた動画はこちらです。


【離島教育の挑戦!NEW!】南の島で遊ぶように学んで暮らすアトリエシェアハウスを拠点に、奄美の教育魅力化を!


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


2020年北欧で学び、改めて日本の教育現場や地域の中で取り入れられそうな事例を少しずつまとめていきたいと思います。

フィンランド教育2.0】スタートです!
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