フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

「ついに!フリースクールに通う男の子、学校に登校?」

中学1年生の男の子がフリースクールに通い始めて2週間が経とうとしています。

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少しずつ彼の心の中に変化が生まれようとしています。

小学3年生から不登校だった彼が、中学1年生にしてフリースクールと出会いました。

恐らく彼にとって、初めての学校や家族以外の人で受け入れられた居場所になったのではないでしょうか。

最近の彼の変化ですが、N高について自分で調べて、「実際にN高生と話してみたい」と私たちに相談をしてくれました。そして実際に、N高に通う高校3年生の男の子とzoomを使って交流兼質問会を行いました。

これまで、家の中で過ごして来た男の子が、自宅でネットを通してN高等の色んな選択肢を自分で調べ、実際にオンラインで交流ができるようになりました。

印象的だった質問はこちらです。

(N高生との会話)

子:「N高校はどんなところか?」=N高への興味

N:「大学のような学び方で、自分で計画を立てながらオンライン上で学習をすることができる。自分でやりたいことをしながら、高校の学習を家で行うことができる。」

子:「N高は、どんな人が通っているのか?」=自分でも通えるのかな?

N:「陰と陽だね〜起業したい人がいたり、アイドルの人がいたり、中学校の頃に学校と合わない人が来ていたり〜と。。」

子:「N高校は、N高生と関わる機会はあるのか?」人との繋がりへの関心と不安

N:「多くはないけど、時々あるよ。例えば、ニコニコチョウカイギで歌ったり、ドラクエ10で遠足があったりするよ。他にも、スクーリング(1年目:沖縄、2年目:福岡)で色んなN高生と関わる機会があるよ。」

子:「N高では、友達ができるのか?」=友達を作ることへの不安と期待

N:「オンラインのアプリのslackを使って、共通の趣味を持つ人と友達になることはできるよ。」

子:「ストレートに聞くのですが、N高は楽しいのか?」=N高への興味

N:「楽しいかと言われると、N高自体が楽しいわけではない。自分で、N高の自由な時間や環境をどう使うかで、楽しめるかどうかが変わってくる。」

子:「なるほど〜結局は自分次第ということか。」

この2人のやり取りの中に、彼の色んな感情が読み取れる気がします。

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今公立の中学校に行ってない彼が、将来のことを考えて、通信制のN高について興味を持ちました。彼の中で気になっているのは、自分がこれから先どんな人生を歩んでいくのか?いずれは自立して行かないといけない。しかし、一歩踏み出すと、人とのコミュニケーションを取る必要性が出てくる。

このN高生との会話の中で、彼はN高を進学先として選択したとしても、「人とのコミュニケーションがあること。」「自分と同じ共通の趣味がある人とは話せるかもしれない。」色んな感情が頭を巡ったと思います。

そんな彼のお母さんから朝連絡がありました。

「学校に行きました。」

正直、驚きました。

「なぜ、彼は学校への一歩を踏み出したのか?」

彼のこれまでとこれからのステップについて考えてみました。

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① 家からの脱出(自宅)

これまでの生活空間の中心にあった自宅。

② 新しい居場所で過ごす

②-1 個別学習が中心(自宅以外で一人で過ごす)

最初は一人でユーチューブを見たり、音楽を聞いて過ごす。プログラミング学習も一人で行います。

②-2 協働学習が中心(自宅以外で一緒に活動をして過ごす)

人生ゲームやクアルトというボードゲーム、キャッチボールというように一緒に学習をすることに楽しみを感じる。

③ 将来のことを考える→調べる(社会に興味を持つ)

ネットで一人でN高について調べる。「N高生と話してみたい。」と相談。

④ 実際にN高に通う生徒とオンライン上で話す(オンライン上で社会と繋がる)

⑤ 学校に行く(実際に社会と繋がる)

 実際に学校へ一歩踏み出す。

このように日々小さい変化ですが、少しずつ彼の中で行動範囲が広くなっているのが分かります。学校に行くのはあくまで手段であり、目標ではありません。

大切なことは、「その子がその子らしく自由に生きる力を身につけること」です。

慌てることなく、一人一人に合わせて、歩んで行くことが大切です。

 

本日のブログでは、自宅にいた男の子が、フリースクールに通い、学校へと一歩踏み出す姿についてまとめて見ました。

 

ここまで読んで頂き有難うございました。