フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

フィンランドの学校現場を視察する方法

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フィンランドの学校現場を視察したい!でもどうやって?」

「仲介料が高すぎるから、何とか無料で視察できる方法を探りたい!」

このような質問を受ける機会が多いです。そこで、私がこれまでに出会ったフィンランドの学校現場を視察した人の10パターンの視察方法をご紹介していきたいと思います。金銭面・安全面・期間・学びの質・準備期間の観点でまとめていきます。

1. 現地の受け入れ状況

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現地の学校の受け入れ状況としては、現在無料で現地の学校に入ることは難しくなってきています。理由として、フィンランドでは、近年世界から教育先進国として注目を浴び、ヘルシンキの附属学校では毎日世界から教育関係者が訪問し、学校視察が観光ビジネスになっております。そこで、フィンランド政府は、現地の子どもの学びに支障が出ないように、公式(個人の受け入れは不可)な受け入れのみを行なっております。(特に都市部)そして、受け入れの際は、人数や滞在時間等に応じて、訪問料(半日で約2万円/1人)を頂くように法律で定められました。理由としては、訪問者が来ることで、現地の先生は訪問者の対応をする必要があり、代わりの先生を雇わなければならない等が挙げられます。このことに関しては、これからフィンランドの学校現場を訪れたい人には、大前提として知っておいて欲しいことです。

フィンランドの学校現場を訪問依頼をする際に大切な心構え

・訪問にはお金がかかること。

・訪問目的を明確に伝えること。

・現地の先生・子どもの支障にならないような心構え。

現地の校長先生から理解のある人だと思われ、受け入れの可能性が高まります。

2. 私がフィンランドの学校現場に入った方法

私は2017年の9月から2018年の3月までフィンランドの学校現場で教育実習をしてきました。

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私が教育実習をしたフィンランドの小学校

私が学校現場にフィンランドの学校現場に入る手段として使ったのが、IIPというエージェントです。メリットとデメリットを紹介していきます。〇メリット

・安心して自分の希望する海外の教育現場に入ることができる。

(希望する学校の紹介、滞在場所、ビザ取得の完全サポート)

・学校現場に入ると、一教員として関わることができるのでホンモノの教育現場を体験できる。

〇デメリット

・金額(100万近くの仲介料)

・自分の希望する学校現場に行けないこともある。

私自身もこの教育留学プログラムを利用するに当たり、金銭面で沢山悩みました。そこで、金銭面をサポートしてくれる奨学金制度(飛び立て留学JAPAN)を使って一歩前に踏み出すことを決意しました。結果的に飛びたて留学JAPANに採用される目標は叶いませんでしたが、これに挑戦することで、大学の奨学金で留学することが出来ました。

3.その他の学校現場に入る方法

長期(6ヶ月以上)で留学したい

◎ エージェント×返済不要の奨学金制度(飛び立て留学JAPAN等)

(評価:金銭面◎・安全面◎・期間◎・学びの質◎・準備期間:長い・難易度:高い)

私の友人もこのモデルで留学をしている学生が多いです。エージェントの相場は半年で100万円程度です。金銭面がネックになるのですが、飛び立て留学JAPANは学生の海外留学の支援をしており、最大で300万円の支援をしてくれます。飛び立ての準備期間は1年間程で、じっくり留学計画を練り上げることで留学の質も高まります。また、難易度は全国の熱意のある学生の中から5倍の倍率なので、難易度はかなり高いです。

◎ 大学の交換留学

(評価:金銭面◯・安全面◎・期間◎・学びの質◎・準備期間:長い・難易度:高い)

大学の交換留学制度です。フィンランドの大学で教育をアカデミックに学びながら、大学に附属している学校でインターンを行うことができます。もし、理論と実践を往復しながら学びたい方にお勧めです。但し、大学にフィンランド教育学部が提携校としてなければ難しい現状があります。高校生の進路を決める段階から、大学の提携校を調べることをお勧めします。

◎ エージェント

(評価:金銭面×・安全面◎・期間◎・学びの質◎・準備期間:短い・難易度:低い)

エージェントのみで留学する一番のハードルは金銭面です。1つの学校と繋いでもらうのに、半年間のインターンで100万円の仲介料が相場になります。

IIP(6ヶ月以上推奨)

ICYE(6ヶ月以上推奨)

中期(2週間〜3ヶ月以内)で留学したい

◎ スタツア参加→ホームステイ

◎ エージェント:KOTORI(3ヶ月まで)

短期(1週間以内)で参加したい

◎海外教育実習プログラム

● 学生向け:Global Teacher Program(詳細はクリック)

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スタディーツアー等のプログラム

● 社会人向け:エクスぺリンスツアー(主催:cokowill)

▼詳細はこちら

● 社会人向け:カモメ大学

▼詳細はこちら

●社会人向け:先生の学校

▼詳細はこちら

◎個人で学校現場に直接アポイント

● ネットで検索して直接メールで依頼

(評価:金銭面◎・安全面△・期間△・学びの質△・準備期間:長い・難易度:高い)

方法:Facebookグループに投稿、掲示板、自治体のHP検索→メール)

実際に私の友人でfacebookやネットの掲示板で情報を流し、現場の先生とのアポイントを得ていました。現場としては、「100投稿して1返信という確率」です。やはり、現地に一度直接行って、繋がりを作る、或いは友人の紹介がスムーズにアポを取ることができます。もし、このやり方に挑戦したい方は、Googleで「自治体名 kaupunki koulu:参考リンク」 と検索すると、自治体のHPの中に学校のメールアドレスを入手することができます。この時に、「自分は何者なのか?」ということを伝えるプロフィールシートの作成は必須になります。

Facebookグループで、自分の行きたい国、訪問目的を発信

(評価:金銭面◎・安全面△・期間△・学びの質△・準備期間:運・難易度:運)

例:TravelBook〜海外好きが集まるFacebookグループ〜

これは、世界一周をしている人にオススメの方法です。大切なことは、「自分のしたいこと」をしっかりと周りの人(文章上)に伝えることです。文章に想いをのせることで、繋いでくれる人が出てくると思います!

 

● 学校現場に直接訪問して、校長先生に訪問目的をプレゼン

(評価:金銭面◎・安全面△・期間△・学びの質△・準備期間:普通・難易度:高い)

実際に、私の友人の一人に現地の学校を周り、直接校長先生と繋いでもらって学校訪問をしている人がいました。確率的には、6分の1の確率で短期での学校訪問を受け入れてくれたみたいです。メールだと100分の1ですが、直接訪問している熱量から比較的受け入れてくれる学校が多いと感じました。旅のついでに学校訪問をしたい方は、プレゼンを準備して綺麗めな格好で学校に訪問してみて下さい。

● 友人の繋がりの紹介

(評価:金銭面◯・安全面◯・期間◯・学びの質◎・準備期間:普通・難易度:普通)

フィンランド等のヨーロッパ諸国は「信頼」という文化を大切にしています。同じ学校に訪問やインターンの依頼を出しても友人の紹介と、0からの紹介では現場の受け入れが可能かどうか大きく左右されます。実際に私もフィンランドの学校現場を30校視察したのですが、全て現地の先生の繋がりからでした。もし、友人の紹介であっても、ここまで話してきたように、現地の学校を訪問するには訪問料金がかかるという認識は必要になります。そして、もし無料で受け入れてくれた場合は、是非現地の子どもにとってプラスになるような日本文化の紹介や、日本語の授業を現地の先生にお願いしてみるといいと思います。訪問者にとっても、現地の先生・こどもにとってもWinWinになるように心掛けてみると、現地の先生も私たちの学びに協力してくれると思います。

● 現地の教育ボランティア : 4H

(評価:金銭面◎・安全面?・期間?・学びの質?・準備期間?・難易度?)

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4Hという現地の子どもの体験学習を手伝うボランティアがあります。まだ、詳細はわからないので、情報が入り次第発信していきます。

 

本日のブログでは、「フィンランドの学校現場を視察したい」と思っている方向けに、私がこれまでに出会ったフィンランドの学校現場を視察した友人の10パターンの視察方法をご紹介していきたいと思います。

 

フィンランドの学校現場視察に関してご相談がある場合は、以下のLINE@に気軽にご連絡いただけたらと思います。

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「百聞は一見に如かず」という言葉があるように、日本で手に入るフィンランド教育の情報と実際に自分の目で現地で確かめるのでは、全く違います。是非、日本の教育を見つめ直したい。違う視点で教育を見て見たい方は、一歩踏み出して現地の学校を訪れて欲しいと思います。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。