フィンランドの学校に行こう!

フィンランドの教育を通して日本の教育を見つめ直す。

未来の学校の在り方〜これから作るフリースクールの理念〜

「このフリースクールは誰の何を幸せにするのか?」

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*写真はフィンランドの子供達の授業風景です。ソファに座って学ぶ子どももいれば、床に座って学んでいる子どもたちもいます。「どうやったら自分は集中できるのか?」も子ども自身で選びながら学んでいきます。

これまでに、私はフィンランドやオランダの学校を訪れて、様々な教育制度を見てきました。日本の不登校支援の現状を外の世界の事例と比較しながら、「不登校支援」とこれからのフリースクールの在り方について本ブログではまとめていきたいと思います。

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フィンランド不登校支援

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Q:「フィンランドには不登校の子どもはいるのか?」

A:「学校に通えなくなる子どもはいます。」

Q:「では、どのように支援をしているのか?」

A:「色々な形で不登校の子どものサポートを行っています。」(日本と同じ)

そもそも学校と合わない子どもに問題があるという考えではなく、その子に合った環境を整えるという考え方を大切にしています。その子を学校に適応させるというよりは、その子に合う環境を私たちが整えてあげる考え方です。また、不登校になってから対処するというよりは、その子が感じる違和感を早い段階で把握し、予防的に対処していきます。具体例を挙げて説明をしていきます。

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事例① 勉強が分からなくなり、授業中に集中できない子どもがいる事例

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対処の方法は、子どもによって異なりますが、集団での指導から個別の指導一時的に移行します。分からないことを放っておくのではなく、低学年の段階から個別指導を取り入れて、公立の学校の中で丁寧に対応して行きます。主に指導するのは、TA(ティーチングアシスタント)の先生です。TAになるためには、研修もあり、校長先生の裁量で学校の実態に合わせてTAを雇用して学校現場に入って子どもをサポートして行きます。

日本で取り入れるなら???

今コミュニティスクールが増えてきています。大阪にある大空小学校では、地域で子どもを育てています。また、私が住んでいる鹿児島県でも学校支援ボランティアで大学生や地域の方が公立の学校現場に入り、子どもの支援を行っています。

 

事例② 集団の環境が合わない子ども(中学生)の事例

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中学校に上がり、集団の環境が合わないと感じる子どもは、ある一定数出てきます。見極めが難しいですが、対応の一つとして、一時的に学校内にある「少人数学級」に通います。(通級のような場所)週の中で3日は通常学級で授業を受け、2日は少人数学級で学ぶという選択を生徒自身で選択することができます。もちろん専門のカウンセラーと相談して決定します。フィンランドでは、「環境に合わない子が悪いのではなく、周りの環境を整えてあげる事で、その子も自分たちと同じように学べる」という考え方が子どもたちにも理解されているように感じました。

→日本で取り入れるなら???

日本で通級に通う事は、「自分は周りと違う」という感覚をどうしても持ってしまいます。もし、今日本の中で増えてきている「フリースクール」を学校が「出席」と認めてくれれば、子どもは自分に合う学びの場を選択できるようになります。学校ではないので、子どもも周りの目を気にせずに、安心して通うことができます。週に2日はフリースクールで学び、3日は公立の学校で学ぶという柔軟な学び「子どもにとっての余白」ができたらいいなと思っています。

 

まだまだ事例はたくさんありますが、フィンランドでは、そもそも学校という環境に合わない子どもが悪いという考え方ではなく、その子にあった環境を整えることを大切にしています。そして、もし子どもが学校という環境に合わない場合は、公立の学校にいる心理カウンセラーや特別支援の先生が外部の機関と連携を取ります。これが出来るのも、親が学校を「信頼」しているからです。もちろん、フィンランドの学校では全ての問題が解決されているわけではないですが、学べることもあります。

 

オランダの不登校支援

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私は、オランダの学校と家庭を訪れた時に、次の質問を「日本でいう不登校の子どものお母さん」に投げかけてみました。

前提:オランダは究極の学校選択制をとっています。

Q:「もし、自分の子どもが学校に行かなくなったらどうしますか?」

A:「その子に合った学校を探すわ。或いは一定期間は家で教えるかな。」

Q:「そもそもオランダには不登校という考え方はあるのか?」

A:「日本でいう不登校という考え方とはちょっと違うかな。」

Q:「どういう意味でしょうか?」

A:「学校に行かなくなったのは、うちの子どもはこの学校と合わなかっただけで、この子にあった場所を探すわ。そしたら学校にまた通えるようになるでしょ。」

事例① 学校に行きたくない子どもがいる事例

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この家庭の子どもは、週に3日はA SCHOOL、週に2日はB SCHOOLというように2つの学校に通っていました。話を聞いてみると、この子はIQが高く、集団よりは個別での指導で伸びるとお母さんは話します。でも、将来自立して行きていくためにも、集団の中でも生活する力は大切。結果として、週に3日は、集団の中で学ぶA SCHOOL、週に2日は個別指導のB SCHOOLに通う選択肢をとっていました。

 

これはあくまでも1つの事例ですが、子どもが学ぶ環境を親が選択するのはチャレンジングにも感じました。親の教育への知識や関心で子どもの学力が決まってしまうリスクも感じました。しかし、選択制となった事で、教育熱心な親も多いです。その様子は学校の送り迎えにも現れます。ほとんどの親が子どもの学校の送り迎えを行っています。また、学校の中にボランティアで入る親も多い特徴がありました。

学校と家庭との協働が前提で成り立っているオランダの学校、そして不登校という考え方はなく、その子に合った学習環境を整えるという考え方。やはり、環境を整えるという考え方はフィンランドもオランダも共通していると感じました。

 

日本の不登校支援

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最後に日本の不登校支援についてまとめていきます。

Q:「日本の不登校児童は何人いるのか?」

A:「約12万人。」 

Q:「どのように不登校支援をしてるのか?」

A:「適応指導教室フリースクールに通う子も増えてきています。」

Q:「実際にこのような機関を利用しているのは、全体の何%程なのか?」

A:「約10%」

Q:「なぜ、利用しないのか?」

A:「自分の子どもを不登校=良くないと認めたくない。」

また、フリースクールに通っても、出席を認める基準を、なかなか満たせなかったりする等で、次の進学に影響が出てしまうので、頑張って子どもを公立の学校に通わせようとする考えが根付いています。

今の日本の教育システムに疑問を持っている方も少しずつ増えてきていると思います。では、学校以外の場所(=フリースクール)として私たちがどのような理念を持ってしていくのか?を最後にまとめて終わろうと思います。

 

  - これからのフリースクールの在り方

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 私たちは、フリースクールとして次のような理念を持って動いていこうと話し合いの中で決まりました。

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あくまでも、「独立」ではなく「協働」をベースにして動いていこうという話になりました。今ある「サランセンター」はこれまでの信頼から、鹿児島県の教育委員会や沖永良部の学校とも信頼関係があります。学校と「協働」という意味は、あくまでも私たちは、不登校の子どもが「学校に戻れるようにサポートする」考え方ではありますが、プラスに捉えると、子どもたちが学校以外の場所で学ぶことを認められることになります。そうすることで、子どもが学びの場として学校以外の場を選択できるようになります。具体的には・・・

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このように、これまで「学びの場=学校」つまり、「学校に行けないこと=良くない」という考え方が「学びの場=学校外」つまり、「学校に行けない=その子に合った学びの場がある。」という考え方が広がって行けたらと思います。

私たちフリースクールが、学校、子ども、保護者をハッピーにできる場に慣れたらと思います。詳しくはまた別のブログでまとめたいと思います!(^^)

 

最後に伝えたいことは、

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ここまで読んでいただきありがとうございました。

対話をすることの重要性〜ティールのチーム作り

「これからどんなチームを作って行くのか?」

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*フィンランドの職員室の風景


本日は、第1回のスタッフ全体ミーティングが行われました!

本ブログでは「チーム作り」について、私が実際に見てきたフィンランドの職員室とティール組織と絡めてまとめていきたいと思います。

 

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フィンランドの職員室の視点

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フィンランドの職員室で大切にしていることを現地の校長先生に尋ねて見ました。

「なぜ、私がこの質問を校長先生にしたのか?」

フィンランドの学校でのインターン初日の出来事)

私は、職員室に入り、とても緊張していました。

そんな時、後ろに40歳ぐらいに見える男性の方が職員室に入ってきました。

私は「Hello!」と普通に挨拶をしました。

すると、周りにいる先生が一言。

「彼がこの学校の校長先生です(^^)」

私は驚きました。

「ごめんなさい。校長先生と気付かなかったです。」

反射的にこの言葉が出てきました。

そして、校長先生の次の一言がココを「私の居場所」にしてくれました。

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私は、ここの校長先生の最初の一言で、この学校に「居場所=安心・安全」を感じることが出来ました。

数ヶ月が経ち、改めてフィンランドの職員室で大切にしていることを校長先生に尋ねて見ました。

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一番大切にしていることは、「職員が全員安心して働きやすい環境を整えること」です。具体的には、職員室内では、校長先生も清掃員も立場は関係なく、皆んなが働きやすい環境を目指していました。フィンランドの職員室では、誰が校長先生なのか正直分からない位、職員と校長先生はフラットに関わっています。

また、物事の意思決定も担任の先生に委ねられています。

例えば、どの教科書を使うのか、カリキュラムはどうするのか、先生の働く時間等、全てが担任の先生に委ねられています。一人一人の先生に裁量が委ねられているので、一人一人の先生のモチベーションも高いように感じました。

これが成り立っているのも、普段から、気軽に相談ができる関係性、それによるお互いの信頼関係が成り立たせているように感じました。

 

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「気軽に相談できる雰囲気作り」のために、フィンランドの職員室は、どの学校を訪れても「対話」がしやすい環境が整っていました。

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共通して置いてあるものは、コーヒーマシーンお互いの顔が見えるように設置されたソファです。日常的に「対話」をすることで、最終的に全員がお互いの強みを生かして、主体的に動ける集団になっていました。

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ティール組織の視点

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ティール組織では、自主経営・全体性・存在目的を大切にしています。

チームで動いていく上で、最上位の目標である「存在目的」を全体で共有した上で、

一人一人が主体的に考えて動いていくことが大切になります。

個人的には、フィンランドの職員室はティール組織の段階にあると感じました。

 

・これからの私たちのチーム作り

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さて、本日は、第1回のスタッフ全体ミーティングが行われました!

本日の話し合いの中心に上がった議題は2点です。

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① 私たちの組織の存在目的

幸福度世界一であるフィンランドとオランダの「不登校対応」事例と絡めてまとめてみました。

「そもそもフィンランドやオランダには不登校という概念はあるのか?」

私が不登校への考え方が変わった事例をまとめてみました。

最後に私たちがこれから立ち上げる「フリースクールの在り方」についてまとめてみました。キーワードは「協働」です。

educationxfinland.hatenablog.com

② 一人一人の存在意義

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「私がこのチームでできることはあるのか?」

本日のミーティングでチームの先生の一人が本音を話してくれました。
新体制で動き始めて、これまでの1年間で動いてきた流れから、大きく方向転換を行いました。これまでは、退職をした元保育士の先生2人が1年間かけて、大切に子どもの指導に携わってきました。新体制が始まり、私たちも手探りの中で新しい方向性に向かって動いていました。

「私がこのチームでできることはあるのか?」

この一言には、多くのメッセージが込められているように感じました。

私たちの目的は「子どもの成長」「子どもの幸せ」と共通であるのにも関わらず、「協同」という大切なことが抜け落ちていました。

今ここには、2人の若手の先生と2人のベテランの先生がいます。

一人一人が異なる力を持っています。これからチーム作りをしていく上で、「対話」をベースにして、1人1人の強みを生かしていけるチーム作りをしていきたいと思いました。

本日も教室の配置を変えていると、とても素敵なイラストが出てきました。

恐らく、一緒に働いている保育士さんが書いてくれたものです。まずは、お互いのことをもっと知ることが大切だと気づきました。

 

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まずは「対話」を通して「一人一人の強み」を知り、一人一人の価値が最大限に発揮される関係性をつくっていきます。

 

明日からは、英会話教室がスタートします!

 

ここまで読んでいただき有難うございました。

 

プロジェクトアドベンチャー導入と今後の展望

「自分を表現できる人になって欲しい。」

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本日から、活動の中にプロジェクトアドベンチャーを取り入れはじめました。

Q:「なぜ、プロジェクトアドベンチャーを取り入れようと思ったのか?」

A:「今サランセンター に通っている子ども達は、極端に自己肯定感が低い子ども達が多いです。本当は素晴らしい力を持っているのに、何かをしようとすると、周りと比べてしまったり、挑戦する前から諦めてしまう子もいます。このPAを通じて、安心して学べる環境を作り、子供が安心して成長していける環境を作ろうと思います。」

フィンランドでも「環境づくり」をベースにしています。

 

(タイトル)

1)PAとは何か?

2)実際の活動

3)これからの展望

1)PAとは何か?

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Q:「PA=プロジェクトアドベンチャーとは何か?」

A:「人が人間として成長するための『気づき』を効果的に体験するための手法

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Q:「具体的には、どんなことをするのか?」

A:「こちらのHPに沢山のアクティビティが載っています。」

http://www.nichinoken.co.jp/opinion/cfr/shien/pdf/pa_activity.pdf

Q:「体験の中で一番大切にしたいことは何か?」

A:「『人を信頼するこころ』を育むこと。

Q:「他にどんな体験を大切にしているのか?」

A:「自己との対峙、葛藤、自分自身に対する挑戦、仲間との協力、成功体験、達成感を大切にしています。

Q:「もっと詳しく知りたい!」

A:「こちらのHPに詳細が載っています。」

www.pajapan.com

 

2)実際の活動

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本日は、「後出しじゃんけん」を行いました。

本日のPAの目的は「楽しさを共有すること」「体験を言語化することでした。

PAなので、全員が強制的に参加する必要はありません。あくまでも本人の主体性、そして直接参加はしなくても、この場にいて何を感じたかなど、チームに何か協力できることを考えられる子どもを育成していきたいと思っています。また、体験を学びに変えていくために、活動の後は振り返りを行いました。

本日の良かった点は、「どうしたらゲームが面白くなるのか」を提案してくれた子がいたことです。そして、それを皆んなが受け入れて、挑戦できた事です。

(体験学習のサイクル)David Kolbが提唱した理論をもとに。

① 実際の体験「後出しじゃんけん

❶ 普通のじゃんけん

❷ 後出しで勝つじゃんけん→ 後出しで負けるじゃんけん

❸ 足で後出しで勝つじゃんけん→足で後出しで負けるじゃんけん

❹ 右手と左手で後出しじゃんけん

② ふりかえりを含む観察

「楽しかった人?」→「何が楽しかったのか?」

「少し難しかった人?」→「どこが難しかった?」

→ 本日はここまででした。

③(抽象的な)概念化

(これからの質問)

「何でみんなが楽しいって感じたんだろう?」

→「失敗しても大丈夫だから」

④ 積極的な実験(適用)

(これからの質問)

「今やっている100マス計算に生かせる事って何かない?」

→「集中すること」

3)これからの展望

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本日のPAを通して、再認識したことは、「自分を表現できる子どもになって欲しい」ということです。

今学校に通っているこの中には、一人一人に素敵な感性があります。

もしかしたら、「ミュージカル」ができるのではないかと思っています。

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・音楽が大好きで絶対音感を持っている男の子

・島のエイサーを踊るのが上手な女の子

・自分のことを「大福」のような人と例え、「優しく人を包み込める人」を言語表現が豊かなユニークな男の子

・想像力が豊かで、いつも空想上の話をしてくれる女の子

 

あくまでも子どもたちが「したい」ことを大切にしながら、一人一人が持っている素敵な力を掛け合わせて、皆んなが笑顔になれる場を創れたらと思っています。

 

この何かを「自分たちで創り上げる」経験を通して「自分を表現」でき、「自信」を持つきっかけとなる体験学習ができたらと思っています。

 

ではでは!!!

 

本日もここまで読んでいただき有難うございます!

目の前の子どもに合わせた教育を〜実践と内省の繰り返し〜

「子どもが社会の中でよりよく生きる力」をつけるために

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(タイトル)

1.「けてぶれ」学習法とは何か?

2. 実際の取り組み

3. これからについて

 

本日から、子どもたちに「集中力」を育むための取り組みを始めていきました。

Q:「どのようにして「集中力」を育むのか?」

A:「100ます計算です。」

Q:「なぜ、100マス計算なのか?」

A:「誰でも、取り組むことができるから。」

Q:「ただ取り組ませるだけで、集中力は高まるのか?」

A:「より集中力を高めるために、タイムや正確性を意識してもらいます。そこで、どうしたら、タイムが早くなるのか?をこどもたち自身に考えてもらいます。」

Q:「子どもたち自身に考えさせるために、具体的にどのような方法を取り入れているのですか?」

A:「ケテブレ学習法です。」

Q:「ケテブレとは何か?」

A:「ケテブレとは・・・」 

1. 「ケテブレ」学習法とは何か?

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Q:「ケテブレとは・・・?」

A:『自分で学習を進める力=学習力』を高めることを目的とした学習方法です。」

      「大人の言葉でいうと, R-PDCAサイクルです。」

この考え方は、大人になってからも大いに力を発揮します。

Q:「小学生でけてぶれを例えるとどうなりますか?」

A:「目標(テスト100点)に向けて、「いかく」を立て、「スト」をして、実力を上げるためにはどうすればよいかを「んせき」し、「んしゅう」を繰り返すというサイクルです。各過程の頭文字をとって「けテぶれ」です。」

「けテぶれ」は学習内容の定着(学力向上)はもちろんのこと、自分なりの勉強法を確立することができます。 

2. 実際の取り組み

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本日が、サランセンターでの「けてぶれ×陰山メソッド」の実践日でした。

(現状)

ここに通う子どもたちは、「ADHDで集中することが難しい。」とこれまでに周りの人から言われて育ってきました。恐らく私も、知識だけが先行してそのように思っていたかもしれません。

 

(実践)

大切なことは、「手段(けてぶれ)をそのまま取り入れるのではなく、現場に合わせてカスタマイズして取り入れること。」です。

1)カスタマイズ❶

今回は「隂山メソッド」と「けてぶれ」を掛け合わせて取り入れることにしました。

Q:「なぜ組み合わせたのか?」

A:「子どもたちに身につけさせたい力が、学習力と集中力だったから。そして、組み合わせることで、相乗効果があると判断したから。」

 

2)カスタマイズ❷

100マス計算から25マス計算

Q:「なぜ25マス計算にしたのか?」

A:「子どもの発達段階に合わせた時に、25マス計算にして、負担を減らす方がいいと判断したから。」

子どもの現状として、本当は力を持っているのに、「集中力」と「自信」がない子どもたちです。そこで、今は「持続が難しい集中力」でも、取り組みやすいように「25マス計算」にカスタマイズして実施することにしました。今日の取り組みでも、個別化の指導が最初は必要な子も見えてきました。1つ1つ慌てず、丁寧に子どもに寄り添いながら一緒に成長していこうと思います。

 

もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

明日からの教室やご家庭で実践できます!

 

*けテぶれとは?

note.mu

*陰山メソッドとは?

kodomo-manabi-labo.net

3. これからについて

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今日の1日を通して、ますますこれからの子どもたちの成長が楽しみになりました。

この絵は、ほとんどのフィンランドの学校に掲示されているものです。

簡単にステップをまとめてみました。

 

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 今の 子どもたちは、これまで「できない」というラベルが貼られていて、自信がなくなっている子どもたちです。

でも、ここで伝えたいことは、今の子どもたちがあるのは、これまで島の方が一生懸命「島の子どもたちの可能性を引き出したい」という熱い想いを持って、見守ってきたからです。子どもたちは、少しずつ自信をつけてきています。

(これまでの活動の歴史)

今の形になるまで、私は夏休みの学習塾のスタッフとして半年に1回は企画に関わり続けてきました。しかし、1年間は365日です。私が関わったのは、僅かに1週間です。それ以外の時間を支えてきたのは、島の方々です。

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今日改めて、子どもたちとこの団体のこれまでの軌跡をたどることで、自分達の責任の重さ、そして何よりこれまでに支えてきた島の方々には本当に敬意を払いたい思いです。そして、これからも一緒にお互いの強みを活かしながら頑張っていきたいと思いました。

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歴史を遡れば、このNPOが立ち上がったのは2007年です。今から12年前です。この12年間で培ってきた「信頼」を一緒に事業として形にしていけることに有り難さを感じます。

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これから私たちが行なっていくことは1つです。

「島の子ども達の可能性を広げられる」居場所づくりを島の方と協同で行なっていきます。島にある文化や島の人が大事にしている価値観とも向き合いながら、みんながハッピーになれる関係性を作っていきたいと思いました。

 

ブログを読んでくださり有難うございます!

 

 

 

 

  

サランセンターってどんな場所?〜私たちのこれからの思い〜

「自立できる子どもを育てたい」

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*放課後のサランセンターの様子

 

本日から、サランセンターでの活動が本格的に始まりました。

感動の再会は、港の予定でしたが、私が船で寝坊したので、本日再会となりました。

まずは子どもたちと顔合わせをして、集合写真を撮影しました。

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*沖永良部ポーズと共に(^^) 

本日のブログでは活動初日ということで、サランセンターのこれまでの取り組みと今後の目標についてまとめていきたいと思います。

 

(目次)

1)サランセンターについて

2)サランセンターでの子どもの1日

3)これから子どもたちに身につけていきたい力について

 

この3つについてまとめていきたいと思います。

 

1)サランセンターについて

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Q「サランセンターとは何か?」

A「沖永良部島にある、児童発達支援、放課後等デイサービスです。」

Q「サランとはどういう意味か?」

A「大地の母として、安心できる場所」

Q「主な活動は何をしているのか?」

A「発達障がいや不登校のお子様の個々の特性に寄り添った支援を行なっています。」

Q「いつからこのNPO事業をしているのか?」

A「2006年からNPO活動を始め、2016年からサランセンターを開設しました。」

Q「これまでにどんな活動をしてきたのか?」

第1弾の記事はこちら ↓↓↓

www.kyuden-mirai.or.jp

第2弾の記事はこちら ↓↓↓

www.kyuden-mirai.or.jp

Q「なぜ、この事業を始めたのか?」

A「島にも学校に行けない子どもがいる現状がある。でも、沖永良部島には、本土のように特別支援学校や不登校児童を支援する居場所がない。そこで、学校の環境と合わない子どもが伸びる環境を沖永良部に作りたいと思ったから。」

Q「どんな環境を作っていきたいのか?」

A「ここに来る一人一人がいいものを持っている。この可能性を引き出せる場にしていきたい。」

そこで、スタートアップとして最初は発達障がいの子の支援を「サランセンター」として始め、今年からは、不登校児童の支援も「フリースクール事業」として始めていくことになりました。(現在名前は検討中です。)


もし、「フリースクール事業」として、学校から出席が認められるようになれば、第三の場所として子どもは学ぶ環境をもつことができます。ここで大切にしたいことは、この「フリースクール事業」は、あくまでも家庭と学校の3者協同で行なっていきたいと思っていることです。

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実際に現在行なっている児童発達支援も、学校と家庭と3者協同で情報共有をしながら行なっています。そして、これまでの活動が認められ、ある小学校からは感謝され、教員と意見交換をしながら子どもの支援を行うことができています。

フリースクール事業があることで、学校の中では、伸ばせきれない子どもの支援を行なったり、専門機関としても保護者の相談窓口として機能していくことが目標です。 

これにより、島全体の子どものその子に合った学びが実現していきたいと思っています。

以下にこれからの学校のあり方で構想していることをまとめてみました。

(近日中に公開)

 

2)サランセンターでの子どもの1日

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次に、これまでサランセンターのスタッフが愛情を込めて育ててきた子どもたち成長を1日の過ごし方からまとめていきたいと思います。

本日は、これまでの子どもたちの学びの成果を沢山見せてもらいました。

(子どもたちの1日)

① 挨拶〜自己紹介〜

ここでは、子どもたちは英語で自己紹介を行う子もいました。サランセンターでは、少し前まで英語を教えてくれる先生がいました。継続することで、基礎となる「英語が楽しいかも。」と思える土台がバッチリ作られていました。また、日本語の自己紹介では、はっきりした声で、アイコンタクトを取りながら、名前と所属と好きなことを話してくれました。言語に障がいがある子もしっかり話すことができていました。

② おやつの時間

療育として、日常生活におけるマナーについても体験しながら学んでいます。

③ 学習(プリント、すらら)

すららについてはまた、後日紹介。

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④ 自由活動(卓球、パソコン、絵を描く)

自由時間は子どもが好きなことをする時間です。外で思いっきり遊んだり、中で卓球をしたりと、個性が出ます。

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⑤ 挨拶

元気に挨拶をして帰ります。

⑥ 掃除

遊んだ後は、しっかりお片づけをします。20kg近い卓球台も子ども同士で協力して片付けをしていました。

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ここに通う子どもたちの特徴は、「主体的であること」です。

子どもたちは、学びに対して貪欲で、「知りたい欲」から多くの質問をしてきます。

その一方で、まだ伸ばせることが沢山あると感じました。これからの子どもたちの成長がとても楽しみです。ここについては、次にまとめていきます。

 

3)これから子どもたちに身につけていきたい力について

 

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本日の1日の終わりのMTGで話したテーマです。

Q「発達障がいと聞くと、島では、その子の可能性の限界を周りの大人が決めている習慣がある。この習慣を何とかしたい。」

例えば・・・

👦この子は、頭がいいけど、運動ができない。。。

👧この子は、文章がかけないから、高校には進学できない。。。親は落胆。。。

👱‍♀️この子は、暴力を振るう子。。。

私たち大人が自然と、その子の能力や特性を決めてしまい、その子の自己肯定感や自信が低くなっているように感じました。

*心理学で有名なノミの実験の話です。是非調べてみてください。

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ここに通っている子どもたちは、この瓶の蓋で可能性が閉ざされていました。小さな成功体験を積み重ねて、これからはこの蓋を少しずつ外していこうという前向きな話ができました。 

A「では、どのようにして、この蓋を外していくのか?」

Q「子どもたち自身が自立する力を身に付けて欲しい。」

A「私たちが考える自立とは?」 

Q「子どもたちが、やりたいことを、やりたい時に、できる力」

 

そこで、明日から「ケテブレ」という方法を用いて、子どもたちが自ら学ぶ力の育成を行なっていきます。

 

これからの子どもたちの成長が楽しみです。

 

ではでは!!!

 

沖永良部島に無事に到着できなかった?〜平成最後のハプニング〜

「見つけました!!!」

 

私の沖永良部島でのスタートはこの一言で始まりました!

沖永良部での初日ということで、決意表明をまとめよう!!!

意気込んでいましたが、

今の心境は「感謝の気持ち」と「申し訳ない気持ち」でいっぱいです。

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*鹿児島での出席の1枚

 

「一体何が起きたのか?」

 

私が鹿児島から沖永良部まで乗ってきた船は「マリックスライン」です。

予約は以下のホームページから行うことができます。

marixline.com

電話予約の際の番号はこちらに掲載されております!!!

「是非沖永良部で子どもたちと一緒にお待ちしています!!!」

https://marixline.com/cgi-bin/pdf/info_yoyaku_jyousen.pdf

 

3月31日(日)の18時に、私は鹿児島新港を出発しました。

「新生活に期待と不安でドキドキです(^^)」

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沖永良部までかかる時間は18時間です。(天候によって左右されます。)

 

私の船は4月1日(月)の正午11時半に到着予定でした。

 

私自身、これまでに乗り物酔いをしたこともなく、長時間乗り物に乗ることは慣れていました。18時間はあっという間だと思っていました。

(これまでの長距離移動経験)

ベトナムホーチミンからフエへの長距離電車移動(24時間)

ベトナムのフエからラオスビエンチャンへのバス移動(24時間)

・タイのノンカーイからバンコクまでの電車移動(12時間)

フィンランドからスウェーデンまでのフェリー移動(20時間)

 

これまで一度も乗り物酔いはしたことがありませんでした。

 

しかし、乗船して2時間後に、ひどい酔いが回ってきました。

疲れもあったかもしれません。

「でも、大丈夫です。」

船には酔い止めの薬がたくさん売っていました。

 

そして20時には就寝しました。

目覚めたのは、深夜の2時です。

6時間質のいい睡眠が取れたので、ちょっと早めの活動開始。

朝食とお風呂を済ませて、今後のフリースクールについて考えていました。

 

「これから立ち上げるフリースクールでは、誰の何を幸せにしたいのか?」

 

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この辺の内容は、今後まとめていきたいと思います。

 

時刻は朝の8時になりました。

また酔いが私を襲います。

到着は11時半なので、仮眠をとって到着に備えます!!!

 

その頃・・・沖永良部島では・・・

 

(私の到着を待っている島の方々)

時刻は11時!

天気は快晴!

島風が心地よく吹いています!

 

子どもたちは、私の船の到着時間に合わせて、船の下で待ってくれています。

とっておきのサプライズです!!!

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11時15分(予定は11時半)

私を乗せた船は無事に沖永良部島に15分早く到着しました!

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子どもたちと島の方々は「まだか!まだか!」と待っています。

 

しかし、待つこと15分!降りてきません。

 

そして30分が経ち、沖永良部島で降りる人は全員降りたという確認がありました。

 

しかし、私は降りてきません。

 

待っている方が、スタッフに確認をお願いしました。

「まだ地下智隆という人が乗っているはずです。」

「(スタッフ)確認しましたがいませんでした。」

「もう一度確認をお願いします。」

(船内放送)

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*こんな和やかな雰囲気ではないはずです。

 

「地下智隆様、地下智隆様下船の時刻となりました。」

「地下智隆様、地下智隆様下船の時刻となりました。」

 

この放送後もスタッフは私のことを見つけられませんでした。

この船の最終目的地は沖縄です。

出航時刻は12時でした。

時刻は11時50分です!

 

出航の時刻が刻々と迫ります。

 

もう出航の時刻まで10分を切ったので、最終手段に出ました。

これから一緒にフリースクールの事業をする先生が船内を捜索に出ました。

 

そして、、、

 

「発見しました!!!」

 

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時刻は11時57分です!

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何とか下船することができました。

 

あと3分発見が遅かったら私は次の島「与論島」に行っていました。

 

私を待っていた子どもたちは

「何でいないの?何でいないの?」と涙を流していたそうです。

 

明日の再会で全力のハグをして再開したいと思います!!!

 

歴史に残るスタートになりましたが、ここからは気を引き締めて頑張っていきます!

 

明日からの更新も楽しみにしていてください!

 

ではでは!!!!

フィンランドGTP〜ムーミンの街メリマスクの学校訪問 DAY1〜

ムーミンの住む街の学校へ訪問!!」

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いよいよGTPフィンランドとしてのプログラムが開始しました!!!!

最初に私たちが訪れた場所は、ムーミンが住む旧首都turkからバスで30分の所にある「ナーンタリ」という場所です。ここではヨーロッパの古い建物の景観を楽しむことができます。

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(初日のスケジュール)

07:30    サマーコテージ出発

08:00    学校訪問

・授業見学

・給食

クロスカントリースキー

15:00 学校出発

16:00 ナーンタリ観光・買い物

19:00 サウナ

20:00 ご飯

 

朝は7時に起きて学校まで40分かけて歩いて行きました。

外の気温はマイナス10度です。外は真っ暗です。

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フィンランドは暗くて、寒いのに歩いて学校に行くの?」

フィンランドでは、次のような法律があります!

1~3年生:家から3km以上はスクールタクシー無料

4~6年生:家から5km以上はスクールタクシー無料

つまり、家から5km以内であれば、マイナス30度でも歩いて学校に行きます。

 

ということで、今回は40分かけて歩いて学校に向かいました!!!

まだか、まだかと思いながら〜

無事に学校に到着しました!!!

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最初に担当の先生から1日の流れの説明を受けました。

この学校では、私たちはそれぞれが持っている問いに沿って自由に授業の見学を行うことができました。

 

私の問い①

「個を尊重する教育と社会性を育む教育のバランスをどのように取っているのか?」

大きく3つの視点で学びを整理していきます。

1)学級経営の視点

フィンランドには日本のように、学級経営というものは存在していませんでした。例えば、クラスには学級目標や日直等のようなものはありません。しかし、先生と子どもたちの間にルールは存在していました。 このクラスのルールは「先生が話を聞くように指示を出した時に、3回同じことで注意されたら廊下に出る」というルールがありました。クラスの8割は、しっかり先生の話を聞きますが、数人話を止めない生徒がいることに先生は苦労していました。この状況は日本と似ていると感じました。では、このような生徒に対して、先生はどのように対応しているのでしょうか?具体的に❶授業中の対応と❷保護者との連携について話を聞いてみました。

2)授業の視点

先生が、授業中に大切にしていることがとても印象的でした。

❶ 先生は極力強く生徒を叱りたくない。

❷ 100パーセントを生徒に求めない。メリハリがつけられれば大丈夫。

その理由がまさに、子どものことを考えていました。

1)先生が強く叱ることで、ちゃんとしている子どもも先生もストレスを感じます。

2)先生が子どもに100パーセントを求めることで、子どもは教室という空間に窮屈さを感じてします。

 

3)家庭との協働の視点

 では、どのようにして先生は家庭と連携を取っているのでしょうか?

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使っているアプリは「wilma」です。

この「wilma」はありとあらゆる情報共有をカバーしています。

❶ 先生同士の共有

1)生徒の情報

先生は、授業毎に、授業中の生徒の様子をwilmaに書くことが決められています。その授業の中での生徒の様子の情報がストックされていくので、先生はいつでも生徒の情報を共有することができます。日本のように、先生同士で直接会ったり、紙に書いて話をしなくても、wilma上に情報が上がっているので、いつでもどこでも共有が可能です。

2)相談

先生同士での情報共有にもwilmaが使われています。身近なものでいうと、グループラインのような機能です。教職員全体で情報共有する時も、wilma上に情報を流すことで情報を共有していました。フィンランドの学校はペーパーレス社会です。

❷ 保護者との共有

1)連絡事項

生徒の普段の様子は、wilmaを通して保護者に伝達されます。先生は保護者に対して、wilmaを使って説明責任を果たしていました。しかし、フィンランドにも、保護者の中には、子どものマイナス面には素直に耳を傾けようとしない人もいました。いわゆる「モンスターペアレント」もフィンランドには存在するみたいです。先生が保護者に対して、家庭でも指導して欲しい内容を伝えても、先生の声に耳を傾けない過保護な親が増えていると話していました。それでも先生は保護者に対して押し付けるわけでもなく、先生として「子どもの未来の可能性」を信じて、伝え続けていました。

2)相談

先生は、もし保護者の方に伝えたいことがあると、wilmaで伝達を行います。wilmaは日本でいう連絡帳の役割を果たしていました。

❸ 生徒との交流(中学生以上)

1)時間割

生徒の時間割は一人一人異なります。しかし、生徒の時間割は全てwilmaに登録されているので、いつでも先生・生徒共に確認することができます。

2)相談

中学生以上となると、生徒はいつでも先生と連絡を取ることができます。私が訪れた高等学校では、生徒は先生と密に連絡を取っていました。

 

沢山学んだ後は、美味しい学校給食の時間です。

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フィンランドは世界初の無料で学校給食を全ての子どもに提供している」国です。

フィンランド給食の歴史)

フィンランドの学校給食無料化が正式に始まったのは二次大戦終わった後の1948年でした。給食の無料化は実にそれより数十年前から始まっていました。現在では、全土に渡って実施され、70年程続いています。

「さて、給食の味はどうでしょうか?」

正直なところは「食べれる???」って感じです。 今日はサーモンのスープで子どもたちも「美味しい」と言っていました。

フィンランドの給食の特徴としては、ベジタリアン用の給食も必ず用意されています。

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そして、フィンランドでは給食指導は日本のように力を入れていません。

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食べる量は子ども自身が決めるので、中には肉だけを食べる子ども、ほんの少しだけを食べる子どももいます。食育は家庭に委ねられていました。

 

ご飯を食べて授業を見学した後は、今日のメインパートの一つであるダウンヒルスキーに参加しました。

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5年生ともなればめっちゃ上手でした。ちなみに私は、丘を登れなくて、何度も心が折れそうになりました。(途中10分程雪の上で倒れました笑)

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15時になり学校を出る時間になりました。

「また40分かけて学校まで歩いて帰らないといけない。」

そう思っていたら担任の先生が神の一声をかけてくれました。

「コテージまで送るよ^^」

更に!!!!

「ナーンタリを案内しようか?」

急遽!ナーンタリ観光することになりました!

その他にも、アイスフィッシングをしてる地元の方と交流したり〜

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ナーンタリの旧市街地を歩いてみたり〜

 

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フィンランドの先生のホスピタリティに感動しました!

 

そして夜は念願のフィンランド式サウナに!

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サウナに入った後は、明日のプレゼンテーションに向けて最終調整を行いました。

私たちにとっても、ナーンタリの学校にとっても最初の日本文化のワークショップです!とても期待されているので、ドキドキです。

 

ではではモイモイ!!